君につづく道〜禁断の13〜

最終話 光のジャスミン

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翌日。

車二台で、萌梨のお墓参りをした。高台にあって、近くには広い茶畑が壮大だ。

理と結婚することを報告して、美夜が住んでいた亡き祖父母の家に立ち寄った。今は、甥夫婦がそこで暮らしているそうだ。美夜はみんなと明るく話して、何故かまた果物畑に駆け込んで手伝っている。

滋と祐は円卓を囲んで温かいお茶を飲んでいて、凛もその隣でジュースを飲んでいる。

理は、妊娠している私に気を使って、庭の離れたところでタバコを吸っている。

「滋は…まだ美夜と結婚しないの？」

ふと、縁側に座っていた私が訊ねると、滋は「え？」と言って驚いて私を見た。

「まだ…な」

「ふぅん」

「でも、いつかな。その時が来たら。そんな遠くない未来に。もう、俺の中で計画は始まってるよ」

滋は頬杖をついてそう言って微笑むと、私も微笑んでしまった。

「その時は、いいだろ？祐」

滋は頬杖をつきながら祐に問いかけると、祐はニッコリと微笑んだ。

「100年早い」

「えーー？！」

そう言いながらも、滋と祐は笑い合っている。いつから、この二人は親友みたいになったんだろう。気がつけば、なんでも相談し合える友達になっていた。

私は縁側から外に出て理に歩み寄ると、タバコを吸い終わり携帯灰皿に吸い殻をしまった理がこっちに向かっているところだった。