君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第11章 お仕置きです!

11

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次郎さんが言うと、その後ろで、

「私がいるんだから、そんなことさせないけどね!」

と範子さんが怒鳴っている。真波さんも笑いながら俺の手を取ると、両手でそっと握りしめてくれた。

「あなたと雪子の思いは、同じでしょ?言ってみて。どうしたいか」

「…俺は…」

俺は、ゴクリと生唾を飲んで二人を見つめると、病室から祐と滋も出てきて、みんなは顔を見合わせて微笑みながら、また俺を見つめた。




翌日。

雪子は無事退院し、俺は雪子を車に乗せて病院を出た。雪子の左腕にはまだ包帯が巻かれているが、何だか嬉しそうに笑って寄り添っている。

「あれ?うちに向かってるんじゃないの?」

雪子の自宅に向かっていると思ったのか、車の窓から外の景色を眺めて、振り向いて俺をみた。

「どっか、寄るの?」

「さあね」

「え?なに?隠し事?」

「人聞き悪いこと言うなよ」

「??」

意味がわからない、と言ったような眼差しで俺の顔を覗き込んでくる。そうして、午前中のうちに、俺の自宅であるマンションに到着した。駐車場はマンションの外にあるので、駐車場に車を置くと、俺は雪子の手を繋いでエントランスに入りエレベーターで7階に上がった。

「お父さんたちも心配してるのよ。まず最初は、うちに帰るべきじゃないの?もうっ」

と言って、雪子が膨れている。
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