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Chapter_1:旅の心得
Note_4
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EDS、それはダストサンドを表すイニシャル。Eは東を意味し、西にある『ドラムストーム』と呼ばれる街のイニシャルWDSと被らないようにする配慮である。
人工第2惑星一つそのものが国としてなしており、都市間は自然で満たされている。すなわち、同国で実質同じイニシャルの都市と言える。
EDSキャンプリーダーが登壇したときは、皆が静まりかえる。そしてリーダーの威厳をもってコーヴァスはマイクを持ち、語りかけた。
『諸君!今宵までよく耐え忍んでくれた!しかしながら政府の動きが加速し、必ずやここを制圧せんと企むだろう!
EDSキャンプメンバーの今後の活動を、この集会を最後として告ぐ!
1つ!作業場の全ロボットを指定の場所に並べること!作業場の部品、工具等を指定の場所に片付けること!信頼できるメンバーの監視をもって行う!
2つ!今後レジスタンスとして政府との戦闘は避けられない!本キャンプでは他の惑星との通信を行う多様なチャネルを利用する目的で使うものもいた。
もし戦いを望まないならば、己の技術を持ち、この場を離れ、各々の生活に励め!また平和を取り戻したときに再会を果たそうではないか!!!
戦いを望むものならば、今こそ決起し、反旗を翻す時!政府を打破し、この星の平穏を取り戻してみせよ!!!』
会場に響き渡る歓声が、リーダーの品格と威厳を示す。コーヴァスは引き続き、最後の活動について告げる。
『3つ!戦いを望むものの中で、タイタン号を守り抜き、無事発進を成功するために、この街に残る希望者を募っている!詳しい話は立候補してからだ!ただし、本部からのメンバーは必ずタイタン号に乗り込んでもらう!
今日、サド・キャンソンの無事も確認しタイタン号の調整も終了した!よって本部へのタイタン号を用いたロボットの支援を行うため本部へと集合するよう通達が届いた!
今から同時に行う。そして、明日午前4時に出発するまで最後の自由時間をとる!』
集会場に緊迫感が迫る。現在午後9時。とうとう最後の時間が来ることをレジスタンスは思い知る。
『戦えないものは自分の持ち物を持ち、直ちにこの場を去ることを推す!政府がいつでも攻め込めるように合図を送り合っているからだ。
戦うものは作業場にて最終確認を行う!その中でこの街に残るものは第3ミーティングルームに集まってもらう!
以上だ!皆々の健闘を祈る!』
コーヴァスは降壇した。集会が終わり、各々がそれぞれの行動に移る中、コーヴァスはサドを呼び止める。
「サド君。少し別の場所で話そう。」
「分かりました。」
「リーダー…」
「ちょっとサド君をお借りするよ。」
コーヴァスはサドとともに向かう。レオは無論、戦うことを決め、持ち場につく。
_____
コーヴァスの事務室に来た。コーヴァスが先に入り、サドが扉を閉めようとする。
「ちょっと鍵かけといてもいいかな?込み入った話もあるだろうからな。好きな椅子に座っていいぞ。」
「承知しました。」
サドは鍵をかけてから丸椅子に座る。
「よし、本題に入ろう。俺は“サド・キャンソン”について通信でしか聞いていないし、今ここにいても実はアンドロイドの仕業なんてこともあるからな。
……まあつまり、俺にはまだ信じられねぇってことだ。」
「……何をしたら信じてくれるんですか?」
コーヴァスはある用紙を机から取り出し、サドに見せた。
「本物ならそれ…解いてみろ。本物なら見て2時間ですべて解ける。解けないなら本部には行かせない。
……調べながらやっても名のある科学者ならおそらく半月かかるやつだけど、俺には一生できる気…」
「“V.F. 229998, Mon. 18. NOV.
