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第9章 再会の取調室
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久我さんには、まだプロポーズの返事を躊躇っている。指輪を受け取ったけれど、まだ正式に返事をしていない。まだ、迷ってる自分がいた。
私は立ち上がり、ふと部屋の窓から外を眺めた。深夜1時過ぎ。月も出ていない真っ暗な夜。
季節は冬の12月の半ば。
一緒にドイツに行こうと言われても、なんの実感も湧かない。人ごとのように、足元がふわふわしていた。そこに、深夜なのに人影を見た。滋の家がここから見える。滋の家の前に人影が見えて、よく見てみると2人くらいの姿が見える。
もしかして…。
私はそう思って、コートを羽織って外に飛び出した。ドキドキ胸が騒いでいる。今、すっぴんなのに。パジャマの上にコートを羽織っただけのこんな格好で、なにしてるの?私は…。
そう思っても止められなかった。
そうして滋の家の前に行くと、もう人影は無かった。誰もいない。辺りを見回してみる。私は1人も見かけない暗い夜道をあちこち見回して、蹲み込んだ。
「馬鹿なの?私」
私はそう呟いて、膝に顔を埋めた。すると、
「あれ、雪子?何してんの、人んちの前で」
と二階から声がして、顔を上げてみた。二階の部屋の窓から、滋が顔を出していた。
「滋?」
久我さんには、まだプロポーズの返事を躊躇っている。指輪を受け取ったけれど、まだ正式に返事をしていない。まだ、迷ってる自分がいた。
私は立ち上がり、ふと部屋の窓から外を眺めた。深夜1時過ぎ。月も出ていない真っ暗な夜。
季節は冬の12月の半ば。
一緒にドイツに行こうと言われても、なんの実感も湧かない。人ごとのように、足元がふわふわしていた。そこに、深夜なのに人影を見た。滋の家がここから見える。滋の家の前に人影が見えて、よく見てみると2人くらいの姿が見える。
もしかして…。
私はそう思って、コートを羽織って外に飛び出した。ドキドキ胸が騒いでいる。今、すっぴんなのに。パジャマの上にコートを羽織っただけのこんな格好で、なにしてるの?私は…。
そう思っても止められなかった。
そうして滋の家の前に行くと、もう人影は無かった。誰もいない。辺りを見回してみる。私は1人も見かけない暗い夜道をあちこち見回して、蹲み込んだ。
「馬鹿なの?私」
私はそう呟いて、膝に顔を埋めた。すると、
「あれ、雪子?何してんの、人んちの前で」
と二階から声がして、顔を上げてみた。二階の部屋の窓から、滋が顔を出していた。
「滋?」
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