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中編
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戦争自体は一年もかからずに終わった。被害を受けたのはジラール辺境領だけだった。だから王都に住む人たちは戦争があった実感が薄い。彼らが命がけで国を守ってくれたことを認識していないことに腹が立った。
私はケヴィンの無事な姿が見たくて、一度会いに行きたいと手紙を出したがまだ領内は荒れていて落ち着いたら王都に行くから待っているようにと言われた。私はじっとしていられずお父様と相談して王都内に療養所を建てた。戦争で怪我をして不自由になった体の人を受け入れリハビリや精神的なケアを行う。少しでも何かをしたい。直接手伝うことが出来ないならここで出来ることを……。療養所へ入居を希望する人たちは公爵家の騎士に辺境領まで迎えに行ってもらった。戦場となった領地にいることが辛いと希望する人は思ったより多かった。辺境伯様からお父様に感謝の手紙が届いたことにホッとした。
最近になってようやく近いうちに王都に行く、そうしたら結婚式の準備を始めようと手紙が届いた。私は嬉しくてその手紙を胸に抱き締めてくるくる回ってしまった。まるで四歳児のあの頃のように。侍女にそれを見られたがやはり何も言わず生暖かい目で頷かれた。お願い……恥ずかしいから何か言って欲しい。
そんな時に水を差すようにクレモンがケヴィンの浮気疑惑を言い出した。実は彼に言われる前から私はその噂を耳にしていた。聞きたくない話ほど教えてくれるお節介な人がいるのだ。
『ケヴィン様は戦争で大怪我をしたそうですよ? 婚約者なのに知らなかったのですか? その時ジラール辺境伯邸で侍女として働く子爵令嬢が献身的に介抱したのですって。その事に感謝して話をするうちに心が通じ合って二人は仲睦まじく過ごしているそうですわ。お可哀想なディアンヌ様!』
その令嬢曰く、ケヴィンは私との婚約を解消して彼女との将来を望んでいると……。
その話を聞いた時、真っ先に気になったのが彼が怪我をしたということだ。戦争中から何度も手紙で確認したが怪我はしていないと言っていた。でも私に心配をかけないために嘘をついたのかもしれない。そしてその看病を私以外がしたとしたら……。
来月彼が王都に来る。その時に確かめればいいと不安を押し殺して過ごした。それなのに彼は王都に来なかった。忙しいのかもしれない。でも連絡もないのはどうしてなの。手紙すら書けないの?
不安になりながらも夜会に出ればクレモンが余計な話ばかりする。私の不安をわざと煽っているとしか思えない。女性たちからはじきに捨てられる女だと噂されている。その噂のせいで私の新たな婚約者になりたいと釣書を送ってくる男性たちもいた。たとえ可愛げのない女であってもベルナール公爵家の婿の椅子は魅力的なのだろう。私は即行でそれを突き返した。まだケヴィンとの婚約を解消していない。いや絶対にしない。彼は私を裏切るような不誠実な人じゃない。もし心変わりをしても誠意をもって話をしてくれるはず。信じている。信じている…………けど、もう待てない!!
