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Episode③ 魂の居場所
第11章|エイチアイ石鹸株式会社 <2>安全衛生委員会
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<2>
3階の会議室に着くと、安全衛生委員会のメンバーは既に着席して揃っていた。会議室には、むかし小学校で見たことがあるような折り畳み式の長机がぐるりと並べられていて、簡素なパイプ椅子が点々と置いてあった。
鈴木先生に従って、産業医の定位置らしき席に並んで腰かける。
「え~、あ~、では、今月の安全衛生委員会を、始めます」
大山さんが、安全衛生委員会の司会進行役を担っているようだ。
大山さんが言った。
「今日はいつもと違って、産業医の鈴木先生のほかに保健師の足立さんが来てくださっていますから、最初にみなさんに簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。
じゃあはじめに私から。総務部の大山です。この会議の“議長”をやっています。いつも産業医の鈴木先生にはお世話になっています。それじゃあ次の方、どうぞ」
大山さんの促しに、社員がひとりずつ自己紹介をしてくれた。
「那須野こまちです。大山さんと同じく、総務部です。“衛生管理者”の資格を取らなければならないということで、いま試験勉強中です! 」
那須野さんは、ニコニコした若い女性社員だ。糸を張ったような切れ長の目もとをしている。イントネーションが少しだけ関西弁っぽかった。
「営業部長の児玉守です。“安全管理者”として参加しています。僕の身の回りにも、血圧が高い人とか、血糖値が高い人とか、肥満気味の人とかいまして……。社員が健康を害さず働けるよう、保健師さんにもアドバイスいただければありがたいです。あと安全の観点から、今日、のちほど行う職場巡視で気になる点があったら、遠慮なくご指摘ください! どうぞよろしくお願いします」
いかにもエネルギッシュな感じで大きな声で挨拶した児玉さんは、40代後半くらいの色黒の男性社員だ。机の上には分厚くて重そうな革の手帳が置かれている。あの手帳に、お客様とのアポを記入したりするのだろうか。
「同じく営業部の谷川です。労働者側のいちメンバーとして会議に参加しています」
隣に座っていた谷川さんは、飄々とした風情で、児玉さんより10歳くらい年上に見える男性だった。
安全衛生委員会は労使が話し合う場なので、一応参加者の立ち位置は“会社側”と“労働者側”に分かれている。こちらの会社では同じ営業部から、児玉さんは会社側、谷川さんは労働者側という立場で参加しているようだ。
「研究開発課の鶴木です。よろしくお願いします」
鶴木さんは、BMIが18を切っていそうな、痩せた若い女性だった。早口に挨拶をしてすぐ下を向いてしまった。おとなしそうな人だ。
「土岐でーす」
「浅間です」
土岐さんは中年女性、浅間さんは若手の男性社員だった。この2人はそれぞれあっさりした挨拶になり、所属部署などはわからなかった。
私も立ち上がってご挨拶をする。
「あっ、保健師の足立里菜です。“働く大人の保健室”というか……、働く皆さんにとって身近に思える、相談できる存在になりたいと思って修行中です。必要とあらば“走るオトナの保健室”として、皆さんの会社に駆けつけます。どうぞよろしくお願い致します」
“走る保健室”という言葉が面白かったのか、少し会議室に笑い声があがった。
「皆さんありがとうございました。ではいつも通り、先生からの産業医講話です。鈴木先生、お願い致します」
「はい」
鈴木先生が凛とした声で答える。
今月のテーマは “ハラスメント防止について”。
『株式会社E・M・A』では、毎月産業医講話のテーマを決めて、スライド資料を作成している。たたき台は我々保健師が作って、医学的なチェックは女医の黒木先生がやってくれている。皆で力をあわせて作った講話資料は、最終的に緒方先生がチェックして、問題なければ完成。
完成版の資料は『株式会社E・M・A』に所属する産業医に配られ、各契約先での講話で活用されている。
「本日は……………………」
鈴木先生が話し始めた。
『株式会社E・M・A』の講話用スライドは、とてもよくまとまっている。最初聞いた時、色々と新しい情報もあって、私も真剣に聴き入った。鈴木先生の説明も上手だ。
『エイチアイ石鹸株式会社』の皆さんも興味をひかれているようだった。
でも実は私……、鈴木先生にずっと同行しているので、この話は今月に入ってからもう10回以上、繰り返し聞いている。それだけ聞いていると、さすがに飽きてしまった。
(な、内容、知ってる…………。ね……ね、眠くなってきた…………)
*******************
15分ほどして、鈴木先生の話が終わった。
なんとか眠らずに乗り切った。里菜、眠気に耐えてよく頑張った!
