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第四章
4-14.終焉に向けてのカウントダウン
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「何を言われようとも俺は戻らんぞ?」
「でも、帝国の今がレーンの望まない方向に行っているのは事実なのよね?」
「だから何だ?関わらないと決めた国が、自分の望む方向に向かうなどと思っていやしないぞ?俺はそれほど傲慢でも馬鹿でもない」
「でも本当に良いの?このままだとリヒテンベルグは無くなっちゃうんじゃない?」
「知ったことか」
「ふう~ん。まぁ、私はレーンが居てくれればなんでも良いんだけどね」
席に着くなりなり考えを口にしたレーンは不機嫌が治っていない。それを分かっていながらも追い討ちをかけたディアナは「いっそのこと、未開の地でも開拓してみる?」と冗談で締め括る。
「そうか、第一皇子が戻らぬとあらば現皇帝派の我々に勝ち筋が無くなるな。皇帝閣下に返り咲いて頂くか、はたまたまだ幼い第三皇子に白羽を立てるか……。
軍の高官も次々と籠絡されているというのに、その元締めとも言える要職がフラフラと他国を遊び歩いているのは痛手以外の何ものでもないのですが?」
物憂げな顔で独り言のように吐き捨てたのは、如何にも規律に厳しそうな印象を与えるシャレンスと同じく帝国の軍服に身を包んだ女。尖っていると印象を与える顎と、その高さに切り揃えたストレートの金髪。切長の目に嵌る濃紺の瞳が意味ありげに見つめるのは、帝国の一大事だというのに休職を願い入れて遊びまわる近衛隊長のグルカだ。
「ふふふっ。グルカ、怒られてるわよ?」
「タイミングが悪かったなんて言い訳は必要ないんだろ?俺がここに居る理由くらい察していないお前でもあるまい?」
彼女の名はオリビア。シーリル達が帝国から脱出する際に護衛兼運転手を頼まれ、今もこうして同席することを促された帝国近衛花組の副長だ。
ちなみに花組とは、隊長であるグルカを頭とする近衛の中で唯一の枝組織であり、主に女性皇族などの護衛にも配慮が必要な者を担当する女性だけで構成された特別部隊である。最高峰である近衛の称号を預かる以上、当然のように文武にすぐれており、機士として魔攻機装を操る能力でも、帝国の誇る宮廷十二機士と比べてさしたる見劣りはしないほどだ。
「私は何も聞いておりませんので何も知りません。ただ、隊長が不在な上に私まで抜かれて残った近衛の面子は可愛そうですねという話しです。まぁ、凡庸なわたくしめの独り言ですので思慮深い隊長が気になさるようなことでもないでしょう」
「分かった分かった、文句は後でぜ~んぶ俺に言え。聞くだけなら聞いてやる。だが、この件に関しては副長も了承済みだってことは理解しておけ。
話しは変わるが昨日の来訪は誰だったんだ?」
レーン達が前日をバカンスで過ごすキッカケとなったのは帝国の使者と鉢合わせにならぬよう時間を調整した為。それは納得できるのだが、どうにもグルカのカンを擽る。
違和感を確証にさせたのはウィルからの手紙の内容だった。綴られていたのは帝国の近況。で、あれば、帝国を出る時に受け取っていたのではない、直近で渡されていたことになる。
「誰が遣いかなど、問題ではあるまい?」
低く、重苦しい声を発する者など集まったメンバーの中にはいない。ともすれば部外者となるはずであったが、注目を集めた黒い男を見てグルカとシャレンスが立ち上がり強い警戒を示す。
「アッティラ・コペルニクス! 何故お前がここに!?」
上から下までを覆う黒い布は彼の役目をしやすくする為の戦闘着。それと一体式の覆面が目元まで引き上げられ、晒されている肌は両の手のひらと目の周りのみ。ノルンと同じ諜報員であり、その中でも取り分け多彩な技術に秀でている “忍び” に類するこの男はリヒテンベルグ帝国が宮廷十二機士第十一位、通称 “隠密” 。
