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Episode③ 魂の居場所
第13章|あなたはここにいる <8>鶴木さん突然の訪問
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<8>
のぞみさん……広瀬さんは言った。
「今はまだ俺、声が出る。けど、いずれALSが進行すると、気管切開が必要になる。そしたら今度は『声』を失う可能性が高いんだ。
でも最近はさ、声が出せるうちに自分の声を録音しておいて、声が出なくなった後も、視線の動きで言葉をPCに入力して、即座に言葉を自分の声で再生させる、ってことができる。
だから俺は、可能な限りこれからも、こうやって誰かと話す仕事を続けたいなって思ってる」
「いいですね。是非お願いします。僕も広瀬さんと話すのが好きですから」鈴木先生が言った。
そのときだった。カフェの受付から女性の声が聞こえた。
「ですから、ひろせ、のぞみ、って人が、ここで働いていますよね? わ、私、その人と話がしたいんです! 」
鈴木先生が受付のほうをじっと見たので振り返ってみると、見覚えのある痩せた女性が、カウンターのロボットに向かって必死で何かを話していた。
(あ、あの人って………)
「大変申し訳ありません。確かに広瀬は在籍しておりますが、あいにく予約のお客様のご対応で本日のスケジュールはすべて埋まっております。また他の“パイロット席”もおかげ様で満席のご予約を頂いておりまして………」
受付のお姉さんが、丁寧に応対している。
「おや、『エイチアイ石鹸』の鶴木さんですね」鈴木先生が言った。
「ツ………ツ、ツーツ―ちゃんっ?? 」
ロボットを通して、のぞみさんが声をあげた。
私は立ち上がってカウンターに行き、横からその女性に声をかけて挨拶をした。
「あの~……。失礼します。鶴木さん、ですよね。先日安全衛生委員会でお会いした、保健師の足立です、奇遇ですね! 」
「あっ…………産業医の先生と一緒に来ていた、保健師さん……」
後ろから、鈴木先生が言った。
「広瀬さんなら、ちょうど今、我々のテーブルに着いてくれていますよ。良かったら鶴木さんもご一緒にどうですか」
鶴木さんはすぐには答えず、しばらく黙っていたけれど、意を決したようにか細い声を出した。
「…………………じゃあ、相席させてください。お願いします」
そう言って、テーブルの空き席におずおずと座った。
*************************
「………………………………。」
食事をオーダーしたあと、鶴木さんはじっと黙っていた。
「ようこそ~! パイロットの、の・ぞ・みです♥」
のぞみさんのロボットが首を下げ、挨拶をしたけれど、鶴木さんは返事をしない。
「あれ、お返事ないデスね~。どうされましたか」
「……………たの」
「え~と、音声が聞き取れないので、もうちょっと大きい声で話して頂けますかぁ、お客様」
ロボットが“聞こえませんが”というように、片手を上げる。
「広瀬くんがここで働いていること、今日大山さんに初めて聞いて、急いで来たの」
「あら。そう~。実は俺、『ALS』っていう病気になっちゃいまして。徐々に身体が動かなくなる難病ね。
だから今、身体は山口県の実家に帰ってて、誰かの介助がなければ、外出もろくろくできない状態なんだけど、テクノロジーに助けられて、こうやって小型ロボットを遠隔操作して、日々働いてマス。すごいでしょ? 」
「広瀬くんが、こんな近くで働いていたなんてね。会社から歩いてすぐじゃない。知ってたらもっと早く、遊びに来れたのに」
「ごめんねツーツーちゃん、黙ってて。…………心の整理がつくのに、ちょっと時間要ったから」
「最先端の働き方だね。かっこいい」
「ふふ。でしょ。俺、実は人気の“パイロット”なの~。持ち前のキャラがいいね、って言われて、次々とスカウトされちゃって。ロボット本体さえ現場にあれば、接続できるからさ。このカフェ以外にも色んな場所で働かせてもらってる。青森県にあるケーキ屋の呼び込みとか、小学校の出前授業とか。
こりゃ、“天職に転職”しちゃったのかなぁって思ってて~。あ、ここ笑うところデスよ~~」
「フッ、相変わらず元気そうだね」
「元気、元気ィ~。って、難病だけどな~」
広瀬さんの操作しているロボットが、“なんでやねん”のポーズをした。
「広瀬くん、そのロボット使えば、ウチの会社の展示会の受付なんかも、やれそうだね」
「あ~、そうね。それは俺も考えたんだけど、この素晴らしい小型ロボットを知ったのは会社に退職届出した後だったから、復職はできなくてさ~。雇ってもらえるなら、アルバイトでもいいからまた働きたいよ。『エイチアイ石鹸』、今でも好きだからね」
「広瀬くんが乗り気なら、王さんあたりに頼んだら、企画書、書いてくれるかもね」
