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第三章 紡がれた詩
3-33.天国と地獄のコラボレーション
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「最後ってどういうことですか?」
不安に瞳を揺らす少女がたずねれば錫杖を置いたベガが手招きをする。
それに従い隣へと腰を下ろした少女は瞼に描かれた偽物の目を真っ直ぐに見つめた。
「【星見】としての私の任期はあと一年。それでも今日より後は星を見ることはありません。それは【星見】で詠まれた私の未来。
貴女に多くを見せてあげられないのは心苦しく思いますが、私が去った後は他の【星見】が助けとなってくれるはず。心配は無用ですよ」
心の奥へと染み込むような優しい声。それと共に頭に置かれた手が少女を太腿へと誘う。促されるままベガに身を預ける少女は慈しむようにゆっくりと撫でられる事に安心したのか、そのまま目を閉じて動かなくなった。
「キファライオ王国はメラノウン帝国によって陥落されます」
顔を上げたベガの告げた未来は大小がそれぞれであるものの全員の心に波紋を投げかけた。
何時、とは限定しなかった。しかし両国が戦争間近だとは事前情報として知らされていた事実。
次はキファライオ王国に向かうことが決定されている現状でその国が戦争に負けると知らされれば不安に思うのも当然のことだろう。
「理由はなんだ?」
キファライオの王族と親交のあるレーンは多少なりとも王国の情勢に通じている。
いくら強国ではないと言っても簡単に侵略を許すほど弱くはない。その上、それなりに隣国と上手くやっているとは聞いている。
しかし【星見】の詠む未来が正確なのもまた事実。と、なれば、考えられるいくつかの可能性の中で嫌な予感が芽生えたレーンは、半分確信しながらも疑問を口にした。
「メラノウン帝国とリヒテンベング帝国の結託によりキファライオ王国が孤立無縁となるからです」
「……アシュカルだな?」
「来るはずの援助が来ず、一度は属国と成り果てるキファライオ王国。しかし、その息吹が消えることはないでしょう。
燻り続ける火種はやがて大きくなり、以前より強き焔となる」
「焔……」
レーンを正面に捉えていたベガだが、ぽつりと漏らしたルイスへと顔を向ける。
「ルイス・エルスマイン、神の使徒として選ばれし者よ」
「神の使徒だって!?」
「ルイスが!?」
「ルイス様……」
「う~ん、優良物件にオプションが追加されちゃいましたねぇ。倍率、さらにどーんですよぉ」
アンジェラスという謎めいた魔攻機装を手に入れた経緯は本人の口から聞いていた。しかし【星見】という稀有な存在に肯定されることで、曖昧だったルイスの立ち位置が明確になる。
『神の使徒』
接していれば分かる平凡な人間性。努力の甲斐があり操者としての能力は増してはいたが、それでもこの中では初心者であるシェリルやノルンと然程変わりがない。
見た目は良い方ではあるものの、可もなく不可もなくというのがルイスの一般的な評価だろう。だというのに、それに見合わぬ大層な肩書きに全員の視線がルイスへと集まった。
「私の【星見】としての最後の役目は未だ眠ったままでいる彼女を目覚めさせる事。
さあ、聖なる腕輪を」
促されるがままに彼女の正面へと移動したルイスは左手を差し出す。そこに嵌るのは白き腕輪。
『यह जागने का समय है,संत।』
再び錫杖を持ち上げた手が、緊張で堅く握られるルイスの拳と打つかった。すると、たったそれだけで衝撃波でも起こったかのように二人の拳を中心に半透明の円が拡がる。
ゆっくり、ゆっくりと何もないはずの空中を進む二重の円。それはあたかも水面に現れる波紋のよう。
先詠みの儀式でも目にしたのと同じ優しい青白い光が天井まで達すると、跳ね返されたようにキラキラと自らを彩る銀粉を引き連れ戻ってくる。
居合わせた全員の視線を釘付けにした波紋は誰にも気付かれぬほど僅かにだけ軌道を逸らし、白い腕輪へと吸い込まれて行った。
「久しぶりだね、アンジェラス」
薄暗い部屋では僅かな光でも目立つのは必然。全身を淡く光らせるルイスには違和感を覚えるものの、虚空を見上げての突然の発言には誰もが驚きを隠せなかった。
その目に写っていたのは純白のワンピースを纏う女性。着ているというより纏わりついているといった方が表現の正しいその服は、彼女の背中にある神々しき光を携えた三対六枚の白い翼と同様、微風に撫でられるかのようにふわふわと揺れ動いている。