「そう警戒するな、グルカ・ステンヴァル。俺に殺る気があるのならわざわざ姿など見せんよ」
グルカの正面、壁に持たれて腕を組むアッティラからは殺気や闘気などは感じられない。彼が言うように彼の優位を捨てて現れているのだ、その気配が偽物ではなかろうとは思うグルカだが、いかんせん、彼の目の前に座るのが愛娘たるヤユであるため気を抜くわけにはいかないのが現状。
「やれやれ、娘の背後はお気に召さないか。だが、何処にいてもさして変わらん。
それより、俺がこの場にいる意味を考えたらどうだ?」
「お前は元より親父の手駒だ。だが説得なんて方法を取る奴でもなければこの俺を強制的に連れ帰るような愚を犯す者でもない。おおかた何か情報でも流して俺自身の意思で帝国に帰るよう促すつもりなのだろう。違うか?アッティラ」
「流石はレイフィール第一皇子。やはりあんな俗物としても二流の男ではなく、天下のリヒテンベルグは殿下がお継ぎになるべきだ。それを分かっていながら何故お逃げになる?」
「買い被りが過ぎるようだが俺は皇帝に相応しくないと判断したからこそこうしてここに居る。そっちの騒動はそっちで対処しやがれ」
レーンが言葉を投げた途端に膝を突いたアッティラだが、その位置は先ほどまで立っていたのとは異なりレーンから三歩離れた場所。目にも止まらぬ移動にディアナが座っていた椅子を弾き飛ばして身構え、一部始終を見ていた筈なのに見えなかったことにニナとルイスが目を丸くする。
「殿下の在り様にお変わりなくて何より。どのような決断を下されるのかは殿下がお決めになれば良い。しかし世界は常に変化し続けていることも念頭に置いてくだされ」
「御託はいい、本題を話せ」
「ハッ。 近年ヴィルマン、エヴリブの二国が手を組みウェセターを通じて秘密裏に軍備を増強していたのは聞き及んでおられますかな?」
「前からカルレが怪しんでた案件ね」
「知ってるけどそれがどうしたのかしら?」
お前たちには聞いていないと言いたげにレーンに変わって返答を寄越したキアラとディアナに強い視線を向ける。しかし敢えて言葉にしなかったのは無駄だろうとの読みがあってのこと。
女とは無駄に喋る生き物だとアッティラは認識している。
「その裏付けを取ったアナドリィは軍事演習を装い二国に圧力をかけるつもりだった。そのための部隊を集結させている最中に攻撃を受け、一個中隊が半壊したようです。それがつい一昨日の出来事」
「攻撃ってことは戦争が始まった!?」
「しかけたのはエヴリブ公国。だが奇妙なことにエヴリブの部隊は先にアナドリィ側から攻撃を受けたと主張している。調べれば、エヴリブの部隊の数や展開状況からして準備の出来ていない状態でアナドリィへと攻撃を仕掛けていた。つまり双方、意思のないままに戦いに突入している」
「黒き厄災の仕業だと言いたいんですよね?貴方のような情報に長けた人ならその存在も知っているんでしょう?」
「勿論だルイス・エルスマイン。貴方の素性も含めて俺達には把握できている」
口角を吊り上げたアッティラだが、覆面に隠されたソレが見えることはない。
意味深な一言はルイスがアンジェラスという特別な機体を所持していることとは別のモノを指しているのだが、どうやらこの場で話すつもりはないらしい。
「誰が引き金を引いたかなど既に問題になり得ない。見るべき事は我れらが帝国と並ぶ大国アナドリィが戦争を始めたという事実のみ。この意味はご理解できますか?」
「危険分子はメラノウン帝国……ってか」
「御明察、流石は未来の我が君主」
しばらく顎に手を当て考え込んだレーンだが、見事アッティラの思考に及んだらしい。
大仰に頷いた忍は世界の未来を語る。
リヒテンベルグがメラノウンと秘密裏に手を組みキファライオとローゼナハを喰わんとしていることを告げた。
問題なのはその先、内部事情により既に弱体化の兆候が始まったリヒテンベルグは勢いに乗るメラノウン帝国に乗っ取られるであろう。キファライオ、ローゼナハが消滅した直後でなくとも、戦争仲裁をするはずのアナドリィが自国に手一杯の内にコトに及ぶのは目に見えている。そして奪うことに躊躇のない彼の国はリヒテンベルグを下した後、消耗した東側を飲み込むことだろう。
