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日本で唯一？スカート神社

　日本で唯一？スカート神社！？

　おそらく日本で、唯一の神社であろう、スカート神社という名前の神社が愛知県にあるのを、皆様ご存知でしょうか？


　そのままスカート神社とインターネットで検索しても、出てこないはずです。


　神社名を現代風に、直訳するとスカート神社になるわけで、神社の本来の名前は、御裳神社みもじんじゃといいます。


　この御裳神社は、伊勢神宮内宮と同じ、天照大神を祀っている愛知県一宮市にある神社です。
　6月になると紫陽花が綺麗で有名な神社なのですが、全国的知名度は、そんなにないと思います。

　なぜ？この神社が、スカートと関係あるかというと、御裳の裳もが十二単の一種で現代でいうとスカートに近い服であるからです。明治時代になると裳袴もはかまとして、女性の制服に採用されたりとしています。

　一宮市は、奈良時代から織物の産地で有名で、今は尾州びしゅうウールとして国内の毛織物８割を生産をしています。そのような経緯から明治時代に名前を御裳神社に改名しました。（以前から織物の町の守護神として民から愛されていたようです）

　御裳神社の名前の由来には、江戸時代に、尾張藩主、徳川吉通とくがわよしみちが、この神社の名前は、御裳大明神みもだいみょうじんと呼ぶべしといったことが始まりとも言われてます。（吉通は、第6代将軍家宣から将来、将軍にしようかと話が出るほどの名君だったと言われている）

　おそらく、伊勢神宮内宮の五十鈴川いすずがわの別名が御裳濯川みもすそがわと呼ばれているのでそこからか、もしくは、五十鈴川の守護神が、御裳須曽姫神みもすそひめのかみというので、このどちらからかが由来かな？と推測します。（この神社のすぐ近くには川もあります、今は用水路のようになってしまってますが）

　吉通は、神社の本殿も寄造しているので、この神社を尾張伊勢神宮としたかったのでは？と個人的には思います。（吉通は若くして亡くなっているので、その思いは達成出来なかったか）

　この神社が、伊勢神宮と深い関わりがあるのは、一つありまして、いまある神社の本殿は、昭和時代、伊勢神宮内宮の式年遷宮ときに使わなくなった本殿の古材を利用して作られています。ですから、神社の本殿が伊勢神宮のような作りになっています。（伊勢湾台風で、一度被害を受けましたが修復済み）


　今回は、日本で唯一？スカート神社？についてでした。