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第11章 お仕置きです!
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「分かった。まかせろ。滋、行こうか」
「あ、うん。…そうだな」
祐が滋の肩を叩いて言うと、滋はまだ心配そうに真波さんたちを見ていたけれど、俺を見て大きく頷いた。
そうして、二人が雪子の病室に入っていくと、松林も駆け寄ってきて、
「久我が、自供しました。精神的にはだいぶ落ち着いてきました。意識はハッキリしてます」
と報告してくれると、俺は松林を見てほっとして微笑んだ。俺はまた次郎さんと真波さんを見つめて、深呼吸をすると、久我さんの話を説明していった。時々、松林も助け舟を出してくれて、これは歴とした犯罪なんだと話してくれた。
*
私は、ゆっくりと目を覚まして天井を見上げた。薬の匂いがするから、ここは病院?と思って、左右見渡してみると、窓際に祐さんと滋が並んで椅子に座っていた。二人は優しい笑顔を浮かべて、
「良かった。目、覚めた?」
「具合大丈夫か?まだ休んでろよ」
と交互に言うと、私はうん、と頷いた。
「もしかして…坂井さんは…?」
私が怪我をすると、またいなくなっちゃう!
そんな不安が胸に押し寄せてきて、坂井さんの姿を探した。…やっぱり、ここに坂井さんはいない。
泣きたくなった…。
けれど祐さんは微笑みながら私の頭を撫でて、
「大丈夫。坂井さん、ここにいるよ。今ね、君のご両親に色々説明してるとこなんだ」
と言うと、私は驚いて少し目を丸くした。
「あ、うん。…そうだな」
祐が滋の肩を叩いて言うと、滋はまだ心配そうに真波さんたちを見ていたけれど、俺を見て大きく頷いた。
そうして、二人が雪子の病室に入っていくと、松林も駆け寄ってきて、
「久我が、自供しました。精神的にはだいぶ落ち着いてきました。意識はハッキリしてます」
と報告してくれると、俺は松林を見てほっとして微笑んだ。俺はまた次郎さんと真波さんを見つめて、深呼吸をすると、久我さんの話を説明していった。時々、松林も助け舟を出してくれて、これは歴とした犯罪なんだと話してくれた。
*
私は、ゆっくりと目を覚まして天井を見上げた。薬の匂いがするから、ここは病院?と思って、左右見渡してみると、窓際に祐さんと滋が並んで椅子に座っていた。二人は優しい笑顔を浮かべて、
「良かった。目、覚めた?」
「具合大丈夫か?まだ休んでろよ」
と交互に言うと、私はうん、と頷いた。
「もしかして…坂井さんは…?」
私が怪我をすると、またいなくなっちゃう!
そんな不安が胸に押し寄せてきて、坂井さんの姿を探した。…やっぱり、ここに坂井さんはいない。
泣きたくなった…。
けれど祐さんは微笑みながら私の頭を撫でて、
「大丈夫。坂井さん、ここにいるよ。今ね、君のご両親に色々説明してるとこなんだ」
と言うと、私は驚いて少し目を丸くした。
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