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第9章 再会の取調室
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これで、私の周りは再び穏やかになった。
ただ一つ、理がいないという事実は、変わることはなったけれど…。
別れたことは、一時は受け入れられなくて毎日泣いていた。でも、なんとなく分かってた。結婚しないという話が出た頃から、ギクシャクしてたし。それでも、なんとかなるような気がしたけど、やっぱりダメだった。
傷つけた。
私が、理を苦しめた。
そう思うと、もう一緒にいられないって自分でも分かっていた。
そうして、月日は否が応でも流れていく。
私と理が別れて、あっという間に2年。季節は移ろい、四季がエンドロールのように流れていく。
流されていく…。
いつの間にか、顔を洗うには冷たすぎる水の季節になって、テレビの予想よりいち早く近所の公園の桜が咲き乱れていって、異常気象が続く夏の気温が、連日35度を超えていて。
そして駅から会社への並木道は、綺麗なクリーム色のイチョウが舞う秋。銀杏の匂いが、鼻につく。カフェはサツマイモや栗の限定メニューが増えて、そうしてまたレストランでは温かいスープのメニューが増える冬。
全てを一緒に見たかった人がいた。
寄り添いながら、歩きたかった。
肌が冷えて寒さで震えると、後ろから包み込むように抱きしめて、温めてくれるあなたは、ここにいない。
理。
もう、会えないの…?
ただ一つ、理がいないという事実は、変わることはなったけれど…。
別れたことは、一時は受け入れられなくて毎日泣いていた。でも、なんとなく分かってた。結婚しないという話が出た頃から、ギクシャクしてたし。それでも、なんとかなるような気がしたけど、やっぱりダメだった。
傷つけた。
私が、理を苦しめた。
そう思うと、もう一緒にいられないって自分でも分かっていた。
そうして、月日は否が応でも流れていく。
私と理が別れて、あっという間に2年。季節は移ろい、四季がエンドロールのように流れていく。
流されていく…。
いつの間にか、顔を洗うには冷たすぎる水の季節になって、テレビの予想よりいち早く近所の公園の桜が咲き乱れていって、異常気象が続く夏の気温が、連日35度を超えていて。
そして駅から会社への並木道は、綺麗なクリーム色のイチョウが舞う秋。銀杏の匂いが、鼻につく。カフェはサツマイモや栗の限定メニューが増えて、そうしてまたレストランでは温かいスープのメニューが増える冬。
全てを一緒に見たかった人がいた。
寄り添いながら、歩きたかった。
肌が冷えて寒さで震えると、後ろから包み込むように抱きしめて、温めてくれるあなたは、ここにいない。
理。
もう、会えないの…?
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