君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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最終話 光のジャスミン

21

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「祐!裏切り者!」

「さすがに、子守に忙しい奥さんがいるのにスナックに行くのは…ないな」

「ないわね」

と滋と美夜も交互に言って、部屋に入っていく。

「おい、滋。美夜!!だからこれは仕事で…」

と俺が必死に叫ぶが、2人とも振り返らない。圭太もため息をついて頭を横に振ると、

「分かってないなぁ、坂井さん。幾つになっても。光莉ちゃん、泣くよ」

と呟いて中に入っていくと、

「圭太まで~~?!なんでみんな俺を信用してくれないんだよぉ!」

と叫ぶと、祐たちの笑い話がこっちにまでよく聞こえてきた。

そして雪子は光莉を抱いたまま、俺の向かい側にしゃがみこんで目線を合わせてきた。

「で?他に言い訳は?」

「本当に行きたくて行ったんじゃないよ。俺のアドレスを知ってるのは、松林が勝手に教えたんだ。俺は水商売の女に興味なんかないし、二度といくつもりもない!雪子がいるのに、そんなとこ行く必要ないだろ?!俺には雪子だけだ!!」

俺は雪子の瞳をまっすぐ見つめてそう言うと、雪子はニッコリと微笑んで、

「うん。知ってる」

と言うと、俺は思わず顔から火が出るくらい熱くなった。

「お前…!」

「久々に、これやりたかったの」

俺をここに正座させることを?!!

「雪子、てめぇ」
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