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第三章 紡がれた詩
3-15.世界初の新技術!?
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レーンとディアナが襲われた地点から宿まではそう遠くない。やむを得ないと屋根を借りての三度目の跳躍をしたところでミネルバを視認することができた。
しかし、二人を待っていたのはニナ達だけではない。
「やっぱりバレてるのね」
当然のように撃ち込まれる銃弾は待ち構えていた黒狼から押し付けられる贈答品。無駄だと分かりつつも威圧するために放たれる砲弾はその殆どが常時魔力障壁に阻まれるも、中には狙いを外れて周囲の建物にも被害を及ぼしている物も多数見受けられる。
「女に護られるのも悪くはないが性分じゃねぇな。俺が奴等を蹴散らすからその間に脱出しろ」
加害者である黒狼が捕まる可能性は低く、ともすれば被害者だからとの言い訳など通用しない可能性が高い。メレキヤの兵士に確保されて尋問を受ける羽目になれば、これ幸いと顔を出した第一王子のオモチャにされる可能性だってあるのだ。
「駄目よ。許可できない」
「さっきの奴が合流したら逃げるどころじゃなくなる。ガワのでかいミネルバじゃ小回りが利かないだろう?」
二対のアリベラーテを背負うオゥフェンならば城壁を飛び越え逃げ出す事が可能だろう。しかし先進技術を詰め込まれているとはいえミネルバはあくまでも自動車であり、地を走る物なのだ。魔導砲という魔力障壁ですら無効化するほど強力な武器はあるが、緊急事態だということで門を閉じられれば町から出るのに苦労するのは想像に難しくない。
『お姉様、お師匠さん達に策があるそうです。こちらでタイミングを見て取り込むので、ミネルバの常時魔力障壁と接触していてください』
『策って何よ?』
『いつもの如く後でのお楽しみだそうで口を割りません』
淡々と告げられたニナからの通信。それにピンときたディアナは言われた通りに爆風吹き荒れるミネルバの虹膜に背を預けてからレーンに確認を取るものの、通じ合う二人の答えは既に決まっていた。
「だそうよ?」
「ったく……んで、どうすんだ?」
「師匠達が言うんだから信じてみる価値はあるわ。それに……」
「思い当たる節がある、か?」
「ええ。恐らく最良の逃亡手段が、ね」
△▽
ニナの見立ては的確だった。絶え間なく押し寄せる弾幕ではあったものの、一瞬出来た隙を見逃す事なく瞬間的に常時魔力障壁を解除して二人を内側へと取り込むことに成功する。
そうして乗り込んだミネルバの客席部では、最前列に座るシェリル達三人とその背後に座るニナにルイスがホッとした表情で二人を出迎える。
更に居住区の入口にはニヤニヤとした顔を壁のようにして並べる爺ちゃんズの姿もあった。
「エロ爺だけ居ないよぉ~」
「セクハラ男は捨てて行きましょう」
「カーヤは相変わらずグルカには辛口だな」
「生ゴミに情けなど要りませんわ、お嬢様」
グルカが居ない、そう聞いたディアナの頭には小さな角がニョキニョキと生え、迫り上がった口角が三日月のような口をかたどる。
戦力としては申し分ない男ではあるものの、それを差し引いても目に余る日常的なセクハラ。特にカーヤに関しては彼が公言するようにド・ストライクなのは知ったことではないが、微塵も脈がないというのに事あるごとにモーションを掛ける姿を目にするとうんざりしてしまうのだ。
「丁度良い厄介払いね」
「ディアナさんまで!?みんなして酷いっ!」
「いや、ルイス、私は何も……」
「まぁ、運が良ければまた会えるでしょ?……あ、この場合、運が悪かったら?って言うかルイス、貴方またディアナさんって言わなかった?」
「そっちの方が重要なの!?」
「きゃははははっ、ルイっち、おっこられたぁ」
知ってはいたが認めたくはなかった。何故なら彼はルイスの師匠とも言える恩人であるからだ。
しかし助けを求めるように視線を向けた先では会話など無関心で外に注意を払う最も付き合いの長いはずのレーンがいる。
「人生とは巡り合いの連続だ、なるようになる。それよりそろそろ出ねぇと宿が全壊するぜ?」
強化された常時魔力障壁により平時と変わらぬほど静かな車内で和む一行だが、窓の外は戦場かと見間違えるほどの弾薬の爆発と付与された魔法の雨あられである。
現在ミネルバが停まるのは宿に併設されている駐車スペース。当然それほど距離は空いておらず、爆風の余波に晒され被害が出つつあった。
「二日だけとはいえ世話になったんだし壊れるのは忍びないわ。って訳で、師匠、出番よ?」
「まったく」
「話が長い!」