親愛なるリンへ、
私の街に春がやってきました。病気の具合は悪くなっていませんか?私は大丈夫です。あなたをいつでも助けられるように毎日元気で過ごしています。
私は今月、アニメのスーパーロボットショーに家族と一緒に見に行きました。とても綺麗で迫力満点で、まるでアニメの中にいたかのようにすごく楽しかったです。今度はあなたと一緒に見に行きたいと、流れ星に願っています。
明日から私は、高校生です。貴女のもとに会いに行けるように、たくさん勉強します。それまで、待っていてください。高校生になっても、また地球について毎週のように話したいです。
メイジーより”」
サドは淡々と解読しきった。コーヴァスはあまりの早さにぽかんとした。しかし、これには理由がある。
「……これは、元々僕が解読したものです。2年ほど前のリンと地球人のメールのやり取りで…これが彼女からのリンへの最後の手紙です…。」
「……ばれたか。でも、これで本物って分かったからいいな。」
「……あの時、この返信が来て早速リンのもとに行こうとしました。でも…」
「その時は、もう外から最後の挨拶しかできなかった。当時の彼女の姿を若いお前に見せることはできなかった。どうしても、絶対にな…。
…サド君。あの後、メイジーさんに何か返信したか…?」
「ガラス越しで最後に伝えてほしいことを返信に書き記しました。メイジーさんに合わせる顔がないことは百も承知ですが、彼女の伝えたいことをメールの記入者としてちゃんと伝えました。」
コーヴァスは事実を知り、噛み締め、ある決断をとる。
「そうか、お前も悔しかったろうな…。
…よし、この暗号文をサド、お前に託す。俺が持ってても仕方ないしな。
それに、これはリンとメイジーさんの無念でもあり、リンの親父の無念でもある。」
「リンの父…ですか?」
「そうだ。リンの親父は俺のダチだ。彼はお前と同じように早くこの星から出て、旅をしたかった。特に幼くして、リンが地球に興味を持ってから張り切っていたようだ。
だが、それを兵器の実験中に襲撃されたことによって、すべて台無しになった…。
……この手紙一つに、レジスタンスの悲劇が滲み出ている。それを晴らしてくれ。サド・キャンソン。」
「……承知しました。必ず、成し遂げてみせます。」
「うん。それと最後に……」
「……みっ!」
コーヴァスはサドの頬をつまんでみた。むにむにしてた。
「ちゃんと皮膚もある…ってことはちゃんと人間してるな!んじゃ、レオのところに戻っていいぞ。」
「…失礼しました。」
サドはこの時、複雑な気持ちになっていた。
サドはリーダーに自身の証明を行い、本部に戻ることを決めた。そして、1つ目の行動に従い、レオのもとへと向かった。
コーヴァスは希望者の確認のため、第3ミーティングルームに向かう。
_____
第一機材室、レオがタブレットを取った場所である。リリアとキャニスの二人が待っている。怒りをそのままに殴るものの音がした。
「セレベラちゃんさぁ…少しは自省してほしいもんだよね。ああいうタイプ相手に一番やれそうなあんたがこんな大失態おかすなんて思ってもいなかったもん。」
「私達に彼女を馬鹿にする資格などありませんこと。そもそも私達が最後まで拝見しまして、適当に外に棄てて抜け出して良くて?
その選択を致さない私に彼女を小馬鹿にする資格などありませんわ。」
「…にしたって、手錠解いてからやることが敵に手錠かけて殴ってストレス発散とか…もうワイルドってもんじゃないでしょ。少しは同じ人間大事にしろって話で…
あの小娘以外には殴られるどころか、無視されてたのに。本当に今タブレット取りに来た二人には、敵ながら可哀想としか思えないわ。」
二人が話していたところ、丁度扉が開く。セレベラが出てきた。
「ふぅ~スッキリしたぜ。」
「遅いよ!何トイレ感覚でいんの!?また捕まるつもりなの!?…早くここを出なきゃ。」
「こっちだって、まだ命令とか出てないし?」
余裕の表情でセレベラは答える。その時、リリアに通信が入る。
「リリアですわ。」
『……ふふ、やっぱりダメ。その口調笑えるからやめてくれないかしら?』
「あなただけは半殺しにしますわ。」
リリアはストレートに話す。相手は綺麗に受け流す。
『まあ、それより作戦の更新よ。レジスタンス組は、直ちにキャンプから離脱すること。その後ガイドに従って、指定の建造物に物資を与えたわ。
そこで仮眠を取って、時間になったらまた通信するわ。
今回の作戦は、最初にも伝えたとおり、保険に保険をかけている作戦だから必ず成功するつもりよ。だから一回の失敗でくよくよしないこと。次の作戦でちゃんと名誉挽回すること。諦めないこと。それがEDS地方政府のスローガン、分かったね?んじゃっ♪』
両者ともに動き始める。いずれもEDSの名を掲げ、ともに戦火を望むことには変わりない。戦いのときは近い。
人工第2惑星一つそのものが国としてなしており、都市間は自然で満たされている。すなわち、同国で実質同じイニシャルの都市と言える。
EDSキャンプリーダーが登壇したときは、皆が静まりかえる。そしてリーダーの威厳をもってコーヴァスはマイクを持ち、語りかけた。
『諸君!今宵までよく耐え忍んでくれた!しかしながら政府の動きが加速し、必ずやここを制圧せんと企むだろう!