長き間を置いた世界戦争の第二陣は既に幕を開けた。しかも、大メラノウン帝国の建設という最悪なシナリオ付きで。
「でも、帝国の今がレーンの望まない方向に行っているのは事実なのよね?」
「だから何だ?関わらないと決めた国が、自分の望む方向に向かうなどと思っていやしないぞ?俺はそれほど傲慢でも馬鹿でもない」
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「そうか、第一皇子が戻らぬとあらば現皇帝派の我々に勝ち筋が無くなるな。皇帝閣下に返り咲いて頂くか、はたまたまだ幼い第三皇子に白羽を立てるか……。
軍の高官も次々と籠絡されているというのに、その元締めとも言える要職がフラフラと他国を遊び歩いているのは痛手以外の何ものでもないのですが?」
物憂げな顔で独り言のように吐き捨てたのは、如何にも規律に厳しそうな印象を与えるシャレンスと同じく帝国の軍服に身を包んだ女。尖っていると印象を与える顎と、その高さに切り揃えたストレートの金髪。切長の目に嵌る濃紺の瞳が意味ありげに見つめるのは、帝国の一大事だというのに休職を願い入れて遊びまわる近衛隊長のグルカだ。
「ふふふっ。グルカ、怒られてるわよ?」
「タイミングが悪かったなんて言い訳は必要ないんだろ?俺がここに居る理由くらい察していないお前でもあるまい?」
彼女の名はオリビア。シーリル達が帝国から脱出する際に護衛兼運転手を頼まれ、今もこうして同席することを促された帝国近衛花組の副長だ。
ちなみに花組とは、隊長であるグルカを頭とする近衛の中で唯一の枝組織であり、主に女性皇族などの護衛にも配慮が必要な者を担当する女性だけで構成された特別部隊である。最高峰である近衛の称号を預かる以上、当然のように文武にすぐれており、機士として魔攻機装を操る能力でも、帝国の誇る宮廷十二機士と比べてさしたる見劣りはしないほどだ。
「私は何も聞いておりませんので何も知りません。ただ、隊長が不在な上に私まで抜かれて残った近衛の面子は可愛そうですねという話しです。まぁ、凡庸なわたくしめの独り言ですので思慮深い隊長が気になさるようなことでもないでしょう」
「分かった分かった、文句は後でぜ~んぶ俺に言え。聞くだけなら聞いてやる。だが、この件に関しては副長も了承済みだってことは理解しておけ。
話しは変わるが昨日の来訪は誰だったんだ?」
レーン達が前日をバカンスで過ごすキッカケとなったのは帝国の使者と鉢合わせにならぬよう時間を調整した為。それは納得できるのだが、どうにもグルカのカンを擽る。
違和感を確証にさせたのはウィルからの手紙の内容だった。綴られていたのは帝国の近況。で、あれば、帝国を出る時に受け取っていたのではない、直近で渡されていたことになる。
「誰が遣いかなど、問題ではあるまい?」
低く、重苦しい声を発する者など集まったメンバーの中にはいない。ともすれば部外者となるはずであったが、注目を集めた黒い男を見てグルカとシャレンスが立ち上がり強い警戒を示す。
「アッティラ・コペルニクス! 何故お前がここに!?」
上から下までを覆う黒い布は彼の役目をしやすくする為の戦闘着。それと一体式の覆面が目元まで引き上げられ、晒されている肌は両の手のひらと目の周りのみ。ノルンと同じ諜報員であり、その中でも取り分け多彩な技術に秀でている “忍び” に類するこの男はリヒテンベルグ帝国が宮廷十二機士第十一位、通称 “隠密” 。
「そう警戒するな、グルカ・ステンヴァル。俺に殺る気があるのならわざわざ姿など見せんよ」
グルカの正面、壁に持たれて腕を組むアッティラからは殺気や闘気などは感じられない。彼が言うように彼の優位を捨てて現れているのだ、その気配が偽物ではなかろうとは思うグルカだが、いかんせん、彼の目の前に座るのが愛娘たるヤユであるため気を抜くわけにはいかないのが現状。
