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第四章
4-5.極上の微笑みは天使のもの
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「良い動きしてんじゃねぇか」
「そりゃぁお前ぇ、暇さえあれば付き合わされる方の身にもなれよ」
「努力馬鹿が開花……っつか、マゾは本物だったってか?」
「人の努力にケチを付けるのは感心しねぇな。鍛錬が大事だってのはお前も理解したことだろ?」
「ケチを付けるつもりはないさ。けど、お前も言ったように、趣味のようにソレしかやらないのはマゾイっつってんだよ」
「そこは否定できん。だから女遊びの魅力を身をもって体現してやってたのに、まるで興味を持ちやがらない」
あくまで “ルイスのために” と主張するグルカだが、いくらキリリとした顔をしようとも全身を縄でぐるぐる巻きにされた姿では説得力などありはしない。
当然のように『どの口が』と全員から冷たい視線を浴びるものの当の本人はどこ吹く風なのがグルカがグルカである所以であり、彼の性格そのものをまざまざと見せ付ける。
「もう私ではルイスに勝てないな」
「ねーっ。燃えてから格段に強くなっちゃった」
「アンジェラスの覚醒が原因なのですね」
サンタ・サ・スケスの【星見】ベガにより意識を取り戻したらしいアンジェラス。解放された力の一端は火の魔石を産むに止まらず、魔攻機装の装着により強化される身体能力をも向上させたのだ。
「運動がてら、たまに魔攻機装を操るだけの貴女達より、馬鹿みたいに鍛錬し続けてるルイスの方が成長してるってだけよ?」
グルカの言ではないがルイスが鍛錬に費やす時間は常人の域を超えている……が、しかし、認めたくはないものの、最近ではニナとの逢瀬が夜の鍛錬を止めさせたと聞く。
だが、グルカが居れば師事を乞い、それ以外でも暇さえあれば一人で汗を流しているのは周知の事実。
年頃のくせに女漁りなど当然のように跳ね除け、町へ繰り出すシェリル達の誘いすらも断ることが多いとのこと。
黒き厄災打倒の使命に燃えるのは結構だが、全てを投げ打ってまですることなのかと疑問に思うディアナ。それが世界にとって必要なことだとは理解しているし、鍛錬などルイスが好きでやっていること。
だが、仲間の人生が良いように使われているようにしか思えず、使命を与えたというアンジェラスには少なくない不満を抱いている。
「でもぉ、あの人もルイスと同じくらい強い感じぃ?」
窓から見える激しい打ち合いはどちらも譲らず、素人目には両者の実力が拮抗しているようにしか思えない。
実際、熟練のグルカの目からしても力量は同程度。しかし、相手は戦うことを生業とするコロシアムで三銃士と呼ばれたドミニャスなのだ。数多の戦闘を経験してきた彼と、素人に毛が生えた程度のルイスとでは比べるべくもなく底力が違う。
「縄を解けディアナ。このままだとルイスが殺られる」
迸る魔力からすれば必殺の一撃ともいえる強力な魔法を放つつもりなのだろう。
町中での戦闘を良しとせず奴を止めるだけが目的であれば、あれ程隙だらけに魔力溜めをしている今こそ好機。
しかし、そこは真っ直ぐな上に相手を思いやる気持ちの強い律儀なルイス。気に入らない状況とはいえ不意を打つようなことはしたくないらしい。
「大丈夫よ。ルイスならやれるわ」
「馬鹿野郎。拮抗してるってことはルイスのが不利だってことくらいお前なら分かるだろ?いいから早く縄を……」
「そうやって逃げられでもしたらシーリルに合わせる顔がなくなるわ」
「お前、この後に及んで逃げるなんて……」
「危なくなったら私が行くわ。だから貴方はそこで大人しくしてて? それとも、私じゃ役不足だとでも言うつもりかしら?」
考えを正され、シーリルの身が無事かどうか心配でならなくなったグルカは、今は一刻も早く逢いたいと切に願っている。
しかし、そこは普段からの言動、及び行動が影響を及し、まだ逃げ出すつもりなのかと呆れられただけに終わるのだった。
△▽
掲げられし二つの緑刃が袂を別ち、弧を描きつつゆっくりと降りて行く。
残された緑色の残像が左右対称の半円を描き終えたところでドミニャスの口から静かに音が漏る。
【来れ、嵐】
どのような攻撃が繰り出されるのかと緊張した面持ちで槍を構えるルイス。突然吹き始めた強風に耐えかね一歩退がると、半身を逸らして風の抵抗を少なくしつついつでも迎撃が出来るよう槍先を持ち上げた。
