431 / 562
第八章 遠回りこそが近道
19.実力診断テスト
しおりを挟む
「よし、じゃあ五匹ほど良さげな奴を通してくれる?」
「何するの?」
「この間捕まえたボレソンはレカルマに取られて食い損ねただろ?船の上でしか食べれないって言う魚、味わってみたくないか?」
なるほどと了解を得たモニカから離れると名残惜しそうにしていたが、今はこれでも魔物との戦闘中なのだ。
「ミレイユ、テツ、ちょっと来い」
呼ばれた二人は何事かと慌てて駆け寄ってくると仲良く並んで俺の前に立つ。それぞれに向けて差し出されたシミターに、これから何をさせられるのかは予測したことだろう。
「魔物討伐隊の隊長と副隊長に初仕事だ、ボレソンがどんな奴なのかと倒し方は知っているよな?一人一匹ずつだ、俺が合図したら三秒後には目の前にいると思え」
「わかったよ」
「わかりやした」
素直な返事をした二人は俺に付いて船縁へと向かうと、早速一匹目が俺達を目掛けて弾丸のように飛び出してくる。
「行け、ミレイユ!」
「はぁっっ!」
流石は船長を名乗っていただけの事はあり、すれ違いざまに口から尻尾までを見事に真っ二つにされたボレソンが飛び出した勢いのままに海中へと帰ろうとするので、風の魔力を鞭のようにして捕まえ甲板へ落とすと美味しそうなピンク色の身を晒して ピクピク と痙攣している。
「素晴らしい、これなら魔物退治も大丈夫そうだな。 次、テツ、やったれっ!」
「がってんでっさ、黒髪の旦那!」
旦那ってなんだかくすぐったい呼ばれ方だなと頬を掻くと、すぐにテツの為に飛び出させられた哀れなボレソンが向かって来る。ナイスタイミングとモニカに感謝したところでテツのシミターがミレイユと同じく縦真っ二つに斬り裂いたので、甲板には四枚の切り身が ピクピク する事となった。
「グッジョブだ、これなら夫婦二人で隊員達を引っ張って行けそうだな。腕試しは終わり、後は休んでていいよ。モニカ、後三つは連続でもいいよ」
「はいは~い、かしこまりました旦那様っ」
モニカがニコリと笑うとすぐに次が来たので、封印から解放されたばかりだったあの頃と比べて自分がどれくらい成長しているのか試してみることにした。
海面を割って飛び出したソイツはつぶらな瞳で俺を視認すると、直径五十センチ程に開いた口で俺を咥えて海に引きずり込もうと企みやがる。
やれるものならやってみろと火魔法で身体強化すると腹の底が燃えるようなチリチリとした感触がし、それを冷静に感じ取れば全身に力が漲って行くのがよく分かる。
海面直下に姿が見えてからのおよそ十メートルの距離を三秒で飛んで来ると言うが、それだけの時間が有れば身構えるだけなら十分過ぎるほど。目の前に来た分厚い唇をしっかり握り締めると、腰を落として足を踏ん張り、力任せに勢いを殺す。
「こんなろぉっ!」
伝わってくる勢いは凄いが耐えきれないようなモノじゃない。二メートルほど甲板を滑ると勢いは止まり、思わず吊り上がった口角はそのままに「俺の勝ちだぞ」と呟いて一人で勝ち誇ってから、細くて長い風の針を眉間に叩き込んで息の根を止める。
しかし、甲板に放り投げるとすぐに次の挑戦者が飛び込んで来る。自分で言っておいてアレだけど、本当に連続して見逃して来たモニカに一瞬だけ視線を向ければ今日は機嫌が良いらしく、悪戯成功とばかりに ニィッ と目を細めて笑っているのが目に入る。
その顔に笑顔で応えて二匹目のボレソンも力で捩じ伏せると、一匹目同様風の針を叩き込み、痙攣する魚体を甲板に投げ捨てた。
さてさて、後一匹いれば全員分は確実にあるだろうと甲板に横たわる四匹を確認したところで光を纏ったオレンジ色の影が視界に入り込んだかと思えば、モニカがわざと撃ち漏らした最後の一匹へと向かって行くではないか。
「はぁぁぁっ!」
