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日本で、ここだけの宿場町

日本でここだけの宿場町？


　みなさまは、宿場町といえば、岐阜県にある馬籠宿まごめじゅくや長野県にある妻籠宿つまごじゅくや福島県にある大内宿おおうちじゅくなどが有名ですが、今回紹介する宿場町は、そういった観光客がたくさんいるようなメジャーな場所ではなく、マイナーなところです。

　その宿場町は、東海道五十三次の二川宿ふたがわじゅくです。

　この二川宿は、愛知県豊橋市にあるのですが、なにが日本でここだけなのかというと、江戸時代当時から現存してる本陣、旅籠屋、商家が全部見学可能というところです。

　本陣は、簡単に言うと参勤交代などで、大名など身分が高い方が泊まる邸宅です。

　旅籠屋は、庶民などが泊まる宿泊施設、今のホテルみたいなところです。

　商家は、商店のことなんですが、二川宿にある商家は、米屋や質店をやっていたそうです。


　本陣は、武田氏の家臣の子孫の方が1985年まで住んでいた邸宅で、今は市が管理して中を見学ができます。また本陣の建物の横には、資料館があり宿場町や東海道の歴史を知ることができます。

　旅籠屋は、晴明屋といって、1817年に建てられた旅籠屋です。台所や奥座敷、庭などを見学することが可能で、入口には、飛脚と旅籠屋の従業員の人形が設置されており、当時の雰囲気を感じることができます。

　商家は、駒屋という名前で、1814年に建てられた建物で、茶室や蔵などがあったりします。今は建物内に、カフェや雑貨屋が入っていて、江戸時代の建物の中で、ちょっとした食事をしたり、お土産物を買うことができます。


　この商家の分家である非公開の西駒屋（登録文化財）と現在でも味噌や醤油を販売してる東駒屋も現存してます。


宿場町といった歴史が感じられる場所で、本陣や旅籠屋、商家が全部現存して一般公開しているのは、日本の宿場町でここだけとは、意外でした。なぜ、ここだけ３軒とも残って見学できるように修繕できたのか。

　やはり、豊橋市が大きく関わっているのかなと思います。

　今現在、3軒とも豊橋市に寄付されて、市が管理してますから、市の歴史ある建物を残そうとする努力の結果なのでしょうか。

　是非これからも後世に残してもらいたい文化財です。

　外国人の観光客も好きそうなスポットのような気もするので、そのうち日本の有名観光スポットになるでしょう。（つい最近本陣の資料館がリニューアルオープンしました）

　以上、日本でここだけの宿場町？でした。