君につづく道〜禁断の13〜

第13章 プロポーズ

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「誤解を解くために走ってお前を追いかけて説得する、なんて若さは俺にはもうない。だけど、伝わらないような愛し方はしていないつもりだ。だから、どんなに怒ってもいいけど、最後は必ず俺を信じろ」

結局、私は理には勝てない。理は女に慣れてそうだし、エッチだからモテるんだと思う。いや、モテてたんだと思う。私は、理のそばにいたい。他の誰かが邪魔してきても、誰にも渡したくない。

その気持ちだけが、真実。

だから、私は理と一緒にいることを選んだ。

何年も一緒にいても、結婚話一つも出ないし、相変わらず結婚願望がない理は、このままでいいと思ってるのかな。私は、そばにいられたらそれでいい。それは確かで間違い無いけど、時々不安にもなった。

ねぇ、理。

『このこと』をあなたが知ったら、どう思う？嫌いになる？引く？別れたくなるかな。

自由が好きなあなただから、私は『このこと』で理を繋ぎ止めておきたくない。そんな理由で、繋ぎ止めおきたくないの。

その真実を突きつけられるのが、今は一番、怖い。


＊

「雪子ここに来てないか？！」

代官山にある祐のマンションで、祐はドアを開けるなり驚いて俺を見つめると、俺は息を切らしてドアを目一杯広げたまま、祐を睨みつけた。