EDSキャンプメンバーの今後の活動を、この集会を最後として告ぐ!
1つ!作業場の全ロボットを指定の場所に並べること!作業場の部品、工具等を指定の場所に片付けること!信頼できるメンバーの監視をもって行う!
2つ!今後レジスタンスとして政府との戦闘は避けられない!本キャンプでは他の惑星との通信を行う多様なチャネルを利用する目的で使うものもいた。
もし戦いを望まないならば、己の技術を持ち、この場を離れ、各々の生活に励め!また平和を取り戻したときに再会を果たそうではないか!!!
戦いを望むものならば、今こそ決起し、反旗を翻す時!政府を打破し、この星の平穏を取り戻してみせよ!!!』
会場に響き渡る歓声が、リーダーの品格と威厳を示す。コーヴァスは引き続き、最後の活動について告げる。
『3つ!戦いを望むものの中で、タイタン号を守り抜き、無事発進を成功するために、この街に残る希望者を募っている!詳しい話は立候補してからだ!ただし、本部からのメンバーは必ずタイタン号に乗り込んでもらう!
今日、サド・キャンソンの無事も確認しタイタン号の調整も終了した!よって本部へのタイタン号を用いたロボットの支援を行うため本部へと集合するよう通達が届いた!
今から同時に行う。そして、明日午前4時に出発するまで最後の自由時間をとる!』
集会場に緊迫感が迫る。現在午後9時。とうとう最後の時間が来ることをレジスタンスは思い知る。
『戦えないものは自分の持ち物を持ち、直ちにこの場を去ることを推す!政府がいつでも攻め込めるように合図を送り合っているからだ。
戦うものは作業場にて最終確認を行う!その中でこの街に残るものは第3ミーティングルームに集まってもらう!
以上だ!皆々の健闘を祈る!』
コーヴァスは降壇した。集会が終わり、各々がそれぞれの行動に移る中、コーヴァスはサドを呼び止める。
「サド君。少し別の場所で話そう。」
「分かりました。」
「リーダー…」
「ちょっとサド君をお借りするよ。」
コーヴァスはサドとともに向かう。レオは無論、戦うことを決め、持ち場につく。
_____
コーヴァスの事務室に来た。コーヴァスが先に入り、サドが扉を閉めようとする。
「ちょっと鍵かけといてもいいかな?込み入った話もあるだろうからな。好きな椅子に座っていいぞ。」
「承知しました。」
サドは鍵をかけてから丸椅子に座る。
「よし、本題に入ろう。俺は“サド・キャンソン”について通信でしか聞いていないし、今ここにいても実はアンドロイドの仕業なんてこともあるからな。
……まあつまり、俺にはまだ信じられねぇってことだ。」
「……何をしたら信じてくれるんですか?」
コーヴァスはある用紙を机から取り出し、サドに見せた。
「本物ならそれ…解いてみろ。本物なら見て2時間ですべて解ける。解けないなら本部には行かせない。
……調べながらやっても名のある科学者ならおそらく半月かかるやつだけど、俺には一生できる気…」
「“V.F. 229998, Mon. 18. NOV.
