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第12章 聖なる夜
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ちくわは輪切りにして柚子胡椒を少し。私は卵焼きを食べて、「うーん。おいしいっ」と微笑んで言った。すると、ガタガタと倉庫の奥で物音がして、私は驚いて肩をすくめた。
「え?!な、なに?!!」
箸を口にくわえながら、私は硬直してしまった。
「うおおぉ!」
そう言って、ファイルの奥の隙間から、腕が見えた。この声…。私は箸を置いて奥にゆっくり歩いていくと、理がむくっと起き上がって大きなあくびをしていた。
「理…!」
「あれ、雪子?いい匂いしてると思ったら、お昼か!連絡くれたらよかったのに」
「しました。電話もメールもした!」
私は思わずムッとして言うと、理はデスクの上で私を見ると、
「え?まじで?!ごめん。寝てた」
と言ってポケットから携帯電話を取り出して、片手で開いて画面を見た。
「ほんとだ。ごめん。気づかなかった」
理はまた大きく欠伸をすると、私を見つめて手を差し伸べた。
「ちょっと、おいで」
理はそう言って、右手をデスクにつけながら、私の方に左手を差し伸べた。私はそんな理を見ると、ドキンと胸が高鳴った。
今更…なのに。
「雪子」
そんな甘い声で言われたら、キスしたくなるよ。
私は甘い声と瞳に誘われて、理のその手を握りしめると、理はにっこりと微笑んで私の腕を引き寄せて唇と唇を重ねた。
「え?!な、なに?!!」
箸を口にくわえながら、私は硬直してしまった。
「うおおぉ!」
そう言って、ファイルの奥の隙間から、腕が見えた。この声…。私は箸を置いて奥にゆっくり歩いていくと、理がむくっと起き上がって大きなあくびをしていた。
「理…!」
「あれ、雪子?いい匂いしてると思ったら、お昼か!連絡くれたらよかったのに」
「しました。電話もメールもした!」
私は思わずムッとして言うと、理はデスクの上で私を見ると、
「え?まじで?!ごめん。寝てた」
と言ってポケットから携帯電話を取り出して、片手で開いて画面を見た。
「ほんとだ。ごめん。気づかなかった」
理はまた大きく欠伸をすると、私を見つめて手を差し伸べた。
「ちょっと、おいで」
理はそう言って、右手をデスクにつけながら、私の方に左手を差し伸べた。私はそんな理を見ると、ドキンと胸が高鳴った。
今更…なのに。
「雪子」
そんな甘い声で言われたら、キスしたくなるよ。
私は甘い声と瞳に誘われて、理のその手を握りしめると、理はにっこりと微笑んで私の腕を引き寄せて唇と唇を重ねた。
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