「やれやれ、娘の背後はお気に召さないか。だが、何処にいてもさして変わらん。
それより、俺がこの場にいる意味を考えたらどうだ?」
「お前は元より親父の手駒だ。だが説得なんて方法を取る奴でもなければこの俺を強制的に連れ帰るような愚を犯す者でもない。おおかた何か情報でも流して俺自身の意思で帝国に帰るよう促すつもりなのだろう。違うか?アッティラ」
「流石はレイフィール第一皇子。やはりあんな俗物としても二流の男ではなく、天下のリヒテンベルグは殿下がお継ぎになるべきだ。それを分かっていながら何故お逃げになる?」
「買い被りが過ぎるようだが俺は皇帝に相応しくないと判断したからこそこうしてここに居る。そっちの騒動はそっちで対処しやがれ」
レーンが言葉を投げた途端に膝を突いたアッティラだが、その位置は先ほどまで立っていたのとは異なりレーンから三歩離れた場所。目にも止まらぬ移動にディアナが座っていた椅子を弾き飛ばして身構え、一部始終を見ていた筈なのに見えなかったことにニナとルイスが目を丸くする。
「殿下の在り様にお変わりなくて何より。どのような決断を下されるのかは殿下がお決めになれば良い。しかし世界は常に変化し続けていることも念頭に置いてくだされ」
「御託はいい、本題を話せ」
「ハッ。 近年ヴィルマン、エヴリブの二国が手を組みウェセターを通じて秘密裏に軍備を増強していたのは聞き及んでおられますかな?」
「前からカルレが怪しんでた案件ね」
「知ってるけどそれがどうしたのかしら?」
お前たちには聞いていないと言いたげにレーンに変わって返答を寄越したキアラとディアナに強い視線を向ける。しかし敢えて言葉にしなかったのは無駄だろうとの読みがあってのこと。
女とは無駄に喋る生き物だとアッティラは認識している。
「その裏付けを取ったアナドリィは軍事演習を装い二国に圧力をかけるつもりだった。そのための部隊を集結させている最中に攻撃を受け、一個中隊が半壊したようです。それがつい一昨日の出来事」
「攻撃ってことは戦争が始まった!?」
「しかけたのはエヴリブ公国。だが奇妙なことにエヴリブの部隊は先にアナドリィ側から攻撃を受けたと主張している。調べれば、エヴリブの部隊の数や展開状況からして準備の出来ていない状態でアナドリィへと攻撃を仕掛けていた。つまり双方、意思のないままに戦いに突入している」
「黒き厄災の仕業だと言いたいんですよね?貴方のような情報に長けた人ならその存在も知っているんでしょう?」
「勿論だルイス・エルスマイン。貴方の素性も含めて俺達には把握できている」
口角を吊り上げたアッティラだが、覆面に隠されたソレが見えることはない。
意味深な一言はルイスがアンジェラスという特別な機体を所持していることとは別のモノを指しているのだが、どうやらこの場で話すつもりはないらしい。
「誰が引き金を引いたかなど既に問題になり得ない。見るべき事は我れらが帝国と並ぶ大国アナドリィが戦争を始めたという事実のみ。この意味はご理解できますか?」
「危険分子はメラノウン帝国……ってか」
「御明察、流石は未来の我が君主」
しばらく顎に手を当て考え込んだレーンだが、見事アッティラの思考に及んだらしい。
大仰に頷いた忍は世界の未来を語る。
リヒテンベルグがメラノウンと秘密裏に手を組みキファライオとローゼナハを喰わんとしていることを告げた。
問題なのはその先、内部事情により既に弱体化の兆候が始まったリヒテンベルグは勢いに乗るメラノウン帝国に乗っ取られるであろう。キファライオ、ローゼナハが消滅した直後でなくとも、戦争仲裁をするはずのアナドリィが自国に手一杯の内にコトに及ぶのは目に見えている。そして奪うことに躊躇のない彼の国はリヒテンベルグを下した後、消耗した東側を飲み込むことだろう。
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