親愛なるリンへ、
私の街に春がやってきました。病気の具合は悪くなっていませんか?私は大丈夫です。あなたをいつでも助けられるように毎日元気で過ごしています。
私は今月、アニメのスーパーロボットショーに家族と一緒に見に行きました。とても綺麗で迫力満点で、まるでアニメの中にいたかのようにすごく楽しかったです。今度はあなたと一緒に見に行きたいと、流れ星に願っています。
明日から私は、高校生です。貴女のもとに会いに行けるように、たくさん勉強します。それまで、待っていてください。高校生になっても、また地球について毎週のように話したいです。
メイジーより”」
サドは淡々と解読しきった。コーヴァスはあまりの早さにぽかんとした。しかし、これには理由がある。
「……これは、元々僕が解読したものです。2年ほど前のリンと地球人のメールのやり取りで…これが彼女からのリンへの最後の手紙です…。」
「……ばれたか。でも、これで本物って分かったからいいな。」
「……あの時、この返信が来て早速リンのもとに行こうとしました。でも…」
「その時は、もう外から最後の挨拶しかできなかった。当時の彼女の姿を若いお前に見せることはできなかった。どうしても、絶対にな…。
…サド君。あの後、メイジーさんに何か返信したか…?」
「ガラス越しで最後に伝えてほしいことを返信に書き記しました。メイジーさんに合わせる顔がないことは百も承知ですが、彼女の伝えたいことをメールの記入者としてちゃんと伝えました。」
コーヴァスは事実を知り、噛み締め、ある決断をとる。
「そうか、お前も悔しかったろうな…。
…よし、この暗号文をサド、お前に託す。俺が持ってても仕方ないしな。
それに、これはリンとメイジーさんの無念でもあり、リンの親父の無念でもある。」
「リンの父…ですか?」
「そうだ。リンの親父は俺のダチだ。彼はお前と同じように早くこの星から出て、旅をしたかった。特に幼くして、リンが地球に興味を持ってから張り切っていたようだ。
だが、それを兵器の実験中に襲撃されたことによって、すべて台無しになった…。
……この手紙一つに、レジスタンスの悲劇が滲み出ている。それを晴らしてくれ。サド・キャンソン。」
「……承知しました。必ず、成し遂げてみせます。」
「うん。それと最後に……」
「……みっ!」
コーヴァスはサドの頬をつまんでみた。むにむにしてた。
「ちゃんと皮膚もある…ってことはちゃんと人間してるな!んじゃ、レオのところに戻っていいぞ。」
「…失礼しました。」
サドはこの時、複雑な気持ちになっていた。
サドはリーダーに自身の証明を行い、本部に戻ることを決めた。そして、1つ目の行動に従い、レオのもとへと向かった。
コーヴァスは希望者の確認のため、第3ミーティングルームに向かう。
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第一機材室、レオがタブレットを取った場所である。リリアとキャニスの二人が待っている。怒りをそのままに殴るものの音がした。
「セレベラちゃんさぁ…少しは自省してほしいもんだよね。ああいうタイプ相手に一番やれそうなあんたがこんな大失態おかすなんて思ってもいなかったもん。」
「私達に彼女を馬鹿にする資格などありませんこと。そもそも私達が最後まで拝見しまして、適当に外に棄てて抜け出して良くて?
その選択を致さない私に彼女を小馬鹿にする資格などありませんわ。」
「…にしたって、手錠解いてからやることが敵に手錠かけて殴ってストレス発散とか…もうワイルドってもんじゃないでしょ。少しは同じ人間大事にしろって話で…
あの小娘以外には殴られるどころか、無視されてたのに。本当に今タブレット取りに来た二人には、敵ながら可哀想としか思えないわ。」
二人が話していたところ、丁度扉が開く。セレベラが出てきた。
「ふぅ~スッキリしたぜ。」
「遅いよ!何トイレ感覚でいんの!?また捕まるつもりなの!?…早くここを出なきゃ。」
「こっちだって、まだ命令とか出てないし?」
余裕の表情でセレベラは答える。その時、リリアに通信が入る。
「リリアですわ。」
『……ふふ、やっぱりダメ。その口調笑えるからやめてくれないかしら?』
「あなただけは半殺しにしますわ。」
リリアはストレートに話す。相手は綺麗に受け流す。
『まあ、それより作戦の更新よ。レジスタンス組は、直ちにキャンプから離脱すること。その後ガイドに従って、指定の建造物に物資を与えたわ。
そこで仮眠を取って、時間になったらまた通信するわ。
今回の作戦は、最初にも伝えたとおり、保険に保険をかけている作戦だから必ず成功するつもりよ。だから一回の失敗でくよくよしないこと。次の作戦でちゃんと名誉挽回すること。諦めないこと。それがEDS地方政府のスローガン、分かったね?んじゃっ♪』
両者ともに動き始める。いずれもEDSの名を掲げ、ともに戦火を望むことには変わりない。戦いのときは近い。
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