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第十章 嬉しい悲鳴をあげた大森林
30.待ち望んだモノ
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翌朝、コレットさんに連れられ現れた族長は、そんな顔も出来るんだと感心するほどにご機嫌な笑顔で、こうして見ると人の良さそうな年老いたエルフにしか見えない。
だが俺は知っている、こいつの頭の中がピンク一色に染まっている事を……。
左手で突く錫杖の音まで奴の心を表すように軽いモノに聞こえるのは、空いている右手がさする懐に自称 “持病の薬” である出来たばかりのコレット特製媚薬が忍ばしてあるからだろう。
「私もラブリヴァまで同行しよう」
結局必要のなかったこの村での役目を終え、父親であるメルキオッレに付いてラブリヴァに行く事を知ったイェレンツは、族長が不在となる村での自分の役割を放棄して未だ諦めていないペルルを追いかけると言い出した。
普通から考えれば「駄目だ」と言われるだろうが、心は既にラブリヴァに到着して女の子を物色中の能天気男は「好きにしろ」と我関せずの族長として在るまじき態度。
やはり親子かと、残されるエルフの方々が不便に思えるが、こんな無責任な族長なら居ない方が良いのかも知れない。
結局、族長とイェレンツに加え、護衛にと、ペガサスの後ろに乗っていた二人の男、お世話係の女性二人がラブリヴァに行くらしい。
それに加えてメルキオッレとペルル、更に俺達七人の合計十五人での大移動となり『マジか』と漏れそうになったのだが、俺の頭が回っていなかったというだけの事で、一族の代表が遠出をするにはこれでも少ないのだろう。
⦅私も行っていい?⦆
ラブリヴァ行きに ワクワク が止まらないのだろう、子供のように感嘆をあげる族長を前にして大き目に造った風の絨毯に乗り込もうとすれば、誰よりも先に足を乗せ シレッ とど真ん中に腰を降ろしたヴィーニス。
断わるつもりなど更々無いが、有無を言わさぬ態度に流石年長者だと肝の太さには驚かされた。
アリサの重力魔法に助けられ颯爽と空を駆け抜ければ、昼前にはドワーフの集落へと辿り着くことが出来た。
俺もエルフの族長の事は言えないのかも知れない。
逸る気持ちを抑えきれず、族長であるゼノの自宅前に降下する最中の風の絨毯から飛び降りれば、家の中へと駆け込んだ。
「クララは?」
「お、もう戻っただか? クラリエルなら俺の工房で完成すたおめさん注文の品を眺めでるべよ。
なんでも会心の出来らすぐでよ、今朝からずっと工房さ篭って一人でニヤニヤニヤニヤすてやがるべ。悪いけんども見に行ぐついでに呼んでぎでぐれ」
モニカに雪、エレナは、ララの新しい身体となるゴーレムのコアに興味があるのは分かる。
付いてきたアリサも含めて五人で工房へと向かえば、ゼノの言う通り、机に齧り付くようなおかしな姿勢で小さなクッションに置かれた紅い玉と同じ目線となり、近寄り難い不気味な笑いを浮かべるクララを目撃する事となる。
「ク、クララ……さん?」
五人が五人共見ちゃいけないモノを見た気になったのは言うまでもないが、今朝からこのままだと言うことはこちらから何かしらのアプローチをするしかないと判断して恐る恐る声を掛けたのだが……意外にも普通の顔でこちらを向いたので拍子抜けしてしまった。
「師匠、見でぐれ、最高の物が出来たべ」
「師匠ではない」とは言ってみたが聞く気が無いのか、はたまた都合の悪い事は聞こえない素晴らしい耳なのか、見惚れるほどに華麗なるスルーを決めやがった。
大事そうに両手に乗せた紅い玉を俺達に向け、これ見よがしに『見てみろ』と催促してくる。
だが残念な事に、一見するとこの間と変わりないただのデカイ紅玉。 違いが分からず首を傾げていると少しだけ ムッ とした表情を浮かべてそのまま近付いてくる。
