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Episode③ 魂の居場所
第12章|みんなの記憶に残るもの <16>あの歌(大山彦和の回想 その3)
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<16>
ある日、広瀬くんから頼み事をされた。
彼が裏庭でこっそり育てていた花の苗を、プランターに植え替えるのを手伝ってほしいという。
空いている時間をみて1階の倉庫にある彼の執務場所へ行き、連れ立って裏庭へ出た。
「大山さん、これです。できるだけ根っこを傷つけないようにして移してほしいんです」
裏庭の一画には、数センチのかわいらしい緑の苗が点々と育っていた。
不自由な身体で、いつの間に植えたのか。
「これ、どんな花?」私が訊いた。
「色が綺麗で、手入れも簡単な花ですよ。
うちの会社の玄関は色気がなさすぎると思って、種から苗を育ててみたんです。
うまくやれば、花からできたこぼれ種で次のシーズンの苗が自然に育つこともあるみたいです。咲いた花から種を回収すれば、これから毎年、種も苗も買わずに、ずっと楽しめます。コスパが最高にいいでしょう」
「いいね、それは。確かにうちの玄関は少し殺風景だと思ってた」
その頃、彼は病状が悪化し、通常の倍の時間をかけてどうにか会社まで通勤しているような状況だったので、苗の植え替え作業は私がやることになった。
裏庭に置いた逆さまのビールケースを椅子代わりにして広瀬くんに腰掛けてもらい、私が倉庫から、ありあわせの土やプランターを裏庭まで運んだ。
そろそろ日差しが熱く刺さるような季節だった。
あっという間に脇から、背中から、半袖ワイシャツの下で汗が噴き出して流れるのを感じた。
「上司に庭作業をさせて見物なんて、なんだか悪いなぁ。しょうがないから、にぎやかしに歌でも歌いましょうか」広瀬くんが笑って言った。
「ははは、面白いね」
彼は本来、明るい性格の人間だ。私が促すと、本当に歌い始めた。
「いま~ぁ、わたしのぉ~♪、ねが~いごとが~、かなぁ~うな~らば~っ♪」
「懐かしいなぁ、その曲。今の若い人も知ってるの? 」
「音楽の授業で合唱やるときの、定番曲ですよ」
「へぇ。実は私が学生の頃もそうだったんだよ。音楽の授業で歌った。あれからずーっと、何十年も、学校で歌われ続けていたんだな」
ザクザクとスコップで土をすくって、プランターの中で混ぜた。
庭作業もDIYも就職するまでやったことがなかったのに、総務で働いているうちに、いつの間にか慣れ、ある程度の勘所が分かるようになった。これもスキルアップと言っていいのだろうか。
「いい歌ですよねぇ。流行りの歌の歌詞は忘れちゃうけど、この歌の歌詞は何故かずっと覚えてる。物覚えが良かった子供時代に歌わされてたせいかな」
広瀬くんは、背を丸め、ビールケースの上に両手をくたりと乗せた格好で、空を見上げた。
「さぁね。理由はわからないけど」
私も、曲名は忘れたが、この歌のメロディと歌詞はよく覚えていた。
しかし歌詞の続きを思い出すと、どうにも暗澹たる気持ちになって、広瀬くんには悟られまいと、植え替え作業に夢中なふりをした。
広瀬くんが研究開発課の鶴木翼さんと良い仲だったことは、社内の人間みんなが知っていた。
秘密にしていると思っていたのは当人たちだけで、『サバンナの香り』がリリースされた翌日には、取締役室にまで噂は広まり、社内では広瀬くんの青い春を応援するムードが高まっていた。
だがその後、2人が会話をしなくなり、しばらくして病魔により徐々に広瀬くんの身体が自由を失っていることが、周囲にも気付かれるようになった。
せっかくの恋に訪れた残酷すぎる状況に、胸を痛めていたのは私だけではなかった。
