珍名所・珍謎エリア紹介

日本一低い山が兵庫県に！？

日本一低い山が兵庫県に！？

　実は、日本一低い山が兵庫県にあることをみなさまはご存知でしょうか？

　今現在日本一低い山は、宮城県仙台市にある日和山ひよりやま標高3メートルです。
（東日本大震災がある前は標高6メートルあった）ちなみに2位は、大阪府大阪市にある天保山てんぽうざん4.53メートルです。

　前おきは以上にしといて、日本一低い山は、兵庫県のどこにあるかというと、尼崎市にある菜切山なきりやまが標高3メートルがあるのです。

　この山は、ただの山ではなく、武内宿禰たけうちのすくね（昔のお札になった伝説上の政治家、孝元天皇の3世孫）の古墳とされています。明治時代に今の宮内庁が調査をしにきたそうです。だいぶ昔に水害があって古墳の大部分が流されたので今は一部が残っている。

　この辺り昔は、海から近い場所だったので、京都の公家たちが、京から1番近い海が見られる場所として有名で、こぞってやってきたそうです。

　崇徳天皇すとくてんのうや後醍醐天皇ごだいごてんのうも来たと記録があり、この菜切山の辺りの地名が崇徳院すとくいんといいます。

　当時はこの辺りに高い建物はないので、この菜切山に登って海を眺めていたのでしょうか？

　しかしなぜ、今は日本一低い山として扱われていないのか？

　それは、1966年までは、地図に山として載っていたのですが、当時は日本一低い山だった？
　その後、市がその山の辺りを住宅地として整備して、新しく菜切山町と名付けたので山の名前を書くスペースがなくなって、国土地理院に山として届出をしなかったためだそうです。

　今は、この菜切山は、菜切山緑地として整備されています。

　宮城県の日和山と大阪府の天保山は観光地化されて有名ですが、この菜切山も元祖日本一低い山として、観光地化するのもいいのではないか？駅からも近い（尼崎センタープール前駅）ので、交通便もいいですし。


　今回は、日本一低い山が兵庫県に？でした。