「お~。サンキュ。でも時給は弾んでほしいなぁ~? 俺、人気あるから。需要と供給、ね」
「そういうちゃっかりしてるところ、ぜんぜん変わんない」
「うん、まぁ。入れ物が変わっても、中身の俺は俺なんで。変わんないでしょ。アハハ」
「…っ、か………わんないねッ……………」
「え? え? あれ? 」
ロボットが手をパタパタさせた。
「ちょっ………ちょっとぉ、ツーツーちゃん、なんで急に泣いてんの~~?? っていうか鈴木先生と足立さん、さっきから存在が空気だし~~。このロボット、手が短くて客席まで届かないんだからぁ~、ティッシュ、ティッシュ。現場でどうにかして~~」
「……………全然ッ、変わんない。変わってない」
「だからぁ、俺は中身そのままなんだって…………」
「変わんない。私の気持ちも、あれからずっと、変わってない!! 」
「えっ………………何!? 」
「広瀬くんが生きててよかった………。とりあえず、広瀬くんが生きててよかった! 」
「………ツ、ツーツーちゃん………。
俺もずっと、気になってたから、会えてよかったよ」
「………私、ずっとムカついてたから。広瀬くんが休職する前、会社近くの道端で泣いていたとき、声もかけずに通り過ぎちゃった」
「あぁ………。あの日ね。道の石につまずいて、転んじゃって。手足の筋力が落ちてからは、あの姿勢から自分ひとりで立ち上がれなくなってたからさ。頑張ってみたけどどうしようもなくて、情けなくて思わず、泣いてた」
「無視して、………ごめん」
「ううん。いいんだよ、そんなの。
俺も。………あの時、ひどいこと言ってごめんね。Gカップの件……………」
「……………………! この、バカ野郎! うえーん」
「ツーツーちゃん……! ごめんってば。泣かないでよ~~」
「さて、足立さん、それでは僕たちは、そろそろ行きましょうか」
鈴木先生が言った。
「鶴木さん、我々は次の予定がありますので、お先に失礼します。席はこのままお使いください」
鈴木先生の言葉に、鶴木さんがうなずいた。
(あれ? 私と鈴木先生、別に次の予定なんてないけど………)
と思ったけど、ローストビーフも食べ終わったし、まぁいいかと思って、私も立ち上がった。
「おっと。久々の再会で、職務を一瞬忘れてたぁっ。お仕事、お仕事。
のぞみ、お2人のまたのお越しをお待ちしてまぁす♥ さようなら~! 」
去り際、広瀬さんのロボットが、投げキスのような動作をして手を振ってくれた。
その声は、心なしか、潤んでいるように聞こえた。
テーブルの鶴木さんは、涙を拭きながら、ぺこりと大きくお辞儀をした。
のぞみさん……広瀬さんは言った。
「今はまだ俺、声が出る。けど、いずれALSが進行すると、気管切開が必要になる。そしたら今度は『声』を失う可能性が高いんだ。
でも最近はさ、声が出せるうちに自分の声を録音しておいて、声が出なくなった後も、視線の動きで言葉をPCに入力して、即座に言葉を自分の声で再生させる、ってことができる。
だから俺は、可能な限りこれからも、こうやって誰かと話す仕事を続けたいなって思ってる」
「いいですね。是非お願いします。僕も広瀬さんと話すのが好きですから」鈴木先生が言った。
そのときだった。カフェの受付から女性の声が聞こえた。
「ですから、ひろせ、のぞみ、って人が、ここで働いていますよね? わ、私、その人と話がしたいんです! 」
鈴木先生が受付のほうをじっと見たので振り返ってみると、見覚えのある痩せた女性が、カウンターのロボットに向かって必死で何かを話していた。
(あ、あの人って………)
「大変申し訳ありません。確かに広瀬は在籍しておりますが、あいにく予約のお客様のご対応で本日のスケジュールはすべて埋まっております。また他の“パイロット席”もおかげ様で満席のご予約を頂いておりまして………」
受付のお姉さんが、丁寧に応対している。
「おや、『エイチアイ石鹸』の鶴木さんですね」鈴木先生が言った。
「ツ………ツ、ツーツ―ちゃんっ?? 」
ロボットを通して、のぞみさんが声をあげた。
私は立ち上がってカウンターに行き、横からその女性に声をかけて挨拶をした。
「あの~……。失礼します。鶴木さん、ですよね。先日安全衛生委員会でお会いした、保健師の足立です、奇遇ですね! 」
「あっ…………産業医の先生と一緒に来ていた、保健師さん……」
後ろから、鈴木先生が言った。
「広瀬さんなら、ちょうど今、我々のテーブルに着いてくれていますよ。良かったら鶴木さんもご一緒にどうですか」
鶴木さんはすぐには答えず、しばらく黙っていたけれど、意を決したようにか細い声を出した。
「…………………じゃあ、相席させてください。お願いします」
そう言って、テーブルの空き席におずおずと座った。
*************************
「………………………………。」
食事をオーダーしたあと、鶴木さんはじっと黙っていた。