「待ち侘びたぞ」
「とうとう完成した新機能」
「今こそ真価を発揮する時」
「この窮地を華麗に脱するミネルバの姿を」
「とくとその目に焼き付けるがいい!」
一斉に取り出されるかと思われたタブレットはゼノだけが持っており、その一台へと顔を寄せ合い覗き込む他の六人。多くの制御やモニタリングが必要ない、それはすなわち新たに組み込まれた機能がほぼ完成していることの証でもあった。
「水色魔石への魔力回路、オープン」
「問題ない、次」
「重力制御機構始動開始」
「皆、座るか何かに掴まるんじゃ」
車内に響く爺ちゃんズの声と同時に身体が軽くなる。それは産まれてから此の方、決して逃れられない重力という鎖から解放された証である。
慣れない感覚に違和感を覚えつつも指示に従い席に着いたディアナは自分の予測が当たりなのだと確信した。そして、進化を続けるミネルバがますます世の流れから逸脱するのだと溜息を吐く一方で、今は最良の脱出手段だと改めて感じながら天窓から見える分厚い雲へと視線を向ける。
「加圧粒子噴出装置No.7~No.10までを解放」
「同時に加圧開始」
後部に陣取る爺ちゃんズへと向き、成り行きを見守っていたニナが前を向くことで同じ人物を眺めていたシェリルと目が合った。
小さな頷きを受けてハンドルを手に前を向いたシェリル。その目に飛び込むのはいつものフロントガラスではなく、左右に背後、そして上空と地面の様子が映し出されるモニターが開かれている。
「行けっ、ミネルバ。今こそ重力から解き放たれ自由を得るとき!!」
疑問に思う間もなくかかるゼノからの号令。自分の出番なのだと反射的に悟ると勢いよくアクセルを踏み込む。
燃料走行時の軽い抵抗など一切無い。その勢いはペダルを床へと押し込み、限界まで到達したペダルは全力を出せとの指示をミネルバに与えた。
「なんだっ!?」
「馬鹿なっ!空を飛ぶだと!?」
受けた命に素直に従うミネルバは、淡く輝く粒子を車体の下から噴出する。
完成した重力制御機構はミネルバの自重を無いモノとし、巨大な金属の塊を曇り空へと向かわせた。
「弾幕!ありったけを叩き込め!!」
「絶対に逃すな!」
砲弾のように飛び出したミネルバへと攻撃指示がなされるものの、呆気に取られた彼らが戦意を取り戻したころには分厚い雲を突き破り姿が見えなくなっている。
こうなれば黒狼達には成す術はなく、落ちてこないかしばらく様子を見てはいたものの、駆け付ける衛兵を目にしたグレイブからの指示を受け渋々撤退して行くのだった。
しかし、二人を待っていたのはニナ達だけではない。
「やっぱりバレてるのね」
当然のように撃ち込まれる銃弾は待ち構えていた黒狼から押し付けられる贈答品。無駄だと分かりつつも威圧するために放たれる砲弾はその殆どが常時魔力障壁に阻まれるも、中には狙いを外れて周囲の建物にも被害を及ぼしている物も多数見受けられる。
「女に護られるのも悪くはないが性分じゃねぇな。俺が奴等を蹴散らすからその間に脱出しろ」
加害者である黒狼が捕まる可能性は低く、ともすれば被害者だからとの言い訳など通用しない可能性が高い。メレキヤの兵士に確保されて尋問を受ける羽目になれば、これ幸いと顔を出した第一王子のオモチャにされる可能性だってあるのだ。
「駄目よ。許可できない」
「さっきの奴が合流したら逃げるどころじゃなくなる。ガワのでかいミネルバじゃ小回りが利かないだろう?」
二対のアリベラーテを背負うオゥフェンならば城壁を飛び越え逃げ出す事が可能だろう。しかし先進技術を詰め込まれているとはいえミネルバはあくまでも自動車であり、地を走る物なのだ。魔導砲という魔力障壁ですら無効化するほど強力な武器はあるが、緊急事態だということで門を閉じられれば町から出るのに苦労するのは想像に難しくない。
『お姉様、お師匠さん達に策があるそうです。こちらでタイミングを見て取り込むので、ミネルバの常時魔力障壁と接触していてください』
『策って何よ?』
『いつもの如く後でのお楽しみだそうで口を割りません』
淡々と告げられたニナからの通信。それにピンときたディアナは言われた通りに爆風吹き荒れるミネルバの虹膜に背を預けてからレーンに確認を取るものの、通じ合う二人の答えは既に決まっていた。
「だそうよ?」
「ったく……んで、どうすんだ?」
「師匠達が言うんだから信じてみる価値はあるわ。それに……」
「思い当たる節がある、か?」
「ええ。恐らく最良の逃亡手段が、ね」
△▽
ニナの見立ては的確だった。絶え間なく押し寄せる弾幕ではあったものの、一瞬出来た隙を見逃す事なく瞬間的に常時魔力障壁を解除して二人を内側へと取り込むことに成功する。
