君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

文字の大きさ
上 下
208 / 260
第12章 聖なる夜

5

しおりを挟む
『雪子が一番キモチイイ…って』

俺も小声でそう言うと、祐と滋は同時に後ろに引いた。

「サイッッテーーーッ!」

『しーーっ!』

俺は祐と滋を交互に睨みつけた。俺は右手で頭を抱えると、

『そんなつもりなかったんだけどねぇ。雪子のことを褒めたつもりだったのが、一文字だけ、多かった!まずかった…』

と自分でも情けなくなってそう呟くと、祐は頬杖をついた。

『この2年で、そういう女がいた、のか?』

『え?』

『彼女いなかったんじゃなかったの?おっさん。そんな女の影なんて無かったのに。…で、誰と比べたんだ?』

滋まで聞いてくると、俺は頭をかいて、灰が落ちそうになったタバコを灰皿に押し付けた。

『セフレくらい、いたさ。2度か、…いや、さ、…3度くらいはあったかな?でもこっちに戻る時、ちゃんと終わらせたけどな。 後腐れなく終われる相手だったし。しょーがないだろ。気持ちと体は別のモンなんだから』

俺はため息をついてそう言うと、祐は腕を組んで目を閉じた。

『馬鹿かよ。…一筋に好きなくせに、その辺はダメな男だな。まぁ、ちゃんと手を切れてるならいいけど。雪子ちゃんを、もう悲しませたらダメだぞ』

なんだか、祐の方が大人に見える。俺は祐を見て、また「うーーっ!」と唸ってお膳に顔を伏せた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

うちの娘と(Rー18)

量産型774
恋愛
完全に冷え切った夫婦関係。 だが、そんな関係とは反比例するように娘との関係が・・・ ・・・そして蠢くあのお方。 R18 近親相姦有 ファンタジー要素有

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

【R18】散らされて

月島れいわ
恋愛
風邪を引いて寝ていた夜。 いきなり黒い袋を頭に被せられ四肢を拘束された。 抵抗する間もなく躰を開かされた鞠花。 絶望の果てに待っていたのは更なる絶望だった……

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

処理中です...