魔法により作られし二人を繋ぐ風のトンネル。吹き荒れる風の中に舞う無数の刃は目に見えず、強風に耐える動けない相手を斬り刻むことだろう。一刃は薄く切れる程度の浅い傷。しかし、それが幾重にも積もれば徐々に体力を奪われる。
⦅焦らなくても大丈夫だから、落ち着いて相手の動きを見極めて。 ほら、そろそろ来るよ⦆
だが拷問の檻に閉じ込められながらも、その悉くは淡い光が跳ね除けており、風に煽られるルイスの身体には傷一つ付けられていやしなかった。
それを成すのはアンジェラスの力。
緊張で強張るルイスの背後から両腕を回し、頭一つ分という至近距離に顔を並べる彼女は聖母のような暖かな微笑みをルイスへと向けている。
今まさに魔法に晒されている逼迫した状況。だというのに、世間話でもするかのような穏やかな音色を耳に届けるのは、ルイスの瞳にのみ姿を写し込むこの世の者ならざる美しき容姿をした天使。その背中には柔らかく揺れる三対六枚の白き翼が揺らめいている。
閉じられた瞳は長いまつ毛を否が応にも強調し、僅かに動いた顔に応えてプラチナブロンドの前髪がふわりと揺れる。たったそれだけで優雅と表現できる所作。
力強い意志を感じさせる黄金の瞳が相対するドミニャスを向けば、まるでそれが合図であったかのように石畳が砕けるほどの勢いで地を蹴り弾丸のように飛び出す緑白の魔攻機装。
【真空断裂斬】
ドミニャスの背中を押す強風。追い風に乗り加速を続ければ肉薄するなどあっという間。
彼我の距離三メートルで紡がれた言葉はジュディオから伸びる緑色の刃を倍の太さに変貌させ、交点と定めたルイスの首を目がけて上下から挟み込むよう空気をも斬り裂く。
⦅せっかくなんだからもっとよく見て? アレよりも先にルイスの槍の方が届く。下の方が近いからそっちを先に叩いて次に上を弾けばお終いよ⦆
(簡単に言うけど凄く速いんだよ!?)
⦅でも今はゆっくりにしか見えない、違う?⦆
(そ、そうだけどっ!)
アンジェラス覚醒の余波はルイスの脳内にも及んでいた。
身体能力の向上と共に加速する思考。それに更に上乗せられた神の力は、流れる時がゆっくりになってしまったかのようにドミニャスの動きがスローモーションで写る。
実際にはドミニャスが遅くなったのではなく、ルイスの脳そのものの処理速度がコンピューター並みに速くなっているだけであり、いくら思考する時間が増えたとて肉体までもが速く動けるわけではない。
(くううっっ!思い通りに動かない身体ってもどかしい!)
⦅あら、じゃあ加速しちゃう?⦆
(えっ!? うそうそうそっ!)
普通の生活をしていれば身体の動きが遅いなどと感じることは少ない。だが今のルイスは思考ばかりが速くなり、身体はドミニャスと同じようにゆっくりと進み続けているのだ。
例えるならば水の中で走る感覚、それの更に酷いバージョンだと言えばルイスの気持ちも想像がつくだろう。今も必死になって言われた通りに槍先を下げようと力を込めているのだが、意に反して一向に進まない。
⦅でもなぁ、うーん……⦆
(どうしたの?)
⦅槍じゃない気がしてたのよね、前から⦆
(……と、言うと?)
⦅よし、決めた。ルイスは槍使いを返上して長剣使いになる⦆
突拍子のない意見に理由など分かりはしない。一方的に突きつけられた決定事項にただただポカンとするルイス。
エスクルサ戦にてたまたま手に入れた槍は、師事を乞うグルカが棍を使うことが後押しして惰性的に己の武器と決めただけのこと。
それでも扱いに慣れようと懸命に努力してきたのだ。いきなり『チェンジです』と言われても『ちょっと待て!』と言いたくもなる。
それに今は戦闘中。しかも、相手が今まさに必殺の一撃を繰り出すところなのである。このような真剣味に欠ける会話をしているときではない。
⦅ってなわけで、ほいっ⦆
ルイスの肩越しに身を乗り出したアンジェラスは、もう間もなくドミニャスの魔法剣と打つかる槍を人差し指でちょんっと突つく。
すると三メートルもあった槍が一瞬にして二メートルへと短くなり、丸かったはずの金属棒は鏡のようにチカチカで平たい姿へとなり変わった。それは正に彼女の言った通りの長剣。しかも、両手でも扱い切れるのかと疑問に思うほどに長いツーハンデッドソード。
思考が加速しているルイスの目からしても瞬きの間の出来事。握りしめていて尚いつ変わったのかすら分からないほどに早い物質変換。
(はああああぁぁあぁぁぁぁああっ!?)
