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第12章 聖なる夜
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梶原祐は、娘の凜と佃島滋と一緒に坂井理のマンションにやってきた。
晴れて、理が雪子と同棲することになって、そのお祝いに駆けつけたのだ。祐の弟の圭太は、現在大学生で就活真っ只中なので、土日もセミナーなどがあって忙しいので、今日はあいにく不参加。美夜も、静岡に住んでいるので頻繁に東京に来ることはできない。そのため、今回は3人で雪子たちの新居にやって来た。
祐がエントランスのインターホンを押すと、間も無く雪子が応答し、ドアを解除してくれたが、
「部屋の前に不審者が座り込んでると思うけど、…気にせずに来てね」
と意味深な言葉を吐いた。
「不審者が座り込んでる?」
祐と滋は顔を見合わせて首を傾げた。そうしてエレベーターで上に上がり、7階で降りて理の部屋の前に行くと、玄関のドアの外で、理が裸足に上下スウェット姿で正座して俯いていた。
「な、なにしてんの、オッサン」
滋が驚いて言うと、理は顔を上げて「はぁっ」とため息をこぼしている。祐も呆れたように理を見ると、
「初日になにを言って雪子ちゃんを怒らせたんだ?また余計なこと言ったんだろ」
と言うと、理は肩を落として俯いた。
「俺は、な、なにも。ちょっと、うっかり、な」
晴れて、理が雪子と同棲することになって、そのお祝いに駆けつけたのだ。祐の弟の圭太は、現在大学生で就活真っ只中なので、土日もセミナーなどがあって忙しいので、今日はあいにく不参加。美夜も、静岡に住んでいるので頻繁に東京に来ることはできない。そのため、今回は3人で雪子たちの新居にやって来た。
祐がエントランスのインターホンを押すと、間も無く雪子が応答し、ドアを解除してくれたが、
「部屋の前に不審者が座り込んでると思うけど、…気にせずに来てね」
と意味深な言葉を吐いた。
「不審者が座り込んでる?」
祐と滋は顔を見合わせて首を傾げた。そうしてエレベーターで上に上がり、7階で降りて理の部屋の前に行くと、玄関のドアの外で、理が裸足に上下スウェット姿で正座して俯いていた。
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