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第12章 聖なる夜
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しどろもどろで理が言うと、ドアが開いて雪子がセーターにロングスカート姿で現れた。
「2人とも、来てくれたのね。ありがとう。入って入って」
にっこり笑って雪子が言うと、滋と祐は顔を見合わせて、
「オッサン、そろそろ中に入れたら?ご近所迷惑になるぞ。てか、ここで有名人になるぞ」
「そうそう。それに寒いし、風邪引いちゃうしさ」
滋と祐が交互に言うと、理はパッと顔を上げて笑いながら滋たちを見た。
「やっぱりお前たちは話が分かるよ!」
と言ってゆっくりと立ち上がると、雪子はドアノブを握りながら、
「誰が動いていいって言ったの?!」
と冷たく低い声で言った。理は諦めてまたペタンと床に正座すると、滋は呆れたように雪子を見て、
「雪子…。いい加減に…」
と言いかけると、雪子はムッとして滋を見てから、
「分かったわ。…理、じゃ、リビングで正座」
と相変わらず冷たく言うと、理は嬉しそうに立ち上がり、リビングに一目散で飛び込んだ。子供の凜だけは、理に駆け寄って足にしがみつくと、
「坂井さん。いたずらして、怒られちゃったの?」
と無邪気に笑って言うと、理は微笑んで凜の頭を撫でた。
「違うんだ。これはね」
「理…!」
後ろで雪子がギラリと睨むと、理はハッと我に返った。
「な、なんでもありません」
「2人とも、来てくれたのね。ありがとう。入って入って」
にっこり笑って雪子が言うと、滋と祐は顔を見合わせて、
「オッサン、そろそろ中に入れたら?ご近所迷惑になるぞ。てか、ここで有名人になるぞ」
「そうそう。それに寒いし、風邪引いちゃうしさ」
滋と祐が交互に言うと、理はパッと顔を上げて笑いながら滋たちを見た。
「やっぱりお前たちは話が分かるよ!」
と言ってゆっくりと立ち上がると、雪子はドアノブを握りながら、
「誰が動いていいって言ったの?!」
と冷たく低い声で言った。理は諦めてまたペタンと床に正座すると、滋は呆れたように雪子を見て、
「雪子…。いい加減に…」
と言いかけると、雪子はムッとして滋を見てから、
「分かったわ。…理、じゃ、リビングで正座」
と相変わらず冷たく言うと、理は嬉しそうに立ち上がり、リビングに一目散で飛び込んだ。子供の凜だけは、理に駆け寄って足にしがみつくと、
「坂井さん。いたずらして、怒られちゃったの?」
と無邪気に笑って言うと、理は微笑んで凜の頭を撫でた。
「違うんだ。これはね」
「理…!」
後ろで雪子がギラリと睨むと、理はハッと我に返った。
「な、なんでもありません」
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