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Episode➃ 最後の一滴
産業保健師 里菜の勉強ノート㉜ 【依存症】→【Episode④】(完)
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【依存症】
特定の何かを「やめたくても、やめられない」状態になること。依存症は大きく分けると「物質依存」「プロセス依存」の2種類あるといわれている。ここに「関係依存」を加えて3種類とする場合もある。
◆物質依存…アルコール、タバコ、薬物など依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなる。
◆プロセス依存…ギャンブル、買い物、仕事、摂食障害、性、ネット、SNS、ゲーム、万引きなど、物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう。
◆関係依存…恋愛依存、ストーカー、共依存など。特定の相手との関係に依存しすぎる状態。 恋人・友人・親子・治療者-患者など人間関係全般に現れる。
近年では、特に若年者層でSNS依存やゲーム依存が増えていると報告されている。違法薬物や犯罪は言語道断であるが、合法範囲内で適度に楽しんでいるうちは、「趣味」「楽しみ」「潤い」「ストレス発散」とも言え、問題にはならない。しかし日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない(コントロールできない)状態となってしまうと「依存症」として治療の対象となる。依存症からの卒業を自分ひとりでやりきることは至難の業だ。精神保健福祉センターや、依存症を扱う精神科専門外来を通して専門家や自助グループとうまくつながり、周囲の人にも事情を伝えて、他者の力も借りながら抜け出していこう。産業保健職が依存症に出会うことは意外と多い。ときに彼らは人事を悩ませる問題社員と捉えられていることもあるが、対話を通してその人の抱えるつらさや困りごと、苦しみが見えてくることもあるし、見事に依存症から立ち直り元気に働けるようになるケースもある。また、依存症という病気があることが社会に広く知られていくことも、深みにはまる前にとどまる一助になるだろう。
『ハ タ オ ト !~働くオトナの保健室~(産業医と保健師のカルテ)【Episode④】』(完)
---------------------------------------------------------------------
あとがき
読者の皆様へ
ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回のEpisode④はこれまで公開した中で一番文字数が多く、終了までの経過日数(現実世界での)も最も長いEpisodeとなりました。
「依存症」という病気の一筋縄ではいかぬ性質や、『シューシンハウス』の商品である住宅は売れるまでのスパンが長い、などの事情もあったと思いますが…・・・皆様はどう思われましたか? よかったらご感想等で教えていただけましたら幸いです。
拙い物書きである私は、小説の書き方もよく分かっておらず、日々手探りで黙々と書いている状態です。楽しい時間もありますが、これでいいのか?と悩んで立ち止まってしまう時もあります。そういう時は、アクセス数をみて、この小説を読みに来てくださっている人がこの世のどこかには存在しているんだと、励まされて元気をいただいていました。重ね重ね、読者の皆様には心より御礼申し上げます。
働く人を支える産業保健職の楽しさと面白さ、難しさ。少しでも伝われば嬉しいと思いながら「ハタオト」を書いています。
ご意見・ご感想などがございましたらお気軽にコメント下さい。
「ブックマーク」「レビュー」是非お願いします。
X(Twitter)もやっています(https://twitter.com/@Goto_Kamakura)。
面白かった!と思って頂けましたら、拡散してもらえたら嬉しいです。
働く大人の皆さまに、今日も幸せがありますように!
作者:かまくら はじめ より
※ 次(Episode⑤)のスタートは約1ヶ月あけて2024年1月中旬ごろを予定しています。
※※ 章がたまって長くなってきたことと、スピンオフ作品の執筆を検討していることから、次Episodeからは作品トップページを分ける可能性があります。まだ詳細は決まっておりませんが、決まり次第X(Twitter)等でお知らせいたします。
※※※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
特定の何かを「やめたくても、やめられない」状態になること。依存症は大きく分けると「物質依存」「プロセス依存」の2種類あるといわれている。ここに「関係依存」を加えて3種類とする場合もある。
◆物質依存…アルコール、タバコ、薬物など依存性のある物質の摂取を繰り返すことによって、次第に使う量や回数が増えていき、使い続けなければ気が済まなくなり、自分でもコントロールできなくなる。
◆プロセス依存…ギャンブル、買い物、仕事、摂食障害、性、ネット、SNS、ゲーム、万引きなど、物質ではなく特定の行為や過程に必要以上に熱中し、のめりこんでしまう。
◆関係依存…恋愛依存、ストーカー、共依存など。特定の相手との関係に依存しすぎる状態。 恋人・友人・親子・治療者-患者など人間関係全般に現れる。
近年では、特に若年者層でSNS依存やゲーム依存が増えていると報告されている。違法薬物や犯罪は言語道断であるが、合法範囲内で適度に楽しんでいるうちは、「趣味」「楽しみ」「潤い」「ストレス発散」とも言え、問題にはならない。しかし日々の生活や健康、大切な人間関係や仕事などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめたくてもやめられない(コントロールできない)状態となってしまうと「依存症」として治療の対象となる。依存症からの卒業を自分ひとりでやりきることは至難の業だ。精神保健福祉センターや、依存症を扱う精神科専門外来を通して専門家や自助グループとうまくつながり、周囲の人にも事情を伝えて、他者の力も借りながら抜け出していこう。産業保健職が依存症に出会うことは意外と多い。ときに彼らは人事を悩ませる問題社員と捉えられていることもあるが、対話を通してその人の抱えるつらさや困りごと、苦しみが見えてくることもあるし、見事に依存症から立ち直り元気に働けるようになるケースもある。また、依存症という病気があることが社会に広く知られていくことも、深みにはまる前にとどまる一助になるだろう。
『ハ タ オ ト !~働くオトナの保健室~(産業医と保健師のカルテ)【Episode④】』(完)
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あとがき
読者の皆様へ
ここまでお読みいただきありがとうございました! 今回のEpisode④はこれまで公開した中で一番文字数が多く、終了までの経過日数(現実世界での)も最も長いEpisodeとなりました。
「依存症」という病気の一筋縄ではいかぬ性質や、『シューシンハウス』の商品である住宅は売れるまでのスパンが長い、などの事情もあったと思いますが…・・・皆様はどう思われましたか? よかったらご感想等で教えていただけましたら幸いです。
拙い物書きである私は、小説の書き方もよく分かっておらず、日々手探りで黙々と書いている状態です。楽しい時間もありますが、これでいいのか?と悩んで立ち止まってしまう時もあります。そういう時は、アクセス数をみて、この小説を読みに来てくださっている人がこの世のどこかには存在しているんだと、励まされて元気をいただいていました。重ね重ね、読者の皆様には心より御礼申し上げます。
働く人を支える産業保健職の楽しさと面白さ、難しさ。少しでも伝われば嬉しいと思いながら「ハタオト」を書いています。
ご意見・ご感想などがございましたらお気軽にコメント下さい。
「ブックマーク」「レビュー」是非お願いします。
X(Twitter)もやっています(https://twitter.com/@Goto_Kamakura)。
面白かった!と思って頂けましたら、拡散してもらえたら嬉しいです。
働く大人の皆さまに、今日も幸せがありますように!
作者:かまくら はじめ より
※ 次(Episode⑤)のスタートは約1ヶ月あけて2024年1月中旬ごろを予定しています。
※※ 章がたまって長くなってきたことと、スピンオフ作品の執筆を検討していることから、次Episodeからは作品トップページを分ける可能性があります。まだ詳細は決まっておりませんが、決まり次第X(Twitter)等でお知らせいたします。
※※※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・事件とは一切関係がありません。
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