君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第12章 聖なる夜

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今度の週末には、クリスマスがある。

いつの間にか、今年ももう後残り少なくなってきた。

会社での事件は、横田さんのほかにもう1人逃げている犯人がいて、警察側はその人を追っているようだ。営業課の3年目の若い青年で、彼が横領を横田さんに指示したのだと言う。成功すれば、借金の完済が出来る、と唆されたそうだ。営業の名前は梁川《やながわ》さん。一人暮らしのマンションには帰っていないらしく、警察側は梁川の捜索に駆り出されていた。

朝礼で上席が現状報告をすると、理をはじめ、他にも刑事たちと警察官が朝礼に出ていて、代表として理が前に一歩出て話し始めた。

「まだ梁川の行方は掴めていません。皆さんもどうか、些細なことでも構いませんので、無関係なことでもいいので、なんでもいいから情報を下さい。無関係なことも、いくつか揃うと、重要で有力な情報になります。そう信じています。もう暫くこちらにお邪魔すると思いますが、宜しくお願いします」

なんか、理が朝礼で、真面目な話してる。

私は、眉をしかめて理を見つめていた。

ちゃんとしてれば、普通にカッコいいおじさんなのに。今日は無精髭も、ない。今朝、しっかりと髭を剃ってもらった。

私と別れてた2年の間に、彼女かセフレがいても、不思議じゃない。
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