⦅ようやくこの時を迎えました。神界との繋がりを創ってくださり感謝します、【星見】⦆
ルイスの言葉に対して浮かべたのは、この世ならざる極上の微笑み。例え怒れる盗賊だとしても瞬時に鼻の下を伸ばしてしまう、ルイスがそんな思考に酔っている間にベガへと視線を向けたアンジェラスは彼女に向けて言葉を発した。
「ありがたきお言葉痛み入ります。ですが、私は私の運命に従ったまで。全ては【最高神エンヴァンデ】の御心のままに」
⦅それでも行動するか否かは貴女が決断すること。私がこの場に居られるのは貴女のお力添えが有ってなのだとご理解ください。
比喩ではないほどささやかではありますが、感謝の意を込めた “気持ち” を受け取って下さいませ⦆
大事な物を包み込むようにした彼女の手の中から現れた小さな光の玉。ふわりふわりと宙を舞い、それを受け取るべく差し出されたベガの手のひらで動きを止める。
「これは?」
まるで確認をするかの如く二度の明滅。ゆっくりと降下した光玉は手のひらと接触し、吸い込まれるように消えて行く。
⦅今はまだ力が足りなく十年しか戻すことが出来ませんでした⦆
「まさか!?」
⦅【星見】により失われた貴女の寿命、次にお会いしたときはもう少し戻せるよう努力します。こんなモノでは貴女を縛った償いにはならないでしょうが、今はこれで堪忍してください。長い間のお勤め、ありがとうございました⦆
突然泣き崩れたベガに狼狽える見習いの少女。
それもそのはず。彼女と同じように何が起こっているのか理解していないのはレーン達も同じであった。
アンジェラスは本来、天界に住まう神。地上で生活する人種とは違う次元の存在だ。
選ばれしルイスはその証である腕輪をしている。【星見】であるベガは神の力を詠むことに特化した者。この二人意外にはアンジェラスの姿を見ることはもちろん、声を聞くことさえ不可能なのだ。
「ルイス、どうなっているんだ?」
説明を求めるシェリルの声に振り返った矢先、暖かな感触が頬にしたかと思いきややんわりとした強制力により顔を戻されたルイスのすぐ目の前には微笑みを讃える絶世の美女。当然のように頬は熱を持ち、このままでいたいのに、恥ずかしさから逃げ出したい思いにも駆られる。
⦅他の者達には私の姿は見えていません⦆
「えっ!?そ、そうなの?」
⦅募る話しもありますが、差し当たって必要な事だけをして貴方を皆様にお返ししますね⦆
「それはまた後で話すってことだよね?」
⦅ええ、後ほどゆっくり⦆
「分かった。それで、何をするの?」
⦅私の力を貴方に……目を、瞑ってもらえますか?⦆
話したいことは山ほどある。あれからの出来事、自分の成長、一緒に居る仲間やアンジェラスの魔攻機装としての能力。
そして、黒き厄災について……
言われるがままに目を瞑ったルイス。すると、近かった顔が更に近付く気配に鼓動が跳ね上がる。
──まさか!?
予感を肯定する柔らかな感触と、全身に駆け巡った稲妻のような衝撃。真っ白になった脳が感じるのは宙を舞うかのようなふわふわとした心地良さ。
それは二度目となる彼女との口付けだった。
「っ!?」
だが次の瞬間、体内に流れ込む熱き猛りに目が醒める。
「ルイス!?」
燃え盛る炎がルイスを包み込んだ!突然のことに慌てたシェリル達はルイスへと飛び掛かる──それは地面に転がし消火しようとの試み。
「「「え?」」」
しかし、ルイスへと到達する直前で轟々と音が聞こえそうなほどに燃えていた炎はあっさりと消え失せた。
「えっ!?」
だが、咄嗟の行動に余裕などあるはずもなく、シェリルにノルン、ディアナまでもが同時に体当たりをする羽目となる。
そんな勢いを不意を突かれた形となるルイスが押し留められるはずもなく、四人一塊となって向かう先には目を腫らすベガ。驚愕に頬を引き攣らせた次の瞬間には波に飲まれて下敷きとなってしまう。
しかし、ルイスにとっての厄災はそれだけでは終わらない。
「ふぬぬぬっ!」
押し倒す形となったルイスだが、四人の体重が彼女にかからぬようにと咄嗟に突き出した両手で必死になって耐えていた。
だが目の前にいるのは異性どころか他人に触れられることにすら慣れていない超が付く箱入りの娘。息がかかるほどの至近距離に他人の顔が迫ったならば、身を守ろうと動いてしまうのも本能だといえよう。
「キャーーーーーーーーーーッ!!!!」
耳をつん裂く高らかな悲鳴、その発生源が耳元ともなれば破壊力は一段と凄かったことだろう。
