呟怖千夜一夜

だんぞう

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#0471 路傍の花束

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花束の横には煙草とカップ酒が供えられていた。
それを横から奪って喫んで呑んだ身なりの汚い男と目が合ってしまった。
「心配なさんな。死んだ奴を降ろしてから頂いてんだ」
目を逸らし慌てて立ち去った。

その後そこで事故が相次ぎ何人も死んだ。
花束横の供え物が日々増え、男は肥えてゆく。
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