日本語教師日誌2

藤堂Máquina

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7月27日

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7月27日

月曜日。
世間では憂鬱な日なのかもしれないが、授業が一つだけの私は今日も休日のように過ごすだけだ。
そうは言っても今週の授業の準備をするのも月曜日だからやらなければならないことがないこともない。
準備をするのとしないのとでは授業のクオリティがまるで違う。
アドリブでの授業は得意ではあるが、ネタがあるに越したことはない。
別に教師に限った話ではないだろう。
お笑い芸人だって、コントや漫才を作り込んでくるが、雛壇に座ってコメントを述べた時にこそ求められる技術があるだろう。
それと同じで、学生に聞かれたことに理想に近い解答を即座に述べる技術と、作り込んできて上手に解説する技術、作り込む技術との双方が求められるのが教師という職である。
ここまであたかも職人のように述べたが、作り込むと言ってもそれほどすることはない。
教えたことのない項目については新たに作らなければならないというのは事実だが、それ以外のクラスについては過去の資料を並べ替えたり何かを追加したりする程度で、編集作業はそう長い時間はいらない。
正直この仕事は教科書に書かれている内容を食べやすく調理するだけであるため、生で食べられる学生にとっては必要のない職業と言えるだろう。
なんだか虚しくなってくるね。
新しい項目については先週時間がある時に作ったため、特に用意することはない。
思い出した時とか、いいアイデアが浮かんだ時とか、それか授業の前日にまた確認するだけだ。
では今日何をしたかと言うと、漢字の教材を作り直していた。
漢字は学生みんなが苦手だ。
覚えられないと言う。
私が子供の頃はどうだったか思い出してみると、「字が汚い」と言われたことを除いてあまり覚えていない。
漢字の問題集がめんどくさかったため、早く終わらせようと字と言えないような字でノートに書き殴って提出していただけである。
きっとよくあることだ。
漢字のテストで悪い点をとった記憶もないため問題はなかったのだろうと思う。
そのあと今はまだマシにはなったが、「字が小さいだとか、女の子の字ですね」とよく言われるような有様だ。
余計なお世話だ。
医者のカルテの方がよっぽど読めないだろ。
ドイツ語で書いてんのかよ。
さて、今日の授業は会話だけで特に述べることもないね。
久しぶりの学生で、自分で文法を勉強して、それを使った練習がしたいという。
来週もまた予約してくれているため助かる。
特に準備もないようなので、問題はなさそうだ。
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