「ねぇ、大山さん。思うんですけど。世間じゃ、今年一番売れた曲はなんだとか、ヒット商品はなんだとかが、毎年騒がれるじゃないですか。でも俺、本当に凄い製品って、特定の時期に爆発的に流行って、いつの間にか忘れられてしまうようなものじゃなくて、もっと当たり前にそこにあるものだと思ってて」
「どういうこと? 」
「たとえば、ですよ。日本人なら誰でも歌えちゃう、さっきの歌とか。みんな一回は見たことがある、あの駄菓子とか。馴染みの、あのソースとか。
“まぁ、これなら間違いないな”っていう、定番の安心感。目新しいわけじゃないけど、時おりふと、むしょうに懐かしくなる感じ………。
みんなのあたりまえの日常に、あたりまえに存在しているもの。そういうものが、本当は一番、底力のあるものだと思うんです」
「ああ、あるよね。そういうものって」
「うちの『ピップーカちゃん』も、定番のひとつだと思う。けっこうみんな、知ってるじゃないですか。俺、だからこの会社に入ろう、って決めたし、入社してからも、ぜんぜん後悔したことがないんです」
「そうかい…………」
彼の言葉を聞いて、一方で、先日の会議を思い出した。広瀬くんはいつまでこの会社にいられるのだろう。
「俺、今週また、産業医の鈴木先生と面談するんです。
先生、最近、“もうあなたは仕事はできません”って言い出すタイミングを、慎重に見極めようとしてる。だから正直、産業医面談に行くのは怖いです」
「…………………………」
「でも自分からは“もう働けない”って、絶対に言いたくない。俺はこの会社が好きで、まだ、この会社にいたいんです」
「広瀬くんに居てほしいのは、私も同じだよ。だけど働いて、身体を壊しては本末転倒だ。鈴木先生に、判断を委ねるしかない」
「ですよね。ああ、でも俺、鈴木先生が辞めろって言ったら、その時は、辞めるしかないと思ってるんですよ」
「うん」
「だってね、あの人、俺たちのお客さんなんですよ」
「ん? お客さん? 」
「鈴木先生が、毎月、産業医面談のときにあの小部屋に入ってくると、ふっと匂いがするんです。『サバンナの香り』の柔軟剤。前に一回、サンプルあげたんですけど、その後も気に入って、自分で買って使ってくれているんです。
鈴木先生は会社のことも知ってるし、俺たちの製品の良さもわかってくれてる。そういうお医者さんに、もう辞めろって言われたら、断れないじゃないですか。そのときは俺、潔く諦める覚悟はしてます」
「広瀬くん…………………」
***********************
そうして私達が花の苗をプランターに移して数日後、広瀬くんの体調が急変した。
原因は、「急性腎盂腎炎・誤嚥性肺炎」。
後になって知ったことだが、ALSのため、彼の手の筋力は弱り、もう自力ではズボンを上げることができなくなっていた。
その頃には、実家からお母さんが上京して身の周りの世話をしてくれていたが、出社すると、1人ではトイレに行けない。
同僚にトイレ介助を手伝わせるわけにもいかないと、広瀬くんは、午前中は食事と水分を一切摂らず、会社にいるあいだじゅう尿意・便意を我慢し続けていたそうだ。
そのことが祟り、膀胱と腎臓にばい菌が付き、強い炎症を起こして、“腎盂腎炎”になってしまった。
入院治療となったのち、全身が弱っているところに、食事を飲み込むための”嚥下”に使う筋肉の動きが落ちていたことも重なり、“誤嚥性肺炎”を発症した。
治療のためしばらく絶食になってしまった広瀬くんは、まだ口から物を食べることもできる状態ではあるものの、今後のことも考え、お腹の穴から栄養剤を安定して身体に入れられるよう胃瘻を作ることになり、『胃瘻造設術』も受けることになった。
これらのため長期にわたり療養が必要となった広瀬くんが、一度は復職希望を出してきたものの、鈴木先生はついに『復職不可』という意見書を出し、会社側は彼に、病状が落ち着くまで療養を優先するよう指示をだした。
しかし、現代医学でも明確な治療法がないALSは、ゆっくりと症状が進んでいく。
