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第五章 変わりゆく関係
38.待ち望んだ者
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「さて、何処から話しましょうか……」
全員が席に着くとルミアは珍しく少し悩んでいるような感じで話し始める。彼女は天才と呼べるほど頭の回転が早く悩むということが珍しいのだが、それほど話し難い事なのだろうか?
「じゃあ簡単な所からにしましょう……フォルテア村、あの村を造ったのは私と言っても過言ではないわ。
六十五年前に三国戦争が起き、サルグレッド軍に攻め込まれたルイスハイデ王国とスピサ王国の王家の血を絶やすわけにはいかなかったのよ。
それぞれの王城が攻め込まれたタイミングで城そのものを崩壊させると同時に、大陸の中心付近に位置する大きな森林地帯、その地脈の交点の一つであるあの場所に、王家と、それに準ずる者達を転移させ生活の場を与えたわ。
そして十五年前、私の待ち望んだ世界の運命を背負った子供がついに生まれた。
闇魔法、一般的にそう呼ばれる魔法自体使える者はごく僅か。その特殊性もあるけど光魔法や雷魔法より使用者が少なく、殆ど目にする事はない魔法ね。
闇魔法とは精神に作用する魔法で、熟練の魔法使いであれば人の心につけ込み、その人間を意のままに操ることが出来る陰湿な魔法だわ。
けど、同じ黒い魔力色でも『虚無の魔力』とは誰も使うことが出来ない魔法なの。この世で唯一、レイシュア・ハーキースを除いては……ね。
それは全てを無に帰す禁呪とも言えるモノ。レイの話に出て来た黒い霧、それに触れた物は全てが消え失せるわ。生物であろうが鉱物だろうが、空気や人の魂までもが等しく無と化す。
レイがもし望んだのならば、この世の生き物全てが居なくなる事でしょう。勿論生き物だけじゃない、ありとあらゆる物が消え失せ、天地開闢時代に逆戻りするでしょうね。
だから貴方は注意勧告を受けた。
この世で最も強い種族とされるレッドドラゴン達の長 《ギルベルト》、貴方達が見つけた例の魔族ケネスに傷を負わされたというドラゴンの事よ。
ドラゴンとは超長寿の種族。彼は五百年前に一度、滅びかけたこの世界を見て来た生きた証人だわ。
当時の使い手は歴代で最も才能に恵まれていた。より多くの虚無の魔力を使える器を持っていれば、それに比例して他の魔法を扱う事にも長けている。それ即ち他者を圧倒できる強者たりえる者。その男は規模は小さいながらも強国とされていた国に実力を示し、若くして王となった。
しかし虚無の魔力は諸刃の剣でもあるわ。黒い魔力を使えば、それに比例した大きさの闇からの誘惑がくる、己の欲望に従えと囁きかけるのよ。
彼までの歴代継承者達が大きな事件を起こさなかったのは、扱える虚無の魔力の量がそれほど多くなかったから。多量の力を使わなければ闇からの声も少なくて済み、常識的な理性さえあれば抗うのにそれほど大した苦労をすることはなかった。
扱う能力があっても使わなければ何の問題もない。けど、レイも体験したように怒りとは理性のタガを簡単に外してしまうものなのよ。
結果として最悪の魔物と成り下がった男は心に巣食う闇に唆されて己の欲望に負けたということ。つまり魔力に飲み込まれて自分を失ったのよ。
そうなった後に残るのは破壊の権化と化した最強最悪の存在。そこに本来の人格などは無く、自分の気に入らないモノに始まり、目に映る全てのモノを破壊し始めた悪魔の誕生だった。
こうして地上に生きる全ての者達と破壊の悪魔との戦いが始まったわ。
人間を擁護する女神エルシィと魔族を擁護する女神チェレッタを中心とし、人間、魔族、獣人、ドラゴン、その他意思の疎通の出来る者達全てが団結し、最悪の魔物を倒すという共通の目的の元に一致団結して戦ったわ。
今ではもう記録にも残っていない《闇魔戦争》の勃発ね。
けどそれは戦いというには余りにも悲惨だった。触れた物全てを消し去る虚無の魔力の前には多くの戦士達が何も出来ないままにこの世から居なくなって行ったわ。
唯一対抗出来るのは光魔法のみ。それもまともに扱える術者が少ない上に、魔法の威力が弱ければ容赦なく闇に飲み込まれ消えて無くなるのよ。