魅惑の唇を三日月のように吊り上げ『してやったり!』とばかりに得意げに振り返るアンジェラス。上機嫌な彼女はまごう事なき天上の者なのだと知らしめる神の御技を披露し、予定調和さながらに驚くルイスを目にしてご満悦の様子である。
「そりゃぁお前ぇ、暇さえあれば付き合わされる方の身にもなれよ」
「努力馬鹿が開花……っつか、マゾは本物だったってか?」
「人の努力にケチを付けるのは感心しねぇな。鍛錬が大事だってのはお前も理解したことだろ?」
「ケチを付けるつもりはないさ。けど、お前も言ったように、趣味のようにソレしかやらないのはマゾイっつってんだよ」
「そこは否定できん。だから女遊びの魅力を身をもって体現してやってたのに、まるで興味を持ちやがらない」
あくまで “ルイスのために” と主張するグルカだが、いくらキリリとした顔をしようとも全身を縄でぐるぐる巻きにされた姿では説得力などありはしない。
当然のように『どの口が』と全員から冷たい視線を浴びるものの当の本人はどこ吹く風なのがグルカがグルカである所以であり、彼の性格そのものをまざまざと見せ付ける。
「もう私ではルイスに勝てないな」
「ねーっ。燃えてから格段に強くなっちゃった」
「アンジェラスの覚醒が原因なのですね」
サンタ・サ・スケスの【星見】ベガにより意識を取り戻したらしいアンジェラス。解放された力の一端は火の魔石を産むに止まらず、魔攻機装の装着により強化される身体能力をも向上させたのだ。
「運動がてら、たまに魔攻機装を操るだけの貴女達より、馬鹿みたいに鍛錬し続けてるルイスの方が成長してるってだけよ?」
グルカの言ではないがルイスが鍛錬に費やす時間は常人の域を超えている……が、しかし、認めたくはないものの、最近ではニナとの逢瀬が夜の鍛錬を止めさせたと聞く。
だが、グルカが居れば師事を乞い、それ以外でも暇さえあれば一人で汗を流しているのは周知の事実。
年頃のくせに女漁りなど当然のように跳ね除け、町へ繰り出すシェリル達の誘いすらも断ることが多いとのこと。
黒き厄災打倒の使命に燃えるのは結構だが、全てを投げ打ってまですることなのかと疑問に思うディアナ。それが世界にとって必要なことだとは理解しているし、鍛錬などルイスが好きでやっていること。
だが、仲間の人生が良いように使われているようにしか思えず、使命を与えたというアンジェラスには少なくない不満を抱いている。
「でもぉ、あの人もルイスと同じくらい強い感じぃ?」
窓から見える激しい打ち合いはどちらも譲らず、素人目には両者の実力が拮抗しているようにしか思えない。
実際、熟練のグルカの目からしても力量は同程度。しかし、相手は戦うことを生業とするコロシアムで三銃士と呼ばれたドミニャスなのだ。数多の戦闘を経験してきた彼と、素人に毛が生えた程度のルイスとでは比べるべくもなく底力が違う。
「縄を解けディアナ。このままだとルイスが殺られる」
迸る魔力からすれば必殺の一撃ともいえる強力な魔法を放つつもりなのだろう。
町中での戦闘を良しとせず奴を止めるだけが目的であれば、あれ程隙だらけに魔力溜めをしている今こそ好機。
しかし、そこは真っ直ぐな上に相手を思いやる気持ちの強い律儀なルイス。気に入らない状況とはいえ不意を打つようなことはしたくないらしい。
「大丈夫よ。ルイスならやれるわ」
「馬鹿野郎。拮抗してるってことはルイスのが不利だってことくらいお前なら分かるだろ?いいから早く縄を……」
「そうやって逃げられでもしたらシーリルに合わせる顔がなくなるわ」
「お前、この後に及んで逃げるなんて……」
「危なくなったら私が行くわ。だから貴方はそこで大人しくしてて? それとも、私じゃ役不足だとでも言うつもりかしら?」
考えを正され、シーリルの身が無事かどうか心配でならなくなったグルカは、今は一刻も早く逢いたいと切に願っている。
しかし、そこは普段からの言動、及び行動が影響を及し、まだ逃げ出すつもりなのかと呆れられただけに終わるのだった。
△▽
掲げられし二つの緑刃が袂を別ち、弧を描きつつゆっくりと降りて行く。
残された緑色の残像が左右対称の半円を描き終えたところでドミニャスの口から静かに音が漏る。
【来れ、嵐】
どのような攻撃が繰り出されるのかと緊張した面持ちで槍を構えるルイス。突然吹き始めた強風に耐えかね一歩退がると、半身を逸らして風の抵抗を少なくしつついつでも迎撃が出来るよう槍先を持ち上げた。
魔法により作られし二人を繋ぐ風のトンネル。吹き荒れる風の中に舞う無数の刃は目に見えず、強風に耐える動けない相手を斬り刻むことだろう。一刃は薄く切れる程度の浅い傷。しかし、それが幾重にも積もれば徐々に体力を奪われる。