更に追い討ちをかけるよう、混乱極まる彼女の手はルイスの頬へと全速力で向かって行った。
不安に瞳を揺らす少女がたずねれば錫杖を置いたベガが手招きをする。
それに従い隣へと腰を下ろした少女は瞼に描かれた偽物の目を真っ直ぐに見つめた。
「【星見】としての私の任期はあと一年。それでも今日より後は星を見ることはありません。それは【星見】で詠まれた私の未来。
貴女に多くを見せてあげられないのは心苦しく思いますが、私が去った後は他の【星見】が助けとなってくれるはず。心配は無用ですよ」
心の奥へと染み込むような優しい声。それと共に頭に置かれた手が少女を太腿へと誘う。促されるままベガに身を預ける少女は慈しむようにゆっくりと撫でられる事に安心したのか、そのまま目を閉じて動かなくなった。
「キファライオ王国はメラノウン帝国によって陥落されます」
顔を上げたベガの告げた未来は大小がそれぞれであるものの全員の心に波紋を投げかけた。
何時、とは限定しなかった。しかし両国が戦争間近だとは事前情報として知らされていた事実。
次はキファライオ王国に向かうことが決定されている現状でその国が戦争に負けると知らされれば不安に思うのも当然のことだろう。
「理由はなんだ?」
キファライオの王族と親交のあるレーンは多少なりとも王国の情勢に通じている。
いくら強国ではないと言っても簡単に侵略を許すほど弱くはない。その上、それなりに隣国と上手くやっているとは聞いている。
しかし【星見】の詠む未来が正確なのもまた事実。と、なれば、考えられるいくつかの可能性の中で嫌な予感が芽生えたレーンは、半分確信しながらも疑問を口にした。
「メラノウン帝国とリヒテンベング帝国の結託によりキファライオ王国が孤立無縁となるからです」
「……アシュカルだな?」
「来るはずの援助が来ず、一度は属国と成り果てるキファライオ王国。しかし、その息吹が消えることはないでしょう。
燻り続ける火種はやがて大きくなり、以前より強き焔となる」
「焔……」
レーンを正面に捉えていたベガだが、ぽつりと漏らしたルイスへと顔を向ける。
「ルイス・エルスマイン、神の使徒として選ばれし者よ」
「神の使徒だって!?」
「ルイスが!?」
「ルイス様……」
「う~ん、優良物件にオプションが追加されちゃいましたねぇ。倍率、さらにどーんですよぉ」
アンジェラスという謎めいた魔攻機装を手に入れた経緯は本人の口から聞いていた。しかし【星見】という稀有な存在に肯定されることで、曖昧だったルイスの立ち位置が明確になる。
『神の使徒』
接していれば分かる平凡な人間性。努力の甲斐があり操者としての能力は増してはいたが、それでもこの中では初心者であるシェリルやノルンと然程変わりがない。
見た目は良い方ではあるものの、可もなく不可もなくというのがルイスの一般的な評価だろう。だというのに、それに見合わぬ大層な肩書きに全員の視線がルイスへと集まった。
「私の【星見】としての最後の役目は未だ眠ったままでいる彼女を目覚めさせる事。
さあ、聖なる腕輪を」
促されるがままに彼女の正面へと移動したルイスは左手を差し出す。そこに嵌るのは白き腕輪。
『यह जागने का समय है,संत।』
再び錫杖を持ち上げた手が、緊張で堅く握られるルイスの拳と打つかった。すると、たったそれだけで衝撃波でも起こったかのように二人の拳を中心に半透明の円が拡がる。
ゆっくり、ゆっくりと何もないはずの空中を進む二重の円。それはあたかも水面に現れる波紋のよう。
先詠みの儀式でも目にしたのと同じ優しい青白い光が天井まで達すると、跳ね返されたようにキラキラと自らを彩る銀粉を引き連れ戻ってくる。
居合わせた全員の視線を釘付けにした波紋は誰にも気付かれぬほど僅かにだけ軌道を逸らし、白い腕輪へと吸い込まれて行った。
「久しぶりだね、アンジェラス」
薄暗い部屋では僅かな光でも目立つのは必然。全身を淡く光らせるルイスには違和感を覚えるものの、虚空を見上げての突然の発言には誰もが驚きを隠せなかった。
その目に写っていたのは純白のワンピースを纏う女性。着ているというより纏わりついているといった方が表現の正しいその服は、彼女の背中にある神々しき光を携えた三対六枚の白い翼と同様、微風に撫でられるかのようにふわふわと揺れ動いている。
⦅ようやくこの時を迎えました。神界との繋がりを創ってくださり感謝します、【星見】⦆