命の使い捨てともとれる蹂躙されるだけの絶望的な戦いの末、とうとう最悪を倒すことに成功した全人類連合軍は虚無の魔力を受け継ぐ一族の監視をする事を決めた。
その担当となったのが他でもない、この私よ。
私は魔族王家の血筋に生まれ、赤子の頃より強い力を宿していた。
実力主義である魔族社会とはいえ女に生まれた所為で王になることは出来ない、そこで与えられたのが宮廷魔術師の職。王族として生まれた者達は皆、私の教え子だった。
人間より長命な魔族にしてみても考えられないほどの長い寿命と、他者を圧倒出来る強い力とが認められ、私に白羽の矢が立ったのね。
サラのエストラーダ家に受け継がれる癒しの魔法は薄まりながらも広く世に広がる事となったけど、リリィのコーヴィッチ家に受け継がれてきた結界魔法や、魔族の王族であるエードルンド家に受け継がれる重力魔法は血で受け継がれる特別な魔法。
それより更に特異な虚無の魔力は、ある一族の直系の男子にしか受け継がれることのないこの世で最も特殊な魔法なのよ。
その中でも魔法に選ばれて扱うことが出来るようになる者はごく稀にしかいなかった。
だが魔法に目覚める者が居ない訳では無いので、一族の子供が生まれる度に人知れず訪れては魔法で診断し、虚無の魔力の適格者であると判断された場合には魔法そのものを弱める封印を施して監視をしてきた。
そんな家系にも関わらず、後にその一族は力を得てルイスハイデという大きな国を作るまでと成る、つまりルイスハイデ王国の王族の系譜ということね。
そうして時は流れ、話は十五年前に戻るわ。
滅ぼされたはずのルイスハイデ王家の末裔が生きるフォルテア村で一人の男の子が産声を上げた。
その子は歴代の適格者の中でも特に強い力を持っていた。私の見立てではたった一人で世界を滅ぼしかけたあの男と同等の力を持った子供。待ち望んだ人の到来に歓喜すると共に、その力に恐怖も感じたわ。
私は生後半年のレイに魔法を完全に使えなくするほどの強力な封印を施して時を待った。
そして成長した貴方は虚無の魔力に耐えうるだけの心を手に入れ、私の目的を達するに見合うだけの成長も遂げた。
レイ、魔族と人間との争いを終わらせる為、その力を持って女神チェレッタを殺しなさい」
全員が席に着くとルミアは珍しく少し悩んでいるような感じで話し始める。彼女は天才と呼べるほど頭の回転が早く悩むということが珍しいのだが、それほど話し難い事なのだろうか?
「じゃあ簡単な所からにしましょう……フォルテア村、あの村を造ったのは私と言っても過言ではないわ。
六十五年前に三国戦争が起き、サルグレッド軍に攻め込まれたルイスハイデ王国とスピサ王国の王家の血を絶やすわけにはいかなかったのよ。
それぞれの王城が攻め込まれたタイミングで城そのものを崩壊させると同時に、大陸の中心付近に位置する大きな森林地帯、その地脈の交点の一つであるあの場所に、王家と、それに準ずる者達を転移させ生活の場を与えたわ。
そして十五年前、私の待ち望んだ世界の運命を背負った子供がついに生まれた。
闇魔法、一般的にそう呼ばれる魔法自体使える者はごく僅か。その特殊性もあるけど光魔法や雷魔法より使用者が少なく、殆ど目にする事はない魔法ね。
闇魔法とは精神に作用する魔法で、熟練の魔法使いであれば人の心につけ込み、その人間を意のままに操ることが出来る陰湿な魔法だわ。
けど、同じ黒い魔力色でも『虚無の魔力』とは誰も使うことが出来ない魔法なの。この世で唯一、レイシュア・ハーキースを除いては……ね。
それは全てを無に帰す禁呪とも言えるモノ。レイの話に出て来た黒い霧、それに触れた物は全てが消え失せるわ。生物であろうが鉱物だろうが、空気や人の魂までもが等しく無と化す。
レイがもし望んだのならば、この世の生き物全てが居なくなる事でしょう。勿論生き物だけじゃない、ありとあらゆる物が消え失せ、天地開闢時代に逆戻りするでしょうね。
だから貴方は注意勧告を受けた。
この世で最も強い種族とされるレッドドラゴン達の長 《ギルベルト》、貴方達が見つけた例の魔族ケネスに傷を負わされたというドラゴンの事よ。
ドラゴンとは超長寿の種族。彼は五百年前に一度、滅びかけたこの世界を見て来た生きた証人だわ。
