君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第13章 プロポーズ

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「さっき、ごめん。つい、殴っちゃって。…痛かったよね」

「…俺が悪いから、いいんだ」

「あのね。責任なんて、感じなくていいの。私、理に迷惑かけるつもりないから、別れることになっても……私」

「雪子。違うんだ」

「え?」

俺は、雪子の肩を引き寄せてきつく抱きしめた。

「雪子に、そんなことを言わせるために来たんじゃないんだ。俺は…とっくに決めてた。雪子がいないと、駄目だから」

俺はそういって、きつく目を閉じた。雪子の肩がかすかに震えている。

「子供、出来るかもしれないって思う時、何回かあったよ。抑え、きかなかったから。でも、その時は受け入れるつもりだった。責任とかいう話じゃなくて…。雪子との子供、欲しいって思ったんだ」

俺は、本当の気持ちをちゃんと伝えたかった。引かれるかも、と思ったけど…やっぱり話しておきたくて。

「こんなカタチにでもならないとさ、俺は自分から『結婚しない』って言った手前…やっぱりしてください、なんて言い出せなくて。ずるくて…ごめん」

「ち、ちょっと待って。それって、…私と…結婚したいと思ってたってこと??」

雪子は俺の胸を押し戻して顔を上げて、俺の顔を見上げた。

「う、うん」

「ほんとに??」
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