「あっ……何か中でモヤモヤしてますねっ!」
エレナの指摘通り向こう側が透けて見えない程に濃い紅色の中、細かな銀色の砂のような物が水の中を泳ぐようにゆったりと動き回り、光を反射させて キラキラ と輝いて見える。
「お兄ちゃん、これって……」
「精霊石と同じに見えますね」
モニカの短剣 〈シュレーゼ〉の柄の先に付いている青い勾玉と、エレナの短槍 〈フォランツェ〉に付いている緑の勾玉は、其処彼処に居る精霊を集める為の特別な石だ。
その精霊石も同じように銀色の粉を内包しており、属性は違えど同じ石なのに、朔羅と白結氣に付けられた黒と白の勾玉には無いと不満を覚えたのも懐かしい思い出だ。
「この銀色多げれば多いほど良質な石なんだんだげんと、こだな沢山、すかも元気よぐ動き回るコアなんて初めで見だわ。これは凄いゴーレムさ出来るべよ」
手渡されたコアを皆で眺めていれば、引き出しから取り出した赤い巾着を持って来てコアを入れろと言う。
「コアはすこだま高え物だがらな、傷付がねように厚手の生地の袋さ入れて渡す決まりなんだ」
深い光沢感があり、触感も柔らかで ツルツル とした上質な布地である《ベルベット》と言われるドレスや高級なカーテンなどに使われる布で作られた小さな巾着。聞けば魔導車の取り引きのときも、コアだけは別でこうして渡すのだと言う。
「えっ?魔導車ってゴーレムなの!?」
「知らながっただか? 動力どなる魔石を入れる為の操作球を通して運転する者の魔力ど共さ命令伝えられると、その中心さ埋め込まれたコアが主人の命令を遂行すようとゴーレムのボディである車を走らしぇる。
こうすて乗る者の僅がな魔力だげで馬の引ぐ馬車どは比べ物になんねえスピードで走れる乗り物の事を魔導車ど言うんだべ」
別々に渡されるコアと本体、持ち帰った後で人間の職人の手により加工が加えられ、俺達の乗る魔導車のような町の位置が分かるようになる機能などが追加されるのだと言う。
また、コアの材料が希少な為に魔導車の生産は年二台が限界なのだとも教えてくれた。利便性の優れた物が流通しないのは残念な限りだが、そういう理由であれば仕方が無いのだろう。
だが俺は知っている、こいつの頭の中がピンク一色に染まっている事を……。
左手で突く錫杖の音まで奴の心を表すように軽いモノに聞こえるのは、空いている右手がさする懐に自称 “持病の薬” である出来たばかりのコレット特製媚薬が忍ばしてあるからだろう。
「私もラブリヴァまで同行しよう」
結局必要のなかったこの村での役目を終え、父親であるメルキオッレに付いてラブリヴァに行く事を知ったイェレンツは、族長が不在となる村での自分の役割を放棄して未だ諦めていないペルルを追いかけると言い出した。
普通から考えれば「駄目だ」と言われるだろうが、心は既にラブリヴァに到着して女の子を物色中の能天気男は「好きにしろ」と我関せずの族長として在るまじき態度。
やはり親子かと、残されるエルフの方々が不便に思えるが、こんな無責任な族長なら居ない方が良いのかも知れない。
結局、族長とイェレンツに加え、護衛にと、ペガサスの後ろに乗っていた二人の男、お世話係の女性二人がラブリヴァに行くらしい。
それに加えてメルキオッレとペルル、更に俺達七人の合計十五人での大移動となり『マジか』と漏れそうになったのだが、俺の頭が回っていなかったというだけの事で、一族の代表が遠出をするにはこれでも少ないのだろう。
⦅私も行っていい?⦆
ラブリヴァ行きに ワクワク が止まらないのだろう、子供のように感嘆をあげる族長を前にして大き目に造った風の絨毯に乗り込もうとすれば、誰よりも先に足を乗せ シレッ とど真ん中に腰を降ろしたヴィーニス。
断わるつもりなど更々無いが、有無を言わさぬ態度に流石年長者だと肝の太さには驚かされた。
アリサの重力魔法に助けられ颯爽と空を駆け抜ければ、昼前にはドワーフの集落へと辿り着くことが出来た。