大山さんが言う。
「鈴木先生、ありがとうございました。皆さんもハラスメントには日頃から気を付けていきましょう。
さて、え~と、今月は労災や過重労働の発生はありません。他に皆さんから、職場の安全衛生について気になる点はありませんか」
すると、中年女性の土岐さんがすっと手を挙げた。
「私のほうから、一点なんですけど。今、1階のトイレに、来客用でペーパータオルを設置していると思うんですけど。あれの減りがけっこう早いんです。で、“チリも積もれば山となる”って言うじゃないですか。ペーパータオルも毎日バンバン使っていると、消費量がバカにならないんで、経費節約という観点から、トイレを社員が使うときは、各自ハンカチを持ってきてそれで手を拭いてほしいんですよ…………」
土岐さんの提案は“衛生”に関すること、と言えなくもない。
このテーマについて、社員さんたちは結構熱心に討論を交わした。そして結局、『トイレでの手拭きにはハンカチを使うように』と、あらためて社内イントラネットで呼びかけることが決まった。
「土岐さん、ありがとうございました。ほかにありませんか」大山さんが言う。
「はい」研究開発課の鶴木さんが、細い腕を挙げた。
「以前から繰り返し言っているんですが、研究用資材を入れておく冷蔵庫に、社員が私物の飲み物やお弁当を入れることが目立っています。持ち込んだ飲食物を冷やしたいときは、4階休憩室に併設された冷蔵庫に入れてください」
「なるほど、たぶんあれですよね、2階にデスクがある社員からすると、4階まで行って帰ってくるのも面倒だし、つい近くにある、研究開発課の冷蔵庫に入れてしまうっていうか………」児玉さんが言った。
「そうなんですよ。個別に注意はしてるんですけどなかなか減らなくて。特にずっと置きっぱなしのものについて、誰のものか分からないこともよくあり、古くなったとき捨てていいのかどうか困るんです」鶴木さんが答える。
このテーマについても、社員さんたちはしっかり議論して、結局、『研究用の冷蔵庫に、もっと分かりやすい張り紙をしてみる』という結論になった。
今回、それ以外に議題はないようだったので、そのまま会議メンバーと一緒に職場巡視をすることになった。
3階の会議室に着くと、安全衛生委員会のメンバーは既に着席して揃っていた。会議室には、むかし小学校で見たことがあるような折り畳み式の長机がぐるりと並べられていて、簡素なパイプ椅子が点々と置いてあった。
鈴木先生に従って、産業医の定位置らしき席に並んで腰かける。
「え~、あ~、では、今月の安全衛生委員会を、始めます」
大山さんが、安全衛生委員会の司会進行役を担っているようだ。
大山さんが言った。
「今日はいつもと違って、産業医の鈴木先生のほかに保健師の足立さんが来てくださっていますから、最初にみなさんに簡単な自己紹介をお願いしたいと思います。
じゃあはじめに私から。総務部の大山です。この会議の“議長”をやっています。いつも産業医の鈴木先生にはお世話になっています。それじゃあ次の方、どうぞ」
大山さんの促しに、社員がひとりずつ自己紹介をしてくれた。
「那須野こまちです。大山さんと同じく、総務部です。“衛生管理者”の資格を取らなければならないということで、いま試験勉強中です! 」
那須野さんは、ニコニコした若い女性社員だ。糸を張ったような切れ長の目もとをしている。イントネーションが少しだけ関西弁っぽかった。
「営業部長の児玉守です。“安全管理者”として参加しています。僕の身の回りにも、血圧が高い人とか、血糖値が高い人とか、肥満気味の人とかいまして……。社員が健康を害さず働けるよう、保健師さんにもアドバイスいただければありがたいです。あと安全の観点から、今日、のちほど行う職場巡視で気になる点があったら、遠慮なくご指摘ください! どうぞよろしくお願いします」
いかにもエネルギッシュな感じで大きな声で挨拶した児玉さんは、40代後半くらいの色黒の男性社員だ。机の上には分厚くて重そうな革の手帳が置かれている。あの手帳に、お客様とのアポを記入したりするのだろうか。
「同じく営業部の谷川です。労働者側のいちメンバーとして会議に参加しています」
隣に座っていた谷川さんは、飄々とした風情で、児玉さんより10歳くらい年上に見える男性だった。
安全衛生委員会は労使が話し合う場なので、一応参加者の立ち位置は“会社側”と“労働者側”に分かれている。こちらの会社では同じ営業部から、児玉さんは会社側、谷川さんは労働者側という立場で参加しているようだ。