結局、広瀬くんは地方の実家に戻ることとなり、休職期間満了で“自然退職”となった……………。
ある日、広瀬くんから頼み事をされた。
彼が裏庭でこっそり育てていた花の苗を、プランターに植え替えるのを手伝ってほしいという。
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「大山さん、これです。できるだけ根っこを傷つけないようにして移してほしいんです」
裏庭の一画には、数センチのかわいらしい緑の苗が点々と育っていた。
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「これ、どんな花?」私が訊いた。
「色が綺麗で、手入れも簡単な花ですよ。
うちの会社の玄関は色気がなさすぎると思って、種から苗を育ててみたんです。
うまくやれば、花からできたこぼれ種で次のシーズンの苗が自然に育つこともあるみたいです。咲いた花から種を回収すれば、これから毎年、種も苗も買わずに、ずっと楽しめます。コスパが最高にいいでしょう」
「いいね、それは。確かにうちの玄関は少し殺風景だと思ってた」
その頃、彼は病状が悪化し、通常の倍の時間をかけてどうにか会社まで通勤しているような状況だったので、苗の植え替え作業は私がやることになった。
裏庭に置いた逆さまのビールケースを椅子代わりにして広瀬くんに腰掛けてもらい、私が倉庫から、ありあわせの土やプランターを裏庭まで運んだ。
そろそろ日差しが熱く刺さるような季節だった。
あっという間に脇から、背中から、半袖ワイシャツの下で汗が噴き出して流れるのを感じた。
「上司に庭作業をさせて見物なんて、なんだか悪いなぁ。しょうがないから、にぎやかしに歌でも歌いましょうか」広瀬くんが笑って言った。
「ははは、面白いね」
彼は本来、明るい性格の人間だ。私が促すと、本当に歌い始めた。
「いま~ぁ、わたしのぉ~♪、ねが~いごとが~、かなぁ~うな~らば~っ♪」
「懐かしいなぁ、その曲。今の若い人も知ってるの? 」
「音楽の授業で合唱やるときの、定番曲ですよ」
「へぇ。実は私が学生の頃もそうだったんだよ。音楽の授業で歌った。あれからずーっと、何十年も、学校で歌われ続けていたんだな」
ザクザクとスコップで土をすくって、プランターの中で混ぜた。
庭作業もDIYも就職するまでやったことがなかったのに、総務で働いているうちに、いつの間にか慣れ、ある程度の勘所が分かるようになった。これもスキルアップと言っていいのだろうか。
「いい歌ですよねぇ。流行りの歌の歌詞は忘れちゃうけど、この歌の歌詞は何故かずっと覚えてる。物覚えが良かった子供時代に歌わされてたせいかな」
広瀬くんは、背を丸め、ビールケースの上に両手をくたりと乗せた格好で、空を見上げた。
「さぁね。理由はわからないけど」
私も、曲名は忘れたが、この歌のメロディと歌詞はよく覚えていた。
しかし歌詞の続きを思い出すと、どうにも暗澹たる気持ちになって、広瀬くんには悟られまいと、植え替え作業に夢中なふりをした。
広瀬くんが研究開発課の鶴木翼さんと良い仲だったことは、社内の人間みんなが知っていた。
秘密にしていると思っていたのは当人たちだけで、『サバンナの香り』がリリースされた翌日には、取締役室にまで噂は広まり、社内では広瀬くんの青い春を応援するムードが高まっていた。
だがその後、2人が会話をしなくなり、しばらくして病魔により徐々に広瀬くんの身体が自由を失っていることが、周囲にも気付かれるようになった。
せっかくの恋に訪れた残酷すぎる状況に、胸を痛めていたのは私だけではなかった。
「ねぇ、大山さん。思うんですけど。世間じゃ、今年一番売れた曲はなんだとか、ヒット商品はなんだとかが、毎年騒がれるじゃないですか。でも俺、本当に凄い製品って、特定の時期に爆発的に流行って、いつの間にか忘れられてしまうようなものじゃなくて、もっと当たり前にそこにあるものだと思ってて」
