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#0217 バーカウンター
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静かなバーカウンター。
グラスの滑る音が近づいてきて、慌てて自分のグラスを上げる。目の前をグラスが通過する。
そんなことが何度か続いた。
自分しか座っていないというのに、誰が誰を熱心に口説いているというのか。
「違うよ。ちっちゃな子が回転寿司ごっこしてんだ」
声の主も見えない。
グラスの滑る音が近づいてきて、慌てて自分のグラスを上げる。目の前をグラスが通過する。
そんなことが何度か続いた。
自分しか座っていないというのに、誰が誰を熱心に口説いているというのか。
「違うよ。ちっちゃな子が回転寿司ごっこしてんだ」
声の主も見えない。
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