「研究開発課の鶴木です。よろしくお願いします」
鶴木さんは、BMIが18を切っていそうな、痩せた若い女性だった。早口に挨拶をしてすぐ下を向いてしまった。おとなしそうな人だ。
「土岐でーす」
「浅間です」
土岐さんは中年女性、浅間さんは若手の男性社員だった。この2人はそれぞれあっさりした挨拶になり、所属部署などはわからなかった。
私も立ち上がってご挨拶をする。
「あっ、保健師の足立里菜です。“働く大人の保健室”というか……、働く皆さんにとって身近に思える、相談できる存在になりたいと思って修行中です。必要とあらば“走るオトナの保健室”として、皆さんの会社に駆けつけます。どうぞよろしくお願い致します」
“走る保健室”という言葉が面白かったのか、少し会議室に笑い声があがった。
「皆さんありがとうございました。ではいつも通り、先生からの産業医講話です。鈴木先生、お願い致します」
「はい」
鈴木先生が凛とした声で答える。
今月のテーマは “ハラスメント防止について”。
『株式会社E・M・A』では、毎月産業医講話のテーマを決めて、スライド資料を作成している。たたき台は我々保健師が作って、医学的なチェックは女医の黒木先生がやってくれている。皆で力をあわせて作った講話資料は、最終的に緒方先生がチェックして、問題なければ完成。
完成版の資料は『株式会社E・M・A』に所属する産業医に配られ、各契約先での講話で活用されている。
「本日は……………………」
鈴木先生が話し始めた。
『株式会社E・M・A』の講話用スライドは、とてもよくまとまっている。最初聞いた時、色々と新しい情報もあって、私も真剣に聴き入った。鈴木先生の説明も上手だ。
『エイチアイ石鹸株式会社』の皆さんも興味をひかれているようだった。
でも実は私……、鈴木先生にずっと同行しているので、この話は今月に入ってからもう10回以上、繰り返し聞いている。それだけ聞いていると、さすがに飽きてしまった。
(な、内容、知ってる…………。ね……ね、眠くなってきた…………)
*******************
15分ほどして、鈴木先生の話が終わった。
なんとか眠らずに乗り切った。里菜、眠気に耐えてよく頑張った!
大山さんが言う。
「鈴木先生、ありがとうございました。皆さんもハラスメントには日頃から気を付けていきましょう。
さて、え~と、今月は労災や過重労働の発生はありません。他に皆さんから、職場の安全衛生について気になる点はありませんか」
すると、中年女性の土岐さんがすっと手を挙げた。
「私のほうから、一点なんですけど。今、1階のトイレに、来客用でペーパータオルを設置していると思うんですけど。あれの減りがけっこう早いんです。で、“チリも積もれば山となる”って言うじゃないですか。ペーパータオルも毎日バンバン使っていると、消費量がバカにならないんで、経費節約という観点から、トイレを社員が使うときは、各自ハンカチを持ってきてそれで手を拭いてほしいんですよ…………」
土岐さんの提案は“衛生”に関すること、と言えなくもない。
このテーマについて、社員さんたちは結構熱心に討論を交わした。そして結局、『トイレでの手拭きにはハンカチを使うように』と、あらためて社内イントラネットで呼びかけることが決まった。
「土岐さん、ありがとうございました。ほかにありませんか」大山さんが言う。
「はい」研究開発課の鶴木さんが、細い腕を挙げた。
「以前から繰り返し言っているんですが、研究用資材を入れておく冷蔵庫に、社員が私物の飲み物やお弁当を入れることが目立っています。持ち込んだ飲食物を冷やしたいときは、4階休憩室に併設された冷蔵庫に入れてください」
「なるほど、たぶんあれですよね、2階にデスクがある社員からすると、4階まで行って帰ってくるのも面倒だし、つい近くにある、研究開発課の冷蔵庫に入れてしまうっていうか………」児玉さんが言った。
「そうなんですよ。個別に注意はしてるんですけどなかなか減らなくて。特にずっと置きっぱなしのものについて、誰のものか分からないこともよくあり、古くなったとき捨てていいのかどうか困るんです」鶴木さんが答える。
このテーマについても、社員さんたちはしっかり議論して、結局、『研究用の冷蔵庫に、もっと分かりやすい張り紙をしてみる』という結論になった。
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