「どういうこと? 」
「たとえば、ですよ。日本人なら誰でも歌えちゃう、さっきの歌とか。みんな一回は見たことがある、あの駄菓子とか。馴染みの、あのソースとか。
“まぁ、これなら間違いないな”っていう、定番の安心感。目新しいわけじゃないけど、時おりふと、むしょうに懐かしくなる感じ………。
みんなのあたりまえの日常に、あたりまえに存在しているもの。そういうものが、本当は一番、底力のあるものだと思うんです」
「ああ、あるよね。そういうものって」
「うちの『ピップーカちゃん』も、定番のひとつだと思う。けっこうみんな、知ってるじゃないですか。俺、だからこの会社に入ろう、って決めたし、入社してからも、ぜんぜん後悔したことがないんです」
「そうかい…………」
彼の言葉を聞いて、一方で、先日の会議を思い出した。広瀬くんはいつまでこの会社にいられるのだろう。
「俺、今週また、産業医の鈴木先生と面談するんです。
先生、最近、“もうあなたは仕事はできません”って言い出すタイミングを、慎重に見極めようとしてる。だから正直、産業医面談に行くのは怖いです」
「…………………………」
「でも自分からは“もう働けない”って、絶対に言いたくない。俺はこの会社が好きで、まだ、この会社にいたいんです」
「広瀬くんに居てほしいのは、私も同じだよ。だけど働いて、身体を壊しては本末転倒だ。鈴木先生に、判断を委ねるしかない」
「ですよね。ああ、でも俺、鈴木先生が辞めろって言ったら、その時は、辞めるしかないと思ってるんですよ」
「うん」
「だってね、あの人、俺たちのお客さんなんですよ」
「ん? お客さん? 」
「鈴木先生が、毎月、産業医面談のときにあの小部屋に入ってくると、ふっと匂いがするんです。『サバンナの香り』の柔軟剤。前に一回、サンプルあげたんですけど、その後も気に入って、自分で買って使ってくれているんです。
鈴木先生は会社のことも知ってるし、俺たちの製品の良さもわかってくれてる。そういうお医者さんに、もう辞めろって言われたら、断れないじゃないですか。そのときは俺、潔く諦める覚悟はしてます」
「広瀬くん…………………」
***********************
そうして私達が花の苗をプランターに移して数日後、広瀬くんの体調が急変した。
原因は、「急性腎盂腎炎・誤嚥性肺炎」。
後になって知ったことだが、ALSのため、彼の手の筋力は弱り、もう自力ではズボンを上げることができなくなっていた。
その頃には、実家からお母さんが上京して身の周りの世話をしてくれていたが、出社すると、1人ではトイレに行けない。
同僚にトイレ介助を手伝わせるわけにもいかないと、広瀬くんは、午前中は食事と水分を一切摂らず、会社にいるあいだじゅう尿意・便意を我慢し続けていたそうだ。
そのことが祟り、膀胱と腎臓にばい菌が付き、強い炎症を起こして、“腎盂腎炎”になってしまった。
入院治療となったのち、全身が弱っているところに、食事を飲み込むための”嚥下”に使う筋肉の動きが落ちていたことも重なり、“誤嚥性肺炎”を発症した。
治療のためしばらく絶食になってしまった広瀬くんは、まだ口から物を食べることもできる状態ではあるものの、今後のことも考え、お腹の穴から栄養剤を安定して身体に入れられるよう胃瘻を作ることになり、『胃瘻造設術』も受けることになった。
これらのため長期にわたり療養が必要となった広瀬くんが、一度は復職希望を出してきたものの、鈴木先生はついに『復職不可』という意見書を出し、会社側は彼に、病状が落ち着くまで療養を優先するよう指示をだした。
しかし、現代医学でも明確な治療法がないALSは、ゆっくりと症状が進んでいく。
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