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第10章 歪んだ愛は狂喜
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こんな人に感じない。こんな人に強引にされたって、感じたりなんかしないんだから!!
叫んだら舌を入れてくるから、叫べない。唇をきつく結んでおくしかない。私は必死に抵抗して思い切り久我さんを殴りつけると、久我さんはその場にお尻をつけて倒れると、少し唇を切ったのか、赤い血が唇に滲んで私を睨みつけた。私は咄嗟に久我さんから離れてドアに向かうけど、久我さんは私の前に駆け出して来て行き先を阻んでいると、私はまた久我さんから離れて、久我さんとベッドを挟んで睨み合った。
ここから逃れるには…もう、一つしかない。
チラッと、壁側にあるデスクを見た。ホテルには、必ず洗面台や鏡台にアメニティがある。その中に剃刀があるはず。私はデスクの前にある椅子を持ちあげて久我さんに向けて放り投げると、久我さんも驚いて少し屈んで椅子を避けた。その隙に私は鏡台に駆け出して、剃刀がある袋を取って破いて中身を雑に開けると、剃刀を右手に持った。T字タイプではなくI字タイプの剃刀だ。それでいい。久我さんは私が手にしている剃刀を見て、驚いて眉をひそめた。
「何を考えてますか?馬鹿な真似はやめて、そんなもの置いて、こちらにきてください。少し落ち着きましょう」
叫んだら舌を入れてくるから、叫べない。唇をきつく結んでおくしかない。私は必死に抵抗して思い切り久我さんを殴りつけると、久我さんはその場にお尻をつけて倒れると、少し唇を切ったのか、赤い血が唇に滲んで私を睨みつけた。私は咄嗟に久我さんから離れてドアに向かうけど、久我さんは私の前に駆け出して来て行き先を阻んでいると、私はまた久我さんから離れて、久我さんとベッドを挟んで睨み合った。
ここから逃れるには…もう、一つしかない。
チラッと、壁側にあるデスクを見た。ホテルには、必ず洗面台や鏡台にアメニティがある。その中に剃刀があるはず。私はデスクの前にある椅子を持ちあげて久我さんに向けて放り投げると、久我さんも驚いて少し屈んで椅子を避けた。その隙に私は鏡台に駆け出して、剃刀がある袋を取って破いて中身を雑に開けると、剃刀を右手に持った。T字タイプではなくI字タイプの剃刀だ。それでいい。久我さんは私が手にしている剃刀を見て、驚いて眉をひそめた。
「何を考えてますか?馬鹿な真似はやめて、そんなもの置いて、こちらにきてください。少し落ち着きましょう」
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