当時の使い手は歴代で最も才能に恵まれていた。より多くの虚無の魔力を使える器を持っていれば、それに比例して他の魔法を扱う事にも長けている。それ即ち他者を圧倒できる強者たりえる者。その男は規模は小さいながらも強国とされていた国に実力を示し、若くして王となった。
しかし虚無の魔力は諸刃の剣でもあるわ。黒い魔力を使えば、それに比例した大きさの闇からの誘惑がくる、己の欲望に従えと囁きかけるのよ。
彼までの歴代継承者達が大きな事件を起こさなかったのは、扱える虚無の魔力の量がそれほど多くなかったから。多量の力を使わなければ闇からの声も少なくて済み、常識的な理性さえあれば抗うのにそれほど大した苦労をすることはなかった。
扱う能力があっても使わなければ何の問題もない。けど、レイも体験したように怒りとは理性のタガを簡単に外してしまうものなのよ。
結果として最悪の魔物と成り下がった男は心に巣食う闇に唆されて己の欲望に負けたということ。つまり魔力に飲み込まれて自分を失ったのよ。
そうなった後に残るのは破壊の権化と化した最強最悪の存在。そこに本来の人格などは無く、自分の気に入らないモノに始まり、目に映る全てのモノを破壊し始めた悪魔の誕生だった。
こうして地上に生きる全ての者達と破壊の悪魔との戦いが始まったわ。
人間を擁護する女神エルシィと魔族を擁護する女神チェレッタを中心とし、人間、魔族、獣人、ドラゴン、その他意思の疎通の出来る者達全てが団結し、最悪の魔物を倒すという共通の目的の元に一致団結して戦ったわ。
今ではもう記録にも残っていない《闇魔戦争》の勃発ね。
けどそれは戦いというには余りにも悲惨だった。触れた物全てを消し去る虚無の魔力の前には多くの戦士達が何も出来ないままにこの世から居なくなって行ったわ。
唯一対抗出来るのは光魔法のみ。それもまともに扱える術者が少ない上に、魔法の威力が弱ければ容赦なく闇に飲み込まれ消えて無くなるのよ。
命の使い捨てともとれる蹂躙されるだけの絶望的な戦いの末、とうとう最悪を倒すことに成功した全人類連合軍は虚無の魔力を受け継ぐ一族の監視をする事を決めた。
その担当となったのが他でもない、この私よ。
私は魔族王家の血筋に生まれ、赤子の頃より強い力を宿していた。
実力主義である魔族社会とはいえ女に生まれた所為で王になることは出来ない、そこで与えられたのが宮廷魔術師の職。王族として生まれた者達は皆、私の教え子だった。
人間より長命な魔族にしてみても考えられないほどの長い寿命と、他者を圧倒出来る強い力とが認められ、私に白羽の矢が立ったのね。
サラのエストラーダ家に受け継がれる癒しの魔法は薄まりながらも広く世に広がる事となったけど、リリィのコーヴィッチ家に受け継がれてきた結界魔法や、魔族の王族であるエードルンド家に受け継がれる重力魔法は血で受け継がれる特別な魔法。
それより更に特異な虚無の魔力は、ある一族の直系の男子にしか受け継がれることのないこの世で最も特殊な魔法なのよ。
その中でも魔法に選ばれて扱うことが出来るようになる者はごく稀にしかいなかった。
だが魔法に目覚める者が居ない訳では無いので、一族の子供が生まれる度に人知れず訪れては魔法で診断し、虚無の魔力の適格者であると判断された場合には魔法そのものを弱める封印を施して監視をしてきた。
そんな家系にも関わらず、後にその一族は力を得てルイスハイデという大きな国を作るまでと成る、つまりルイスハイデ王国の王族の系譜ということね。
そうして時は流れ、話は十五年前に戻るわ。
滅ぼされたはずのルイスハイデ王家の末裔が生きるフォルテア村で一人の男の子が産声を上げた。
その子は歴代の適格者の中でも特に強い力を持っていた。私の見立てではたった一人で世界を滅ぼしかけたあの男と同等の力を持った子供。待ち望んだ人の到来に歓喜すると共に、その力に恐怖も感じたわ。
私は生後半年のレイに魔法を完全に使えなくするほどの強力な封印を施して時を待った。
そして成長した貴方は虚無の魔力に耐えうるだけの心を手に入れ、私の目的を達するに見合うだけの成長も遂げた。
レイ、魔族と人間との争いを終わらせる為、その力を持って女神チェレッタを殺しなさい」
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