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最終話 光のジャスミン
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「祐!裏切り者!」
「さすがに、子守に忙しい奥さんがいるのにスナックに行くのは…ないな」
「ないわね」
と滋と美夜も交互に言って、部屋に入っていく。
「おい、滋。美夜!!だからこれは仕事で…」
と俺が必死に叫ぶが、2人とも振り返らない。圭太もため息をついて頭を横に振ると、
「分かってないなぁ、坂井さん。幾つになっても。光莉ちゃん、泣くよ」
と呟いて中に入っていくと、
「圭太まで~~?!なんでみんな俺を信用してくれないんだよぉ!」
と叫ぶと、祐たちの笑い話がこっちにまでよく聞こえてきた。
そして雪子は光莉を抱いたまま、俺の向かい側にしゃがみこんで目線を合わせてきた。
「で?他に言い訳は?」
「本当に行きたくて行ったんじゃないよ。俺のアドレスを知ってるのは、松林が勝手に教えたんだ。俺は水商売の女に興味なんかないし、二度といくつもりもない!雪子がいるのに、そんなとこ行く必要ないだろ?!俺には雪子だけだ!!」
俺は雪子の瞳をまっすぐ見つめてそう言うと、雪子はニッコリと微笑んで、
「うん。知ってる」
と言うと、俺は思わず顔から火が出るくらい熱くなった。
「お前…!」
「久々に、これやりたかったの」
俺をここに正座させることを?!!
「雪子、てめぇ」
「さすがに、子守に忙しい奥さんがいるのにスナックに行くのは…ないな」
「ないわね」
と滋と美夜も交互に言って、部屋に入っていく。
「おい、滋。美夜!!だからこれは仕事で…」
と俺が必死に叫ぶが、2人とも振り返らない。圭太もため息をついて頭を横に振ると、
「分かってないなぁ、坂井さん。幾つになっても。光莉ちゃん、泣くよ」
と呟いて中に入っていくと、
「圭太まで~~?!なんでみんな俺を信用してくれないんだよぉ!」
と叫ぶと、祐たちの笑い話がこっちにまでよく聞こえてきた。
そして雪子は光莉を抱いたまま、俺の向かい側にしゃがみこんで目線を合わせてきた。
「で?他に言い訳は?」
「本当に行きたくて行ったんじゃないよ。俺のアドレスを知ってるのは、松林が勝手に教えたんだ。俺は水商売の女に興味なんかないし、二度といくつもりもない!雪子がいるのに、そんなとこ行く必要ないだろ?!俺には雪子だけだ!!」
俺は雪子の瞳をまっすぐ見つめてそう言うと、雪子はニッコリと微笑んで、
「うん。知ってる」
と言うと、俺は思わず顔から火が出るくらい熱くなった。
「お前…!」
「久々に、これやりたかったの」
俺をここに正座させることを?!!
「雪子、てめぇ」
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