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第13章 プロポーズ
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喧嘩しても、怒らせても、泣かせても、…いつもそばにいてくれる。
雪子がいなきゃ、なんの意味もない。
そんなの、とっくにわかってるんだ。
俺は、浴衣をまた整えて着直しながら、部屋を出た。すると、部屋の前に美夜が立っていて、壁に寄りかかり腕を組んでいたが、俺を見て背中を壁から離した。
「美夜」
「坂井さん。私もお風呂入ってくるので、雪ねぇと話してきてもらえませんか?」
美夜がそう言うと、俺はため息をついて頭をかいた。
「まだ、怒ってるかな」
「怒ってないよ。あのね。…雪ねぇは、坂井さんの足枷になりたくなかったんだって」
「足枷?」
俺は美夜を見つめた。
「そんなこと」
「うん。坂井さんが足枷なんて思ってないことは、私も知ってる。でも、自由に生きてほしいし、重荷になりたくないから、一人で産んで育てるって言ってるんだ」
「え?!」
「雪ねぇは、本当に坂井さんのこと、大好きなのね。すごく好きすぎて、坂井さんのことばかり心配してるの。自分の幸せなんて、後回しでいいんだって。でも、坂井さんとの子供ができたことは、本当は凄く嬉しいから、坂井さんに迷惑かけないように陰で一人で生んで、ちゃんと育てるんだって。…それで、いいの?坂井さん」
そこに、滋もやってきて、美夜の隣で美夜の肩を抱き寄せた。
雪子がいなきゃ、なんの意味もない。
そんなの、とっくにわかってるんだ。
俺は、浴衣をまた整えて着直しながら、部屋を出た。すると、部屋の前に美夜が立っていて、壁に寄りかかり腕を組んでいたが、俺を見て背中を壁から離した。
「美夜」
「坂井さん。私もお風呂入ってくるので、雪ねぇと話してきてもらえませんか?」
美夜がそう言うと、俺はため息をついて頭をかいた。
「まだ、怒ってるかな」
「怒ってないよ。あのね。…雪ねぇは、坂井さんの足枷になりたくなかったんだって」
「足枷?」
俺は美夜を見つめた。
「そんなこと」
「うん。坂井さんが足枷なんて思ってないことは、私も知ってる。でも、自由に生きてほしいし、重荷になりたくないから、一人で産んで育てるって言ってるんだ」
「え?!」
「雪ねぇは、本当に坂井さんのこと、大好きなのね。すごく好きすぎて、坂井さんのことばかり心配してるの。自分の幸せなんて、後回しでいいんだって。でも、坂井さんとの子供ができたことは、本当は凄く嬉しいから、坂井さんに迷惑かけないように陰で一人で生んで、ちゃんと育てるんだって。…それで、いいの?坂井さん」
そこに、滋もやってきて、美夜の隣で美夜の肩を抱き寄せた。
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