⦅焦らなくても大丈夫だから、落ち着いて相手の動きを見極めて。 ほら、そろそろ来るよ⦆
だが拷問の檻に閉じ込められながらも、その悉くは淡い光が跳ね除けており、風に煽られるルイスの身体には傷一つ付けられていやしなかった。
それを成すのはアンジェラスの力。
緊張で強張るルイスの背後から両腕を回し、頭一つ分という至近距離に顔を並べる彼女は聖母のような暖かな微笑みをルイスへと向けている。
今まさに魔法に晒されている逼迫した状況。だというのに、世間話でもするかのような穏やかな音色を耳に届けるのは、ルイスの瞳にのみ姿を写し込むこの世の者ならざる美しき容姿をした天使。その背中には柔らかく揺れる三対六枚の白き翼が揺らめいている。
閉じられた瞳は長いまつ毛を否が応にも強調し、僅かに動いた顔に応えてプラチナブロンドの前髪がふわりと揺れる。たったそれだけで優雅と表現できる所作。
力強い意志を感じさせる黄金の瞳が相対するドミニャスを向けば、まるでそれが合図であったかのように石畳が砕けるほどの勢いで地を蹴り弾丸のように飛び出す緑白の魔攻機装。
【真空断裂斬】
ドミニャスの背中を押す強風。追い風に乗り加速を続ければ肉薄するなどあっという間。
彼我の距離三メートルで紡がれた言葉はジュディオから伸びる緑色の刃を倍の太さに変貌させ、交点と定めたルイスの首を目がけて上下から挟み込むよう空気をも斬り裂く。
⦅せっかくなんだからもっとよく見て? アレよりも先にルイスの槍の方が届く。下の方が近いからそっちを先に叩いて次に上を弾けばお終いよ⦆
(簡単に言うけど凄く速いんだよ!?)
⦅でも今はゆっくりにしか見えない、違う?⦆
(そ、そうだけどっ!)
アンジェラス覚醒の余波はルイスの脳内にも及んでいた。
身体能力の向上と共に加速する思考。それに更に上乗せられた神の力は、流れる時がゆっくりになってしまったかのようにドミニャスの動きがスローモーションで写る。
実際にはドミニャスが遅くなったのではなく、ルイスの脳そのものの処理速度がコンピューター並みに速くなっているだけであり、いくら思考する時間が増えたとて肉体までもが速く動けるわけではない。
(くううっっ!思い通りに動かない身体ってもどかしい!)
⦅あら、じゃあ加速しちゃう?⦆
(えっ!? うそうそうそっ!)
普通の生活をしていれば身体の動きが遅いなどと感じることは少ない。だが今のルイスは思考ばかりが速くなり、身体はドミニャスと同じようにゆっくりと進み続けているのだ。
例えるならば水の中で走る感覚、それの更に酷いバージョンだと言えばルイスの気持ちも想像がつくだろう。今も必死になって言われた通りに槍先を下げようと力を込めているのだが、意に反して一向に進まない。
⦅でもなぁ、うーん……⦆
(どうしたの?)
⦅槍じゃない気がしてたのよね、前から⦆
(……と、言うと?)
⦅よし、決めた。ルイスは槍使いを返上して長剣使いになる⦆
突拍子のない意見に理由など分かりはしない。一方的に突きつけられた決定事項にただただポカンとするルイス。
エスクルサ戦にてたまたま手に入れた槍は、師事を乞うグルカが棍を使うことが後押しして惰性的に己の武器と決めただけのこと。
それでも扱いに慣れようと懸命に努力してきたのだ。いきなり『チェンジです』と言われても『ちょっと待て!』と言いたくもなる。
それに今は戦闘中。しかも、相手が今まさに必殺の一撃を繰り出すところなのである。このような真剣味に欠ける会話をしているときではない。
⦅ってなわけで、ほいっ⦆
ルイスの肩越しに身を乗り出したアンジェラスは、もう間もなくドミニャスの魔法剣と打つかる槍を人差し指でちょんっと突つく。
すると三メートルもあった槍が一瞬にして二メートルへと短くなり、丸かったはずの金属棒は鏡のようにチカチカで平たい姿へとなり変わった。それは正に彼女の言った通りの長剣。しかも、両手でも扱い切れるのかと疑問に思うほどに長いツーハンデッドソード。
思考が加速しているルイスの目からしても瞬きの間の出来事。握りしめていて尚いつ変わったのかすら分からないほどに早い物質変換。
(はああああぁぁあぁぁぁぁああっ!?)
魅惑の唇を三日月のように吊り上げ『してやったり!』とばかりに得意げに振り返るアンジェラス。上機嫌な彼女はまごう事なき天上の者なのだと知らしめる神の御技を披露し、予定調和さながらに驚くルイスを目にしてご満悦の様子である。
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