俺もエルフの族長の事は言えないのかも知れない。
逸る気持ちを抑えきれず、族長であるゼノの自宅前に降下する最中の風の絨毯から飛び降りれば、家の中へと駆け込んだ。
「クララは?」
「お、もう戻っただか? クラリエルなら俺の工房で完成すたおめさん注文の品を眺めでるべよ。
なんでも会心の出来らすぐでよ、今朝からずっと工房さ篭って一人でニヤニヤニヤニヤすてやがるべ。悪いけんども見に行ぐついでに呼んでぎでぐれ」
モニカに雪、エレナは、ララの新しい身体となるゴーレムのコアに興味があるのは分かる。
付いてきたアリサも含めて五人で工房へと向かえば、ゼノの言う通り、机に齧り付くようなおかしな姿勢で小さなクッションに置かれた紅い玉と同じ目線となり、近寄り難い不気味な笑いを浮かべるクララを目撃する事となる。
「ク、クララ……さん?」
五人が五人共見ちゃいけないモノを見た気になったのは言うまでもないが、今朝からこのままだと言うことはこちらから何かしらのアプローチをするしかないと判断して恐る恐る声を掛けたのだが……意外にも普通の顔でこちらを向いたので拍子抜けしてしまった。
「師匠、見でぐれ、最高の物が出来たべ」
「師匠ではない」とは言ってみたが聞く気が無いのか、はたまた都合の悪い事は聞こえない素晴らしい耳なのか、見惚れるほどに華麗なるスルーを決めやがった。
大事そうに両手に乗せた紅い玉を俺達に向け、これ見よがしに『見てみろ』と催促してくる。
だが残念な事に、一見するとこの間と変わりないただのデカイ紅玉。 違いが分からず首を傾げていると少しだけ ムッ とした表情を浮かべてそのまま近付いてくる。
「あっ……何か中でモヤモヤしてますねっ!」
エレナの指摘通り向こう側が透けて見えない程に濃い紅色の中、細かな銀色の砂のような物が水の中を泳ぐようにゆったりと動き回り、光を反射させて キラキラ と輝いて見える。
「お兄ちゃん、これって……」
「精霊石と同じに見えますね」
モニカの短剣 〈シュレーゼ〉の柄の先に付いている青い勾玉と、エレナの短槍 〈フォランツェ〉に付いている緑の勾玉は、其処彼処に居る精霊を集める為の特別な石だ。
その精霊石も同じように銀色の粉を内包しており、属性は違えど同じ石なのに、朔羅と白結氣に付けられた黒と白の勾玉には無いと不満を覚えたのも懐かしい思い出だ。
「この銀色多げれば多いほど良質な石なんだんだげんと、こだな沢山、すかも元気よぐ動き回るコアなんて初めで見だわ。これは凄いゴーレムさ出来るべよ」
手渡されたコアを皆で眺めていれば、引き出しから取り出した赤い巾着を持って来てコアを入れろと言う。
「コアはすこだま高え物だがらな、傷付がねように厚手の生地の袋さ入れて渡す決まりなんだ」
深い光沢感があり、触感も柔らかで ツルツル とした上質な布地である《ベルベット》と言われるドレスや高級なカーテンなどに使われる布で作られた小さな巾着。聞けば魔導車の取り引きのときも、コアだけは別でこうして渡すのだと言う。
「えっ?魔導車ってゴーレムなの!?」
「知らながっただか? 動力どなる魔石を入れる為の操作球を通して運転する者の魔力ど共さ命令伝えられると、その中心さ埋め込まれたコアが主人の命令を遂行すようとゴーレムのボディである車を走らしぇる。
こうすて乗る者の僅がな魔力だげで馬の引ぐ馬車どは比べ物になんねえスピードで走れる乗り物の事を魔導車ど言うんだべ」
別々に渡されるコアと本体、持ち帰った後で人間の職人の手により加工が加えられ、俺達の乗る魔導車のような町の位置が分かるようになる機能などが追加されるのだと言う。
また、コアの材料が希少な為に魔導車の生産は年二台が限界なのだとも教えてくれた。利便性の優れた物が流通しないのは残念な限りだが、そういう理由であれば仕方が無いのだろう。
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