そうして乗り込んだミネルバの客席部では、最前列に座るシェリル達三人とその背後に座るニナにルイスがホッとした表情で二人を出迎える。
更に居住区の入口にはニヤニヤとした顔を壁のようにして並べる爺ちゃんズの姿もあった。
「エロ爺だけ居ないよぉ~」
「セクハラ男は捨てて行きましょう」
「カーヤは相変わらずグルカには辛口だな」
「生ゴミに情けなど要りませんわ、お嬢様」
グルカが居ない、そう聞いたディアナの頭には小さな角がニョキニョキと生え、迫り上がった口角が三日月のような口をかたどる。
戦力としては申し分ない男ではあるものの、それを差し引いても目に余る日常的なセクハラ。特にカーヤに関しては彼が公言するようにド・ストライクなのは知ったことではないが、微塵も脈がないというのに事あるごとにモーションを掛ける姿を目にするとうんざりしてしまうのだ。
「丁度良い厄介払いね」
「ディアナさんまで!?みんなして酷いっ!」
「いや、ルイス、私は何も……」
「まぁ、運が良ければまた会えるでしょ?……あ、この場合、運が悪かったら?って言うかルイス、貴方またディアナさんって言わなかった?」
「そっちの方が重要なの!?」
「きゃははははっ、ルイっち、おっこられたぁ」
知ってはいたが認めたくはなかった。何故なら彼はルイスの師匠とも言える恩人であるからだ。
しかし助けを求めるように視線を向けた先では会話など無関心で外に注意を払う最も付き合いの長いはずのレーンがいる。
「人生とは巡り合いの連続だ、なるようになる。それよりそろそろ出ねぇと宿が全壊するぜ?」
強化された常時魔力障壁により平時と変わらぬほど静かな車内で和む一行だが、窓の外は戦場かと見間違えるほどの弾薬の爆発と付与された魔法の雨あられである。
現在ミネルバが停まるのは宿に併設されている駐車スペース。当然それほど距離は空いておらず、爆風の余波に晒され被害が出つつあった。
「二日だけとはいえ世話になったんだし壊れるのは忍びないわ。って訳で、師匠、出番よ?」
「まったく」
「話が長い!」
「待ち侘びたぞ」
「とうとう完成した新機能」
「今こそ真価を発揮する時」
「この窮地を華麗に脱するミネルバの姿を」
「とくとその目に焼き付けるがいい!」
一斉に取り出されるかと思われたタブレットはゼノだけが持っており、その一台へと顔を寄せ合い覗き込む他の六人。多くの制御やモニタリングが必要ない、それはすなわち新たに組み込まれた機能がほぼ完成していることの証でもあった。
「水色魔石への魔力回路、オープン」
「問題ない、次」
「重力制御機構始動開始」
「皆、座るか何かに掴まるんじゃ」
車内に響く爺ちゃんズの声と同時に身体が軽くなる。それは産まれてから此の方、決して逃れられない重力という鎖から解放された証である。
慣れない感覚に違和感を覚えつつも指示に従い席に着いたディアナは自分の予測が当たりなのだと確信した。そして、進化を続けるミネルバがますます世の流れから逸脱するのだと溜息を吐く一方で、今は最良の脱出手段だと改めて感じながら天窓から見える分厚い雲へと視線を向ける。
「加圧粒子噴出装置No.7~No.10までを解放」
「同時に加圧開始」
後部に陣取る爺ちゃんズへと向き、成り行きを見守っていたニナが前を向くことで同じ人物を眺めていたシェリルと目が合った。
小さな頷きを受けてハンドルを手に前を向いたシェリル。その目に飛び込むのはいつものフロントガラスではなく、左右に背後、そして上空と地面の様子が映し出されるモニターが開かれている。
「行けっ、ミネルバ。今こそ重力から解き放たれ自由を得るとき!!」
疑問に思う間もなくかかるゼノからの号令。自分の出番なのだと反射的に悟ると勢いよくアクセルを踏み込む。
燃料走行時の軽い抵抗など一切無い。その勢いはペダルを床へと押し込み、限界まで到達したペダルは全力を出せとの指示をミネルバに与えた。
「なんだっ!?」
「馬鹿なっ!空を飛ぶだと!?」
受けた命に素直に従うミネルバは、淡く輝く粒子を車体の下から噴出する。
完成した重力制御機構はミネルバの自重を無いモノとし、巨大な金属の塊を曇り空へと向かわせた。
「弾幕!ありったけを叩き込め!!」
「絶対に逃すな!」
砲弾のように飛び出したミネルバへと攻撃指示がなされるものの、呆気に取られた彼らが戦意を取り戻したころには分厚い雲を突き破り姿が見えなくなっている。
こうなれば黒狼達には成す術はなく、落ちてこないかしばらく様子を見てはいたものの、駆け付ける衛兵を目にしたグレイブからの指示を受け渋々撤退して行くのだった。
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