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10 公爵家のルアナ様
しおりを挟む公爵家レドモンドの当主の子供は5人兄妹で、
長男のジェームズ、長女マリア、次女イザベラ、次男のルイス、そして末っ子のルアナである
この1家はとてつもなく重要な役割を担ってる。そして貴族にしては珍しく黒い噂がない
まあ宰相や陛下の側近の役割してるしな、黒い噂なんてあったもんじゃない
さて、そんな有名な貴族の、しかも公爵家の末っ子子息をなんで俺が知らないかと言うと
というかほとんどの人はルアナ様の顔を知らなかったのではないだろうか
世間で噂されている公爵家の末っ子ルアナ様のイメージといえば、家族にとても可愛がられていて、鳥籠の中でお世話されているような感じだ。
上に兄が2人も居るので、そんな厳しく育でなくてもいいよね、という公爵家夫妻の方針だという。
なので俺は勝手にルアナ様をわがままなお坊ちゃんだと想像していた。
しかし、うん さすが公爵家子息と言うべきか。社交界に出たことがないとは思えないようなオーラを出している
俺は貴族を舐めていたな
この世界は小説の中ではあるが、政治がしっかりしている。
王子様方にタメ口など聞こうものなら1発で死刑である。
王子様のお嫁さんだってタメ口使わないぞ?
勿論王子も、友達になったんだしタメ口でいいよなんて事は言わない。
そしてこの社会は綺麗なピラミッドで出来ている。
ざっくり分けると1番上は勿論王族、それから公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、商人、平民だ。
中世ヨーロッパと同じ感じだな
俺は伯爵の息子で、レオンハルトは子爵の養子の子供だ。
跡継ぎは何があっても長男であり、次男からは現代で言う弁護士や王族に仕えたり社会に貢献する
養子が爵位を継ぐことはまずない。
そう、無いのだ。この社会で成り上がりをするのは本当に難しい。
何かを開発したり、大量に納税したとしても爵位は変わらない。
そしてこの世界はお金で爵位は買えない。
じゃあレオンハルトはどうやって侯爵まで上り詰めたのか、
・・・・ん?あれ?じゃあどうやっての侯爵になったんだ?思い出せない。
俺は前世のことは完全に覚えている訳では無い。所々、という感じだ。小説の内容を忘れてたとしてもおかしくは無い。だけどこんな重要なことを普通忘れるか?
おかしい。
「ウィリアム様?」
レオンハルトに呼ばれたか、と思って記憶を現実に引き戻すと目の前にはルアナ様が心配そうに首を傾げている姿があった
うん、この話は一旦置いておこう。
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