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23.二人の距離
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翌日、ティバルトはオディリアと話をするのを楽しみにしていたが、早朝から王太子殿下に呼び出され王宮へと上がった。この国の王太子であるアルフォンスとは幼馴染であり留学も共にした。臣下であるが親友でもあり、イデリーナが嫁げば更に縁が深くなる。
「ティバルト。婚約者殿との顔合わせはどうだった?」
「アルが呼び出したせいでまだ話も出来ていない」
思わず不貞腐れて返した。ティバルトはアルフォンスと二人の時は敬称を外し気安く話しかける。アルフォンスからの強い要望だ。王太子というその地位から心を預けられる人間は限られる。常に他人と一定の距離を取り弱みをさらけ出すことの出来ない苦しさは、アルフォンスほどではなくても筆頭公爵家の嫡男であるティバルトにも理解できるものだ。だから公の場以外は無二の親友のままに振舞うことが暗黙の了解となっていた。
「それは悪かったな。だがティバルトの女嫌いを知っていれば婚約者とどう向き合っているのか気になって仕方がなかったんだ。今日呼び出した分、明日は休みにしてやるからその分働いてくれ」
オディリアが到着したことを知ってアルフォンスはニヤニヤとティバルトを観察している。今まで数多の縁談を断ってきたティバルトが強引に結んだ婚約に興味深々といったところだ。
アルフォンスは金髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美青年で留学中も令嬢たちから人気があった。だが変な女にも絡まれることがあったので護衛も兼ねてその女を排除しようとしたところ、その女はティバルトが自分に気があって邪魔をするのだと思い込み付きまとわれたりした。王太子であるアルフォンスから気を逸らし守ることは出来たが、その火の粉は自分に降り注いだ。最初に女嫌いになったきっかけとなる思い出したくない記憶である。アルフォンスは山のような書類をティバルトに押し付けた。
「それで? アルも明日は休みにしてイデリーナと過ごすつもりか?」
「そう怒るな。イデリーナの王太子妃教育の進みが悪いから母上が一度気分転換に休みを入れてくれることになったのだ。それなのに私の方の仕事のキリが悪い。二人で今日中に終わらせればお互いにメリットがあるだろう? 協力してくれ」
「まあ、オディリアを呼び寄せるのに王家に大分無理を通したから今回は協力するさ」
アルフォンスは目を丸くした。
「よかったな。ティバルト。その様子だと婚約者殿の事は気に入っているらしいな。お前には幸せになってもらいたいと思っている」
「……なぜそう思った?」
「お前が女性を思い出して微笑むなど初めて見たぞ。まあ、イデリーナからの話を聞く限り優しそうな女性みたいだし、近いうちに会わせてくれ」
自覚はない。今、自分はそんなに緩んだ顔をしていたのか?
「落ち着いたら夜会に同伴する。その時でいいな?」
「ああ、それでいい。さて、さっさと終わらせよう」
ティバルトは早く帰りたくて休憩も取らずに仕事を進めたが、終わったのは日がどっぷりと暮れた頃だった。
帰宅する頃には夕食は終わっているだろう。もしかしたらオディリアは眠ってしまっているかもしれない。渡せないかもしれないが従者に花を買いに行かせた。オディリアに贈る為のダリアの花を。
帰宅して執事に問えば皆就寝したと言われた。正直ガッカリした。ふと手元の花を見て躊躇するも、部屋を訪ねることにした。紳士としてこの時間の部屋への訪問はよろしくないが、すでに二人は婚約者なので大目に見て貰おう。返事がなく寝ているようであれば朝渡せばよいのだ。心の中で言い訳をしながらオディリアの部屋へ向かう。
部屋を訪ねればオディリアはガウンを羽織り顔を出した。
化粧などしなくても艶々とした白い肌が眩しい。瑠璃色の瞳をパチパチと瞬いてティバルトの姿に驚いている。無防備でいる姿も可愛い。この姿は他の男には見せたくないな。
花束を受け取ると顔を綻ばせ喜んでくれた。額におやすみの口付けをすれば顔がリンゴのように赤く染まる。可愛いすぎてずっと見ていたい。
明日は休みだ。オディリアと一緒に結婚式の話を具体的に進めよう。母上は既にデザイナーを呼び出してウエディングドレスのデザイン画を書かせている。皆かなり浮かれているようだ。もちろんティバルトが一番浮かれている自覚はある。
そうして迎えた翌日、ティバルトはオディリアの言葉に固まることになる。
「あの……。いつ婚約を解消するのですか?」
まさかオディリアは自分との婚約を嫌がっていたのか? その言葉に不安になり頭の中を色々なことが駆け巡る。話を聞けばオディリアはこの婚約は口実だと思い込んでいた。
ティバルトは昨日仕事で不在だったのだから、父上や母上がオディリアに話をしておくべきだろう。
オディリアにこの婚約はブリューム公爵家の本気の申し出で解消することはないと伝える。誤解を解けばオディリアは自分との婚約を受け入れてくれた。彼女のはにかんだ顔に安堵する。
きっかけはどうあれティバルトの婚約者が決まったと両親は喜び、イデリーナもオディリアと姉妹になれると感激している。ティバルトも同情心で申し出たが結果的に自分の英断に満足していた。今更解消などしたくない。
両親は口には出さなかったがオディリアを実家に戻したことを後悔していた。なんとか養女に出来ないかシュミット侯爵家に持ちかけていたようだが断られていた。一番はティバルトとの婚約だが、ティバルトの女嫌いをよく理解していたので、親が無理強いして悲しい結婚生活になることを危惧して言い出せなかったのだ。ティバルトも今回のことがなければ婚約するなどと言い出さなかっただろう。
両親が部屋から退出するとティバルトはオディリアに好きだと自分の気持ちを告げた。オディリアは顔を真っ赤にして困惑と喜びの交ざった表情で口ごもる。明確な返事がなくてもその態度は雄弁にティバルトが好きだと表している。
ティバルトは年上らしく余裕を見せて話していたが、内心オディリアの反応に安堵していた。一目惚れをした相手に嫌悪されたら立ち直れないところだった。翌日からティバルトは積極的にオディリアとの距離を縮めるように心掛けた。
ティバルトにはまともな恋愛経験がないので見本は両親だ。
挨拶の口付けを頬や額にすれば、頬を染めて瞳を潤ませる。オディリアの初心な反応が可愛すぎてどんどんエスカレートしてしまう。もっとその顔が見たい。もっと自分に笑って欲しい。
オディリアは抱きしめると緊張のせいで一度ビクンと体を震わせる。そして少しだけ躊躇った後、おずおずとティバルトの胸に頭をあずけ擦り寄る。甘えていいの? と聞かれているようでその健気さに背を撫でて安心させてやる。ティバルトのすることで瑠璃色の瞳が嬉しそうに弧を描く瞬間がたまらなく幸せだ。
先日、父上からオディリアがシュミット侯爵家で受けていた仕打ちが書かれている調査書を見せてもらった。オディリアが甘える事を恐れる理由がそこにあった。自分には幸せは手に入らないと、手に入れても誰かに奪われると怯えている。それでも幸せになりたいと諦めきれない思いが心の中にはあるはずだ。
オディリアを守ろうと決意したにも拘らず事件は起きた。
男爵家から預かった侍女見習いの令嬢がオディリアの物を盗んでいたのだ。オディリアの様子がおかしいことに気付いていたが無理やり聞き出したくないと思ったのが失敗だった。そしてブリューム公爵家に仕える人間がオディリアに害をなすとは考えていなかったこともまずかった。完全にティバルトの失態である。
父上はその侍女を騎士団に突き出したがティバルトとしてはこの手で処罰したかった。
「お前が罰を与えると殺してしまいそうだ。法に則って処罰する。これは私の決定だ。いいな? ティバルト」
「分かりました。父上」
ティバルトは苦々しく思いながらも当主である父の決定に逆らうことは出来ない。オディリアは遠慮して相談してこなかったが彼女の性格を考えたら先回りをして調べておくべきだった。
だか、母上は違うと首を振る。
「ティバルト。オディリアを守りたい気持ちは分かるけど、いずれあの子はブリューム公爵家の女主人となる。問題があった時に解決せずに自分が我慢すればいいという考えでは駄目なのよ。オディリアは賢い子だから、次からはちゃんと然るべき行動を取れるでしょう。守るだけではなく成長させてあげなければいけないわ」
母上もこのことは自分の落ち度だと落ち込んでいたが、オディリアの行動にも問題があると言う。
「はい……」
頭では分かっているが昨夜の子供のように泣き出したオディリアを見るのはひどく辛いことだった。
ティバルトに縋りつき「私のものを取らないで」と訴えるオディリアはどれほどのものを奪われてきたのだろう。
これからは全てをティバルトがオディリアに与えたい。もう要らないと言ってもいくらでも贈り続けたい。ティバルトはオディリアを好きだと思っていたが、本当はもう愛していると感じていた。そして願わくば、同じ想いを彼女にも抱いて欲しいと思った。
「ティバルト。婚約者殿との顔合わせはどうだった?」
「アルが呼び出したせいでまだ話も出来ていない」
思わず不貞腐れて返した。ティバルトはアルフォンスと二人の時は敬称を外し気安く話しかける。アルフォンスからの強い要望だ。王太子というその地位から心を預けられる人間は限られる。常に他人と一定の距離を取り弱みをさらけ出すことの出来ない苦しさは、アルフォンスほどではなくても筆頭公爵家の嫡男であるティバルトにも理解できるものだ。だから公の場以外は無二の親友のままに振舞うことが暗黙の了解となっていた。
「それは悪かったな。だがティバルトの女嫌いを知っていれば婚約者とどう向き合っているのか気になって仕方がなかったんだ。今日呼び出した分、明日は休みにしてやるからその分働いてくれ」
オディリアが到着したことを知ってアルフォンスはニヤニヤとティバルトを観察している。今まで数多の縁談を断ってきたティバルトが強引に結んだ婚約に興味深々といったところだ。
アルフォンスは金髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ美青年で留学中も令嬢たちから人気があった。だが変な女にも絡まれることがあったので護衛も兼ねてその女を排除しようとしたところ、その女はティバルトが自分に気があって邪魔をするのだと思い込み付きまとわれたりした。王太子であるアルフォンスから気を逸らし守ることは出来たが、その火の粉は自分に降り注いだ。最初に女嫌いになったきっかけとなる思い出したくない記憶である。アルフォンスは山のような書類をティバルトに押し付けた。
「それで? アルも明日は休みにしてイデリーナと過ごすつもりか?」
「そう怒るな。イデリーナの王太子妃教育の進みが悪いから母上が一度気分転換に休みを入れてくれることになったのだ。それなのに私の方の仕事のキリが悪い。二人で今日中に終わらせればお互いにメリットがあるだろう? 協力してくれ」
「まあ、オディリアを呼び寄せるのに王家に大分無理を通したから今回は協力するさ」
アルフォンスは目を丸くした。
「よかったな。ティバルト。その様子だと婚約者殿の事は気に入っているらしいな。お前には幸せになってもらいたいと思っている」
「……なぜそう思った?」
「お前が女性を思い出して微笑むなど初めて見たぞ。まあ、イデリーナからの話を聞く限り優しそうな女性みたいだし、近いうちに会わせてくれ」
自覚はない。今、自分はそんなに緩んだ顔をしていたのか?
「落ち着いたら夜会に同伴する。その時でいいな?」
「ああ、それでいい。さて、さっさと終わらせよう」
ティバルトは早く帰りたくて休憩も取らずに仕事を進めたが、終わったのは日がどっぷりと暮れた頃だった。
帰宅する頃には夕食は終わっているだろう。もしかしたらオディリアは眠ってしまっているかもしれない。渡せないかもしれないが従者に花を買いに行かせた。オディリアに贈る為のダリアの花を。
帰宅して執事に問えば皆就寝したと言われた。正直ガッカリした。ふと手元の花を見て躊躇するも、部屋を訪ねることにした。紳士としてこの時間の部屋への訪問はよろしくないが、すでに二人は婚約者なので大目に見て貰おう。返事がなく寝ているようであれば朝渡せばよいのだ。心の中で言い訳をしながらオディリアの部屋へ向かう。
部屋を訪ねればオディリアはガウンを羽織り顔を出した。
化粧などしなくても艶々とした白い肌が眩しい。瑠璃色の瞳をパチパチと瞬いてティバルトの姿に驚いている。無防備でいる姿も可愛い。この姿は他の男には見せたくないな。
花束を受け取ると顔を綻ばせ喜んでくれた。額におやすみの口付けをすれば顔がリンゴのように赤く染まる。可愛いすぎてずっと見ていたい。
明日は休みだ。オディリアと一緒に結婚式の話を具体的に進めよう。母上は既にデザイナーを呼び出してウエディングドレスのデザイン画を書かせている。皆かなり浮かれているようだ。もちろんティバルトが一番浮かれている自覚はある。
そうして迎えた翌日、ティバルトはオディリアの言葉に固まることになる。
「あの……。いつ婚約を解消するのですか?」
まさかオディリアは自分との婚約を嫌がっていたのか? その言葉に不安になり頭の中を色々なことが駆け巡る。話を聞けばオディリアはこの婚約は口実だと思い込んでいた。