気合いと共に俺の真似をしてボレソンの口を力一杯握り締めたティナは、予測とは違う勢いの強さに歯をくいしばって踏ん張るものの押し殺すことが出来ずに凄い速さで甲板の上を滑って行く。
「このぉっ!!」
雷魔法を手に入れて速さを手に入れた彼女だが、力勝負をするにはそれだけでは能力が足りてない。火魔法での身体強化が次の課題だなと認識するがこのままでは海に落ちそうだ。ティナには見えないように気を遣いながら風魔法で紐を作り、鞭のようにしてボレソンの尻尾へ絡めると背後から引っ張り勢いを殺してやる。
「はぁはぁはぁっ、レイっ!どぉ?私でも出来たわ!……うへ、手が生臭っ!?」
久しぶりに見た褒めて褒めてと尻尾を振る幻視に微笑みながら近付くと、モニカがカエルの目玉をほじくり出して同じように手が臭いと言っていた事を思い出す。
「ほらっ、手を出せ」
バッタンバッタンと甲板を飛び跳ねるうるさいボレソンの眉間に風針を叩き込むと、自分の手なのに捨ててしまいたいと言うように顔を背けて差し出してくるので笑えたが、浄化の魔法をかけてやるとそれでも疑うように臭いを嗅いで確かめていやがる。
「ねぇっ!私凄かったでしょ?……ご褒美わ?」
臭いが無くなった事で気分が盛り返したのか、俺の手を取り嬉しそうにご褒美の催促をするのでそれが目的かよと微笑ましく思いながらもご希望に沿ってキスをしてやると、今度はモニカがにこやかに近付いてくる。
「お兄ちゃん、終わったよ。私にはご褒美無いの?」
両手をお尻で組んで少し離れた所で立ち止まるので、どうやら俺の方から近寄って来て欲しいらしい。
仕方なしにティナから離れようとすると『あっ』て顔をするもんだから頭を撫でて誤魔化してからモニカに近寄り催促のキスをしたところ、両手で頬を掴まれしっかり十秒ほど熱い口付けを交わす事となった。
「ズルっ娘モニカ」
「ティナは一匹、私は二百匹、私の方がご褒美が多くて当然よね?」
ぐぬぬっと唇を噛みしめるティナの肩をモニカが ポンッ と叩けば、深い溜息を吐き出し負けを認めたようで肩から力が抜けて脱力する。
そんな二人の頭を撫でると鞄から鉄の塊を取り出したので、雪と共に近寄ってきたサラが不思議そうに首を傾げている。構わず土の魔力を流し込み形を整えると朔羅のような長さの、大きな魚を卸す為の包丁が出来上がった。
「エレナっ」
離れて見ていたエレナを呼ぶと一緒にリリィも寄って来て「何するの?」と大凡の予想は付いているだろうにわざわざ聞いてくる。
「ボレソンは陸に持ち帰る前に駄目になるほど足の早い魚らしいんだ。だから今、この場で食う!美味いらしいぞ?っつうわけで、捌いて」
「私がですか!?」
出来上がった大きな包丁を渡すと、料理上手なエレナでもボレソンの大きさに尻込みしてしまったようであたふたしている。
近くにいたメイドさんに切り分けたボレソンを入れる為の器を頼むと早速走って行ったので、そこまで急がなくてもと思いながら調理台を取り出した。
「私がやりましょうか?」
恐る恐るボレソンを見るエレナを見かねてコレットさんが助け舟を出してくれるが「やりますっ!」と気合いの入った返事がくる。
「とりゃーっ!」
何を思ったのか刀のように長い包丁を両手で握り締め、天高く振り上げたエレナ。大きさは違えど魚を捌くだけなのに何をテンパってるんだ!と慌てて止めに入ったのは言うまでもない。
コレットさん用にもう一本包丁を作るとエレナを指導しながらコレットさんの魚捌き講座が始まったので、俺用にもう一本包丁を作り、見守るサラ、モニカ、ティナに「やる?」と聞いてみたのだが引き攣った顔で遠慮されてしまう。
『頑張れ、女の子!』とも思ったが、三人ともお嬢様なのを思い出してまぁいいかと自分で捌くことにした。