ルイスの言葉に対して浮かべたのは、この世ならざる極上の微笑み。例え怒れる盗賊だとしても瞬時に鼻の下を伸ばしてしまう、ルイスがそんな思考に酔っている間にベガへと視線を向けたアンジェラスは彼女に向けて言葉を発した。
「ありがたきお言葉痛み入ります。ですが、私は私の運命に従ったまで。全ては【最高神エンヴァンデ】の御心のままに」
⦅それでも行動するか否かは貴女が決断すること。私がこの場に居られるのは貴女のお力添えが有ってなのだとご理解ください。
比喩ではないほどささやかではありますが、感謝の意を込めた “気持ち” を受け取って下さいませ⦆
大事な物を包み込むようにした彼女の手の中から現れた小さな光の玉。ふわりふわりと宙を舞い、それを受け取るべく差し出されたベガの手のひらで動きを止める。
「これは?」
まるで確認をするかの如く二度の明滅。ゆっくりと降下した光玉は手のひらと接触し、吸い込まれるように消えて行く。
⦅今はまだ力が足りなく十年しか戻すことが出来ませんでした⦆
「まさか!?」
⦅【星見】により失われた貴女の寿命、次にお会いしたときはもう少し戻せるよう努力します。こんなモノでは貴女を縛った償いにはならないでしょうが、今はこれで堪忍してください。長い間のお勤め、ありがとうございました⦆
突然泣き崩れたベガに狼狽える見習いの少女。
それもそのはず。彼女と同じように何が起こっているのか理解していないのはレーン達も同じであった。
アンジェラスは本来、天界に住まう神。地上で生活する人種とは違う次元の存在だ。
選ばれしルイスはその証である腕輪をしている。【星見】であるベガは神の力を詠むことに特化した者。この二人意外にはアンジェラスの姿を見ることはもちろん、声を聞くことさえ不可能なのだ。
「ルイス、どうなっているんだ?」
説明を求めるシェリルの声に振り返った矢先、暖かな感触が頬にしたかと思いきややんわりとした強制力により顔を戻されたルイスのすぐ目の前には微笑みを讃える絶世の美女。当然のように頬は熱を持ち、このままでいたいのに、恥ずかしさから逃げ出したい思いにも駆られる。
⦅他の者達には私の姿は見えていません⦆
「えっ!?そ、そうなの?」
⦅募る話しもありますが、差し当たって必要な事だけをして貴方を皆様にお返ししますね⦆
「それはまた後で話すってことだよね?」
⦅ええ、後ほどゆっくり⦆
「分かった。それで、何をするの?」
⦅私の力を貴方に……目を、瞑ってもらえますか?⦆
話したいことは山ほどある。あれからの出来事、自分の成長、一緒に居る仲間やアンジェラスの魔攻機装としての能力。
そして、黒き厄災について……
言われるがままに目を瞑ったルイス。すると、近かった顔が更に近付く気配に鼓動が跳ね上がる。
──まさか!?
予感を肯定する柔らかな感触と、全身に駆け巡った稲妻のような衝撃。真っ白になった脳が感じるのは宙を舞うかのようなふわふわとした心地良さ。
それは二度目となる彼女との口付けだった。
「っ!?」
だが次の瞬間、体内に流れ込む熱き猛りに目が醒める。
「ルイス!?」
燃え盛る炎がルイスを包み込んだ!突然のことに慌てたシェリル達はルイスへと飛び掛かる──それは地面に転がし消火しようとの試み。
「「「え?」」」
しかし、ルイスへと到達する直前で轟々と音が聞こえそうなほどに燃えていた炎はあっさりと消え失せた。
「えっ!?」
だが、咄嗟の行動に余裕などあるはずもなく、シェリルにノルン、ディアナまでもが同時に体当たりをする羽目となる。
そんな勢いを不意を突かれた形となるルイスが押し留められるはずもなく、四人一塊となって向かう先には目を腫らすベガ。驚愕に頬を引き攣らせた次の瞬間には波に飲まれて下敷きとなってしまう。
しかし、ルイスにとっての厄災はそれだけでは終わらない。
「ふぬぬぬっ!」
押し倒す形となったルイスだが、四人の体重が彼女にかからぬようにと咄嗟に突き出した両手で必死になって耐えていた。
だが目の前にいるのは異性どころか他人に触れられることにすら慣れていない超が付く箱入りの娘。息がかかるほどの至近距離に他人の顔が迫ったならば、身を守ろうと動いてしまうのも本能だといえよう。
「キャーーーーーーーーーーッ!!!!」
耳をつん裂く高らかな悲鳴、その発生源が耳元ともなれば破壊力は一段と凄かったことだろう。
更に追い討ちをかけるよう、混乱極まる彼女の手はルイスの頬へと全速力で向かって行った。
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