「ようこそ~! パイロットの、の・ぞ・みです♥」
のぞみさんのロボットが首を下げ、挨拶をしたけれど、鶴木さんは返事をしない。
「あれ、お返事ないデスね~。どうされましたか」
「……………たの」
「え~と、音声が聞き取れないので、もうちょっと大きい声で話して頂けますかぁ、お客様」
ロボットが“聞こえませんが”というように、片手を上げる。
「広瀬くんがここで働いていること、今日大山さんに初めて聞いて、急いで来たの」
「あら。そう~。実は俺、『ALS』っていう病気になっちゃいまして。徐々に身体が動かなくなる難病ね。
だから今、身体は山口県の実家に帰ってて、誰かの介助がなければ、外出もろくろくできない状態なんだけど、テクノロジーに助けられて、こうやって小型ロボットを遠隔操作して、日々働いてマス。すごいでしょ? 」
「広瀬くんが、こんな近くで働いていたなんてね。会社から歩いてすぐじゃない。知ってたらもっと早く、遊びに来れたのに」
「ごめんねツーツーちゃん、黙ってて。…………心の整理がつくのに、ちょっと時間要ったから」
「最先端の働き方だね。かっこいい」
「ふふ。でしょ。俺、実は人気の“パイロット”なの~。持ち前のキャラがいいね、って言われて、次々とスカウトされちゃって。ロボット本体さえ現場にあれば、接続できるからさ。このカフェ以外にも色んな場所で働かせてもらってる。青森県にあるケーキ屋の呼び込みとか、小学校の出前授業とか。
こりゃ、“天職に転職”しちゃったのかなぁって思ってて~。あ、ここ笑うところデスよ~~」
「フッ、相変わらず元気そうだね」
「元気、元気ィ~。って、難病だけどな~」
広瀬さんの操作しているロボットが、“なんでやねん”のポーズをした。
「広瀬くん、そのロボット使えば、ウチの会社の展示会の受付なんかも、やれそうだね」
「あ~、そうね。それは俺も考えたんだけど、この素晴らしい小型ロボットを知ったのは会社に退職届出した後だったから、復職はできなくてさ~。雇ってもらえるなら、アルバイトでもいいからまた働きたいよ。『エイチアイ石鹸』、今でも好きだからね」
「広瀬くんが乗り気なら、王さんあたりに頼んだら、企画書、書いてくれるかもね」
「お~。サンキュ。でも時給は弾んでほしいなぁ~? 俺、人気あるから。需要と供給、ね」
「そういうちゃっかりしてるところ、ぜんぜん変わんない」
「うん、まぁ。入れ物が変わっても、中身の俺は俺なんで。変わんないでしょ。アハハ」
「…っ、か………わんないねッ……………」
「え? え? あれ? 」
ロボットが手をパタパタさせた。
「ちょっ………ちょっとぉ、ツーツーちゃん、なんで急に泣いてんの~~?? っていうか鈴木先生と足立さん、さっきから存在が空気だし~~。このロボット、手が短くて客席まで届かないんだからぁ~、ティッシュ、ティッシュ。現場でどうにかして~~」
「……………全然ッ、変わんない。変わってない」
「だからぁ、俺は中身そのままなんだって…………」
「変わんない。私の気持ちも、あれからずっと、変わってない!! 」
「えっ………………何!? 」
「広瀬くんが生きててよかった………。とりあえず、広瀬くんが生きててよかった! 」
「………ツ、ツーツーちゃん………。
俺もずっと、気になってたから、会えてよかったよ」
「………私、ずっとムカついてたから。広瀬くんが休職する前、会社近くの道端で泣いていたとき、声もかけずに通り過ぎちゃった」
「あぁ………。あの日ね。道の石につまずいて、転んじゃって。手足の筋力が落ちてからは、あの姿勢から自分ひとりで立ち上がれなくなってたからさ。頑張ってみたけどどうしようもなくて、情けなくて思わず、泣いてた」
「無視して、………ごめん」
「ううん。いいんだよ、そんなの。
俺も。………あの時、ひどいこと言ってごめんね。Gカップの件……………」
「……………………! この、バカ野郎! うえーん」
「ツーツーちゃん……! ごめんってば。泣かないでよ~~」
「さて、足立さん、それでは僕たちは、そろそろ行きましょうか」
鈴木先生が言った。
「鶴木さん、我々は次の予定がありますので、お先に失礼します。席はこのままお使いください」
鈴木先生の言葉に、鶴木さんがうなずいた。
(あれ? 私と鈴木先生、別に次の予定なんてないけど………)
と思ったけど、ローストビーフも食べ終わったし、まぁいいかと思って、私も立ち上がった。
「おっと。久々の再会で、職務を一瞬忘れてたぁっ。お仕事、お仕事。
のぞみ、お2人のまたのお越しをお待ちしてまぁす♥ さようなら~! 」
去り際、広瀬さんのロボットが、投げキスのような動作をして手を振ってくれた。
その声は、心なしか、潤んでいるように聞こえた。
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