エレナとコレットさんが捌いてくれた二匹は全部刺身にして、俺の捌いたのは厨房に運んでもらい調理をお願いした。残った二匹分は余りそうな感じだったので頭と背骨だけ取り除くと、物は試しで氷漬けにして保冷庫にいれておく。
解体が終わり巨体の全てが刺身へと早変わりし、早速とばかりに醤油を付けて一切れ口に放り込むとモチモチとした初めて味わう感覚。
「おお、変わった食感」
みんなも味見がてら用意された箸を手に取り食べ始めると、ケヴィンさんや船長達も『もう食べれる?』と寄ってきて各々箸を手に取る。遠巻きに見守っていた隊員達にも手招きして呼んでやれば待ってましたとばかりに慌てて飛んで来るので、時間的にはちょっ早いが昼食代わりにボレソンの立食パーティーが始まる。
ほどなくして唐揚げになった物や塩焼き、煮付けなど数種類に調理されたボレソンも登場し、メイドさん達も全員呼びに行かせるとケラウノス号に搭乗している全員で海の珍味を楽しんだ。
「何するの?」
「この間捕まえたボレソンはレカルマに取られて食い損ねただろ?船の上でしか食べれないって言う魚、味わってみたくないか?」
なるほどと了解を得たモニカから離れると名残惜しそうにしていたが、今はこれでも魔物との戦闘中なのだ。
「ミレイユ、テツ、ちょっと来い」
呼ばれた二人は何事かと慌てて駆け寄ってくると仲良く並んで俺の前に立つ。それぞれに向けて差し出されたシミターに、これから何をさせられるのかは予測したことだろう。
「魔物討伐隊の隊長と副隊長に初仕事だ、ボレソンがどんな奴なのかと倒し方は知っているよな?一人一匹ずつだ、俺が合図したら三秒後には目の前にいると思え」
「わかったよ」
「わかりやした」
素直な返事をした二人は俺に付いて船縁へと向かうと、早速一匹目が俺達を目掛けて弾丸のように飛び出してくる。
「行け、ミレイユ!」
「はぁっっ!」
流石は船長を名乗っていただけの事はあり、すれ違いざまに口から尻尾までを見事に真っ二つにされたボレソンが飛び出した勢いのままに海中へと帰ろうとするので、風の魔力を鞭のようにして捕まえ甲板へ落とすと美味しそうなピンク色の身を晒して ピクピク と痙攣している。
「素晴らしい、これなら魔物退治も大丈夫そうだな。 次、テツ、やったれっ!」
「がってんでっさ、黒髪の旦那!」
旦那ってなんだかくすぐったい呼ばれ方だなと頬を掻くと、すぐにテツの為に飛び出させられた哀れなボレソンが向かって来る。ナイスタイミングとモニカに感謝したところでテツのシミターがミレイユと同じく縦真っ二つに斬り裂いたので、甲板には四枚の切り身が ピクピク する事となった。
「グッジョブだ、これなら夫婦二人で隊員達を引っ張って行けそうだな。腕試しは終わり、後は休んでていいよ。モニカ、後三つは連続でもいいよ」
「はいは~い、かしこまりました旦那様っ」
モニカがニコリと笑うとすぐに次が来たので、封印から解放されたばかりだったあの頃と比べて自分がどれくらい成長しているのか試してみることにした。
海面を割って飛び出したソイツはつぶらな瞳で俺を視認すると、直径五十センチ程に開いた口で俺を咥えて海に引きずり込もうと企みやがる。
やれるものならやってみろと火魔法で身体強化すると腹の底が燃えるようなチリチリとした感触がし、それを冷静に感じ取れば全身に力が漲って行くのがよく分かる。
海面直下に姿が見えてからのおよそ十メートルの距離を三秒で飛んで来ると言うが、それだけの時間が有れば身構えるだけなら十分過ぎるほど。目の前に来た分厚い唇をしっかり握り締めると、腰を落として足を踏ん張り、力任せに勢いを殺す。
「こんなろぉっ!」
伝わってくる勢いは凄いが耐えきれないようなモノじゃない。二メートルほど甲板を滑ると勢いは止まり、思わず吊り上がった口角はそのままに「俺の勝ちだぞ」と呟いて一人で勝ち誇ってから、細くて長い風の針を眉間に叩き込んで息の根を止める。