「お父様、ちょっとケヴィンに会いに行ってきます!」
「お前は……ちょっとそこまで行くような言い方で……。辺境は遠いぞ? まあ、ディアンヌの気持ちも分かる。連絡がないことも気になっていた。護衛の騎士を手配するから気を付けて行って来なさい」
「ありがとう。お父様」
さすが私のお父様。とはいえしぶしぶ感が否めない。たぶん辺境領までは長旅になるから心配してくれているのだろう。すぐに侍女に荷造りを頼む。きっと変な噂には何か理由がある。絶対に誤解だ。そうであって欲しい。ケヴィンは怪我をしていないし、怪我がなければ侍女が介抱した話も嘘だ。とにかくケヴィンに会ったら話を聞かずに怒ったりしないで淑女らしく冷静に、冷静にお話をしよう。
私は翌日、ベルナール公爵邸を出発した。馬車に乗り十日間ほどの旅になる。馬で駆ければもう少し早く着くのだろうが、乗馬はたしなみ程度で強行軍が出来るとも思えない。不安と共に苛立ちが増すが心を落ち着かせて旅を続ける。気もそぞろで景色を楽しむ余裕もない。帰りは心穏やかに馬車から景色を眺めたいとぼんやり思った。
無事にジラール辺境領内に入る。お父様が先触れを送ってくれているので屋敷に行けばおじ様やおば様たちは歓迎して迎え入れてくれるだろう。でもその前にしなければならないことがある。護衛に指示をして高級宿へ立ち寄る。前乗りという感じで今日は一泊する。馬車に揺られながら食べて寝てを繰り返したのでむくんでいるし髪も軋んでいる気がする。ちょっと太ったかもしれない……。
一日かけてピカピカに磨いた状態でケヴィンに会いたい。「見違えた。立派な淑女になった」と思われたい。寡黙な彼からの誉め言葉は期待していないがせめて心証を良くしたい乙女心だ。
宿の部屋に案内してもらい軽食を摂り一休みをする。侍女にもゆっくりするように伝え、目が覚めたらマッサージや入浴の手伝いを頼む。小説だと汚れたまま感動の再会をして抱擁するのだろうが、絶対にだめ。臭いとか汚いとか思われたら女性として終わる気がする。二年振りの再会、お歳頃の女性が愛する婚約者と再会するのだから美しくありたい。
馬車の中から見た辺境領はほぼ復興を終えているように見えた。荒れている土地もなく人々は笑顔で暮らしている。だから私が身綺麗にしてから婚約者と会っても誰も咎めないはず。ディアンヌは意外と周りの目が気になるタイプだった。
翌朝、シンプルであるが甘さもある清楚なワンピースを着て辺境伯邸に向かう。
おじ様は領内を見回りに出ているそうでおば様が出迎えてくれた。
「ディアンヌ。綺麗になったわね。あなたに会いたかったのよ」
「お久しぶりです。おば様。私も会いたかったです」
「ケヴィンのことごめんなさいね。でも来週には王都に向かうはずだったのにそんなに待ちきれなかった?」
おばさまが揶揄うようにウインクをする。
「来週、ですか?」
首をかしげる。手紙は届いていない。お父様にも確認してあるので間違いない。
ケヴィンは王都に来るはずだった? まさか婚約を解消するために? 顔がサッと青ざめるのが自分でも分かる。震える手を握りしめて冷静な振りをした。
「ええ、手紙を出したはずよ」
でもおば様の態度は婚約解消を考えている家族のものではない。やはり噂はただの噂だ。そう思うと肩の力が抜けた。
「あの、手紙は届いていないのです。それで……心配になってしまって」
「何ですって? そんなはずは。何か手違いがあったのかしら? 調べてみるわ。でもそれなら早くケヴィンに会いたいでしょう? そろそろ演習が終わって休憩時間だわ。誰かに案内させるわね」
「はい。お願いします」
おば様は眉を寄せ考え込む。辺境伯から公爵に宛てた手紙が紛失したなど大問題だ。気にはなるが今は彼に会うのが最優先だとおば様にお任せする。そして案内の騎士の後を歩く。その騎士は私をチラチラと見る。好奇心というよりもまるで嫌なものでも見るような……。
「私に何か?」
「いいえ。さすが公爵令嬢ともなると洗練されていますね。金をかけて咲かせた薔薇のようだ。辺境の騎士には恐れ多くて近寄りがたい。ご令嬢が相手ではさぞかしケヴィン様も気を遣うでしょうね」
「それはどういう意味かしら?」
「いいえ。ただ辺境の男は心に安らぎをくれる、まるで野に咲く純朴な花のような女性の方が接しやすい。大輪の薔薇は敬遠したくなる。ただの一般論です」
含みを持たせ口角を上げる。この騎士、ちょっとドリーマーな気がする。だいたい言動も態度も失礼だ。私は無視することにして返事をせず彼の後ろを歩いた。案内の騎士はケヴィンと噂の子爵令嬢を応援しているということらしい。さぞ私は嫌な女に見えるのだろう。
大きな廊下を通り過ぎると演習場に着いた。私は周りを見渡す。やっと彼に会える。真実は彼に聞けばいいのだ。その為にここに来たのだから他人の声など無視をすればいい。
視線を動かす。そしてケヴィンを見つけた。二年振りに見た彼は私の記憶よりも遥かに逞しくなっていた。もう大人の男性だ。想像していた以上に素敵だった。
「ケヴィン…………」
でも彼はその腕に女性を抱きかかえていた。
私はケヴィンの無事な姿が見たくて、一度会いに行きたいと手紙を出したがまだ領内は荒れていて落ち着いたら王都に行くから待っているようにと言われた。私はじっとしていられずお父様と相談して王都内に療養所を建てた。戦争で怪我をして不自由になった体の人を受け入れリハビリや精神的なケアを行う。少しでも何かをしたい。直接手伝うことが出来ないならここで出来ることを……。療養所へ入居を希望する人たちは公爵家の騎士に辺境領まで迎えに行ってもらった。戦場となった領地にいることが辛いと希望する人は思ったより多かった。辺境伯様からお父様に感謝の手紙が届いたことにホッとした。
最近になってようやく近いうちに王都に行く、そうしたら結婚式の準備を始めようと手紙が届いた。私は嬉しくてその手紙を胸に抱き締めてくるくる回ってしまった。まるで四歳児のあの頃のように。侍女にそれを見られたがやはり何も言わず生暖かい目で頷かれた。お願い……恥ずかしいから何か言って欲しい。
そんな時に水を差すようにクレモンがケヴィンの浮気疑惑を言い出した。実は彼に言われる前から私はその噂を耳にしていた。聞きたくない話ほど教えてくれるお節介な人がいるのだ。
『ケヴィン様は戦争で大怪我をしたそうですよ? 婚約者なのに知らなかったのですか? その時ジラール辺境伯邸で侍女として働く子爵令嬢が献身的に介抱したのですって。その事に感謝して話をするうちに心が通じ合って二人は仲睦まじく過ごしているそうですわ。お可哀想なディアンヌ様!』
その令嬢曰く、ケヴィンは私との婚約を解消して彼女との将来を望んでいると……。
その話を聞いた時、真っ先に気になったのが彼が怪我をしたということだ。戦争中から何度も手紙で確認したが怪我はしていないと言っていた。でも私に心配をかけないために嘘をついたのかもしれない。そしてその看病を私以外がしたとしたら……。
来月彼が王都に来る。その時に確かめればいいと不安を押し殺して過ごした。それなのに彼は王都に来なかった。忙しいのかもしれない。でも連絡もないのはどうしてなの。手紙すら書けないの?
不安になりながらも夜会に出ればクレモンが余計な話ばかりする。私の不安をわざと煽っているとしか思えない。女性たちからはじきに捨てられる女だと噂されている。その噂のせいで私の新たな婚約者になりたいと釣書を送ってくる男性たちもいた。たとえ可愛げのない女であってもベルナール公爵家の婿の椅子は魅力的なのだろう。私は即行でそれを突き返した。まだケヴィンとの婚約を解消していない。いや絶対にしない。彼は私を裏切るような不誠実な人じゃない。もし心変わりをしても誠意をもって話をしてくれるはず。信じている。信じている…………けど、もう待てない!!
「お父様、ちょっとケヴィンに会いに行ってきます!」
「お前は……ちょっとそこまで行くような言い方で……。辺境は遠いぞ? まあ、ディアンヌの気持ちも分かる。連絡がないことも気になっていた。護衛の騎士を手配するから気を付けて行って来なさい」
「ありがとう。お父様」
さすが私のお父様。とはいえしぶしぶ感が否めない。たぶん辺境領までは長旅になるから心配してくれているのだろう。すぐに侍女に荷造りを頼む。きっと変な噂には何か理由がある。絶対に誤解だ。そうであって欲しい。ケヴィンは怪我をしていないし、怪我がなければ侍女が介抱した話も嘘だ。とにかくケヴィンに会ったら話を聞かずに怒ったりしないで淑女らしく冷静に、冷静にお話をしよう。
私は翌日、ベルナール公爵邸を出発した。馬車に乗り十日間ほどの旅になる。馬で駆ければもう少し早く着くのだろうが、乗馬はたしなみ程度で強行軍が出来るとも思えない。不安と共に苛立ちが増すが心を落ち着かせて旅を続ける。気もそぞろで景色を楽しむ余裕もない。帰りは心穏やかに馬車から景色を眺めたいとぼんやり思った。
無事にジラール辺境領内に入る。お父様が先触れを送ってくれているので屋敷に行けばおじ様やおば様たちは歓迎して迎え入れてくれるだろう。でもその前にしなければならないことがある。護衛に指示をして高級宿へ立ち寄る。前乗りという感じで今日は一泊する。馬車に揺られながら食べて寝てを繰り返したのでむくんでいるし髪も軋んでいる気がする。ちょっと太ったかもしれない……。
一日かけてピカピカに磨いた状態でケヴィンに会いたい。「見違えた。立派な淑女になった」と思われたい。寡黙な彼からの誉め言葉は期待していないがせめて心証を良くしたい乙女心だ。
宿の部屋に案内してもらい軽食を摂り一休みをする。侍女にもゆっくりするように伝え、目が覚めたらマッサージや入浴の手伝いを頼む。小説だと汚れたまま感動の再会をして抱擁するのだろうが、絶対にだめ。臭いとか汚いとか思われたら女性として終わる気がする。二年振りの再会、お歳頃の女性が愛する婚約者と再会するのだから美しくありたい。
馬車の中から見た辺境領はほぼ復興を終えているように見えた。荒れている土地もなく人々は笑顔で暮らしている。だから私が身綺麗にしてから婚約者と会っても誰も咎めないはず。ディアンヌは意外と周りの目が気になるタイプだった。
翌朝、シンプルであるが甘さもある清楚なワンピースを着て辺境伯邸に向かう。
おじ様は領内を見回りに出ているそうでおば様が出迎えてくれた。
「ディアンヌ。綺麗になったわね。あなたに会いたかったのよ」
「お久しぶりです。おば様。私も会いたかったです」
「ケヴィンのことごめんなさいね。でも来週には王都に向かうはずだったのにそんなに待ちきれなかった?」
おばさまが揶揄うようにウインクをする。
「来週、ですか?」
首をかしげる。手紙は届いていない。お父様にも確認してあるので間違いない。
ケヴィンは王都に来るはずだった? まさか婚約を解消するために? 顔がサッと青ざめるのが自分でも分かる。震える手を握りしめて冷静な振りをした。
「ええ、手紙を出したはずよ」
でもおば様の態度は婚約解消を考えている家族のものではない。やはり噂はただの噂だ。そう思うと肩の力が抜けた。
「あの、手紙は届いていないのです。それで……心配になってしまって」
「何ですって? そんなはずは。何か手違いがあったのかしら? 調べてみるわ。でもそれなら早くケヴィンに会いたいでしょう? そろそろ演習が終わって休憩時間だわ。誰かに案内させるわね」
「はい。お願いします」
おば様は眉を寄せ考え込む。辺境伯から公爵に宛てた手紙が紛失したなど大問題だ。気にはなるが今は彼に会うのが最優先だとおば様にお任せする。そして案内の騎士の後を歩く。その騎士は私をチラチラと見る。好奇心というよりもまるで嫌なものでも見るような……。
「私に何か?」
「いいえ。さすが公爵令嬢ともなると洗練されていますね。金をかけて咲かせた薔薇のようだ。辺境の騎士には恐れ多くて近寄りがたい。ご令嬢が相手ではさぞかしケヴィン様も気を遣うでしょうね」
「それはどういう意味かしら?」
「いいえ。ただ辺境の男は心に安らぎをくれる、まるで野に咲く純朴な花のような女性の方が接しやすい。大輪の薔薇は敬遠したくなる。ただの一般論です」
含みを持たせ口角を上げる。この騎士、ちょっとドリーマーな気がする。だいたい言動も態度も失礼だ。私は無視することにして返事をせず彼の後ろを歩いた。案内の騎士はケヴィンと噂の子爵令嬢を応援しているということらしい。さぞ私は嫌な女に見えるのだろう。
大きな廊下を通り過ぎると演習場に着いた。私は周りを見渡す。やっと彼に会える。真実は彼に聞けばいいのだ。その為にここに来たのだから他人の声など無視をすればいい。
視線を動かす。そしてケヴィンを見つけた。二年振りに見た彼は私の記憶よりも遥かに逞しくなっていた。もう大人の男性だ。想像していた以上に素敵だった。
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