ティバルトは昨日仕事で不在だったのだから、父上や母上がオディリアに話をしておくべきだろう。
オディリアにこの婚約はブリューム公爵家の本気の申し出で解消することはないと伝える。誤解を解けばオディリアは自分との婚約を受け入れてくれた。彼女のはにかんだ顔に安堵する。
きっかけはどうあれティバルトの婚約者が決まったと両親は喜び、イデリーナもオディリアと姉妹になれると感激している。ティバルトも同情心で申し出たが結果的に自分の英断に満足していた。今更解消などしたくない。
両親は口には出さなかったがオディリアを実家に戻したことを後悔していた。なんとか養女に出来ないかシュミット侯爵家に持ちかけていたようだが断られていた。一番はティバルトとの婚約だが、ティバルトの女嫌いをよく理解していたので、親が無理強いして悲しい結婚生活になることを危惧して言い出せなかったのだ。ティバルトも今回のことがなければ婚約するなどと言い出さなかっただろう。
両親が部屋から退出するとティバルトはオディリアに好きだと自分の気持ちを告げた。オディリアは顔を真っ赤にして困惑と喜びの交ざった表情で口ごもる。明確な返事がなくてもその態度は雄弁にティバルトが好きだと表している。
ティバルトは年上らしく余裕を見せて話していたが、内心オディリアの反応に安堵していた。一目惚れをした相手に嫌悪されたら立ち直れないところだった。翌日からティバルトは積極的にオディリアとの距離を縮めるように心掛けた。
ティバルトにはまともな恋愛経験がないので見本は両親だ。
挨拶の口付けを頬や額にすれば、頬を染めて瞳を潤ませる。オディリアの初心な反応が可愛すぎてどんどんエスカレートしてしまう。もっとその顔が見たい。もっと自分に笑って欲しい。
オディリアは抱きしめると緊張のせいで一度ビクンと体を震わせる。そして少しだけ躊躇った後、おずおずとティバルトの胸に頭をあずけ擦り寄る。甘えていいの? と聞かれているようでその健気さに背を撫でて安心させてやる。ティバルトのすることで瑠璃色の瞳が嬉しそうに弧を描く瞬間がたまらなく幸せだ。
先日、父上からオディリアがシュミット侯爵家で受けていた仕打ちが書かれている調査書を見せてもらった。オディリアが甘える事を恐れる理由がそこにあった。自分には幸せは手に入らないと、手に入れても誰かに奪われると怯えている。それでも幸せになりたいと諦めきれない思いが心の中にはあるはずだ。
オディリアを守ろうと決意したにも拘らず事件は起きた。
男爵家から預かった侍女見習いの令嬢がオディリアの物を盗んでいたのだ。オディリアの様子がおかしいことに気付いていたが無理やり聞き出したくないと思ったのが失敗だった。そしてブリューム公爵家に仕える人間がオディリアに害をなすとは考えていなかったこともまずかった。完全にティバルトの失態である。
父上はその侍女を騎士団に突き出したがティバルトとしてはこの手で処罰したかった。
「お前が罰を与えると殺してしまいそうだ。法に則って処罰する。これは私の決定だ。いいな? ティバルト」
「分かりました。父上」
ティバルトは苦々しく思いながらも当主である父の決定に逆らうことは出来ない。オディリアは遠慮して相談してこなかったが彼女の性格を考えたら先回りをして調べておくべきだった。
だか、母上は違うと首を振る。
「ティバルト。オディリアを守りたい気持ちは分かるけど、いずれあの子はブリューム公爵家の女主人となる。問題があった時に解決せずに自分が我慢すればいいという考えでは駄目なのよ。オディリアは賢い子だから、次からはちゃんと然るべき行動を取れるでしょう。守るだけではなく成長させてあげなければいけないわ」
母上もこのことは自分の落ち度だと落ち込んでいたが、オディリアの行動にも問題があると言う。
「はい……」
頭では分かっているが昨夜の子供のように泣き出したオディリアを見るのはひどく辛いことだった。
ティバルトに縋りつき「私のものを取らないで」と訴えるオディリアはどれほどのものを奪われてきたのだろう。
これからは全てをティバルトがオディリアに与えたい。もう要らないと言ってもいくらでも贈り続けたい。ティバルトはオディリアを好きだと思っていたが、本当はもう愛していると感じていた。そして願わくば、同じ想いを彼女にも抱いて欲しいと思った。
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