しかし、甲板に放り投げるとすぐに次の挑戦者が飛び込んで来る。自分で言っておいてアレだけど、本当に連続して見逃して来たモニカに一瞬だけ視線を向ければ今日は機嫌が良いらしく、悪戯成功とばかりに ニィッ と目を細めて笑っているのが目に入る。
その顔に笑顔で応えて二匹目のボレソンも力で捩じ伏せると、一匹目同様風の針を叩き込み、痙攣する魚体を甲板に投げ捨てた。
さてさて、後一匹いれば全員分は確実にあるだろうと甲板に横たわる四匹を確認したところで光を纏ったオレンジ色の影が視界に入り込んだかと思えば、モニカがわざと撃ち漏らした最後の一匹へと向かって行くではないか。
「はぁぁぁっ!」
気合いと共に俺の真似をしてボレソンの口を力一杯握り締めたティナは、予測とは違う勢いの強さに歯をくいしばって踏ん張るものの押し殺すことが出来ずに凄い速さで甲板の上を滑って行く。
「このぉっ!!」
雷魔法を手に入れて速さを手に入れた彼女だが、力勝負をするにはそれだけでは能力が足りてない。火魔法での身体強化が次の課題だなと認識するがこのままでは海に落ちそうだ。ティナには見えないように気を遣いながら風魔法で紐を作り、鞭のようにしてボレソンの尻尾へ絡めると背後から引っ張り勢いを殺してやる。
「はぁはぁはぁっ、レイっ!どぉ?私でも出来たわ!……うへ、手が生臭っ!?」
久しぶりに見た褒めて褒めてと尻尾を振る幻視に微笑みながら近付くと、モニカがカエルの目玉をほじくり出して同じように手が臭いと言っていた事を思い出す。
「ほらっ、手を出せ」
バッタンバッタンと甲板を飛び跳ねるうるさいボレソンの眉間に風針を叩き込むと、自分の手なのに捨ててしまいたいと言うように顔を背けて差し出してくるので笑えたが、浄化の魔法をかけてやるとそれでも疑うように臭いを嗅いで確かめていやがる。
「ねぇっ!私凄かったでしょ?……ご褒美わ?」
臭いが無くなった事で気分が盛り返したのか、俺の手を取り嬉しそうにご褒美の催促をするのでそれが目的かよと微笑ましく思いながらもご希望に沿ってキスをしてやると、今度はモニカがにこやかに近付いてくる。
「お兄ちゃん、終わったよ。私にはご褒美無いの?」
両手をお尻で組んで少し離れた所で立ち止まるので、どうやら俺の方から近寄って来て欲しいらしい。
仕方なしにティナから離れようとすると『あっ』て顔をするもんだから頭を撫でて誤魔化してからモニカに近寄り催促のキスをしたところ、両手で頬を掴まれしっかり十秒ほど熱い口付けを交わす事となった。
「ズルっ娘モニカ」
「ティナは一匹、私は二百匹、私の方がご褒美が多くて当然よね?」
ぐぬぬっと唇を噛みしめるティナの肩をモニカが ポンッ と叩けば、深い溜息を吐き出し負けを認めたようで肩から力が抜けて脱力する。
そんな二人の頭を撫でると鞄から鉄の塊を取り出したので、雪と共に近寄ってきたサラが不思議そうに首を傾げている。構わず土の魔力を流し込み形を整えると朔羅のような長さの、大きな魚を卸す為の包丁が出来上がった。
「エレナっ」
離れて見ていたエレナを呼ぶと一緒にリリィも寄って来て「何するの?」と大凡の予想は付いているだろうにわざわざ聞いてくる。
「ボレソンは陸に持ち帰る前に駄目になるほど足の早い魚らしいんだ。だから今、この場で食う!美味いらしいぞ?っつうわけで、捌いて」
「私がですか!?」
出来上がった大きな包丁を渡すと、料理上手なエレナでもボレソンの大きさに尻込みしてしまったようであたふたしている。
近くにいたメイドさんに切り分けたボレソンを入れる為の器を頼むと早速走って行ったので、そこまで急がなくてもと思いながら調理台を取り出した。
「私がやりましょうか?」
