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第10章 歪んだ愛は狂喜
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「え?!」
「合コンしてくんないかなー?」
さすが合コン女王と呼ばれるだけあって、男の人を探すセンサーがよく働く。すると、他の席の同僚たちも椅子ごと集まってきた。
「袴田さんって、カッコいいよね。エリートな感じ」
「松林さんも明るくて面白いし」
「森沢さんも優しくて素敵!」
みんながキャーキャー騒いでいる。
理の名前は、ないか。いいんだけど…理だってイイ男なんだぞ。
「なんか、初日だけ来てた人もいたよね」
「ヨレヨレのワイシャツの人?」
「ちょっと臭かったよ」
「ありえない。無精髭もあったし。近く通ったらタバコ臭かったよ」
あぁ、もう、そこまで言われたら何も否定出来ない。私はそう思ってため息を溢すと、
「渡部さんは、誰が好みのタイプ?」
「えっ?!えーと」
私は返答に困っていると、そこに後ろから取引先の来客があった。
「渡部さんに、お客様ですよ」
「え?」
私たちは同時に顔を上げると、久我さんが立っていた。
「きゃあ!」
「久我さんよ!」
この会社の取引先でもあるため、久我さんは時々顔を出す。私が久我さんと付き合っているのは、みんなも知っているから、
「行ってきなさいよー」
と千春さんたちに背中を押されて、私は立ち上がり久我さんのそばに歩み寄った。女子社員たちはみんな、頬を赤らめて久我さんを見つめている。
「合コンしてくんないかなー?」
さすが合コン女王と呼ばれるだけあって、男の人を探すセンサーがよく働く。すると、他の席の同僚たちも椅子ごと集まってきた。
「袴田さんって、カッコいいよね。エリートな感じ」
「松林さんも明るくて面白いし」
「森沢さんも優しくて素敵!」
みんながキャーキャー騒いでいる。
理の名前は、ないか。いいんだけど…理だってイイ男なんだぞ。
「なんか、初日だけ来てた人もいたよね」
「ヨレヨレのワイシャツの人?」
「ちょっと臭かったよ」
「ありえない。無精髭もあったし。近く通ったらタバコ臭かったよ」
あぁ、もう、そこまで言われたら何も否定出来ない。私はそう思ってため息を溢すと、
「渡部さんは、誰が好みのタイプ?」
「えっ?!えーと」
私は返答に困っていると、そこに後ろから取引先の来客があった。
「渡部さんに、お客様ですよ」
「え?」
私たちは同時に顔を上げると、久我さんが立っていた。
「きゃあ!」
「久我さんよ!」
この会社の取引先でもあるため、久我さんは時々顔を出す。私が久我さんと付き合っているのは、みんなも知っているから、
「行ってきなさいよー」
と千春さんたちに背中を押されて、私は立ち上がり久我さんのそばに歩み寄った。女子社員たちはみんな、頬を赤らめて久我さんを見つめている。
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