恐る恐るボレソンを見るエレナを見かねてコレットさんが助け舟を出してくれるが「やりますっ!」と気合いの入った返事がくる。
「とりゃーっ!」
何を思ったのか刀のように長い包丁を両手で握り締め、天高く振り上げたエレナ。大きさは違えど魚を捌くだけなのに何をテンパってるんだ!と慌てて止めに入ったのは言うまでもない。
コレットさん用にもう一本包丁を作るとエレナを指導しながらコレットさんの魚捌き講座が始まったので、俺用にもう一本包丁を作り、見守るサラ、モニカ、ティナに「やる?」と聞いてみたのだが引き攣った顔で遠慮されてしまう。
『頑張れ、女の子!』とも思ったが、三人ともお嬢様なのを思い出してまぁいいかと自分で捌くことにした。
エレナとコレットさんが捌いてくれた二匹は全部刺身にして、俺の捌いたのは厨房に運んでもらい調理をお願いした。残った二匹分は余りそうな感じだったので頭と背骨だけ取り除くと、物は試しで氷漬けにして保冷庫にいれておく。
解体が終わり巨体の全てが刺身へと早変わりし、早速とばかりに醤油を付けて一切れ口に放り込むとモチモチとした初めて味わう感覚。
「おお、変わった食感」
みんなも味見がてら用意された箸を手に取り食べ始めると、ケヴィンさんや船長達も『もう食べれる?』と寄ってきて各々箸を手に取る。遠巻きに見守っていた隊員達にも手招きして呼んでやれば待ってましたとばかりに慌てて飛んで来るので、時間的にはちょっ早いが昼食代わりにボレソンの立食パーティーが始まる。
ほどなくして唐揚げになった物や塩焼き、煮付けなど数種類に調理されたボレソンも登場し、メイドさん達も全員呼びに行かせるとケラウノス号に搭乗している全員で海の珍味を楽しんだ。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
【2024年12月31日改稿のためいったん作品取り下げとします】ヒロインなんかじゃいられない!!男爵令嬢アンジェリカの婿取り事情
ayame
ファンタジー
【作品取り下げについてのお知らせ:2024年12月31日をもちまして改稿のために一旦取り下げます。なおなろう版はそのまま残します。引き続き読みたい!という方は恐縮ですが、なろうにて同じタイトルで検索してみてください】気がつけば乙女ゲームとやらに転生していた前世アラサーの私。しかもポジションはピンクの髪のおバカなヒロイン。……あの、乙女ゲームが好きだったのは私じゃなく、妹なんですけど。ゴリ押ししてくる妹から話半分に聞いていただけで私は門外漢なんだってば! え?王子?攻略対象?? 困ります、だって私、貧乏男爵家を継がなきゃならない立場ですから。嫁になんか行ってられません、欲しいのは従順な婿様です! それにしてもこの領地、特産品が何もないな。ここはひとつ、NGO職員として途上国支援をしてきた前世の知識を生かして、王国一の繁栄を築いてやろうじゃないの!
男爵家に引き取られたヒロインポジの元アラサー女が、恋より領地経営に情熱を注ぐお話。(…恋もたぶんある、かな?)
※現在10歳※攻略対象は中盤まで出番なし※領地経営メイン※コメ返は気まぐれになりますがそれでもよろしければぜひ。
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
リエラの素材回収所
霧ちゃん→霧聖羅
ファンタジー
リエラ、12歳。孤児院出身。
学校での適正職診断の結果は「錬金術師」。
なんだか沢山稼げそうなお仕事に適性があるなんて…!
沢山稼いで、孤児院に仕送り出来るように、リエラはなる♪
そんなこんなで、弟子入りした先は『迷宮都市』として有名な町で……
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる