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第9章 再会の取調室
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理と別れてから、西片麻美の警護には松林さんと袴田さん、森沢さんの3人が交互で見ることになった。とはいえ、犯人はそれからすぐに判明した。
バイクで襲ってきたのも、脅迫状を送ってきた人物と同一犯だったそうだ。
犯人の名前は、永田忍という25歳の女性パティシエだった。
西片さんが、とあるレストランのパティシエを差し置いてデザートの提案や考案を出して、テレビで紹介してしまったそうだ。もちろんそのデザートは人気が出て、レストランとしても人気に火がついたけれど、そのパティシエの居場所は無くなってしまった。挙げ句の果てに、西片さんは永田忍の恋人であるレストランのシェフを誘惑し、彼は永田忍に別れ話を切り出したと言う。やがてレストランからも解雇を言い渡されて、仕事も恋も失ってしまった。
その後、テレビで西片さんを見かけたり、雑誌に取り上げられたりして騒がれている姿を見て、悔しくて復讐心に燃えてしまったのだ。しかも、永田の元恋人だけではく、他にもテレビ関係者やスタッフ、レストランの従業員など、あちこちに手を出している噂も聞きつけて、憎悪は膨大し、殺意さえ芽生えてしまったのだと言う。
そして、私の家に寝泊まりしていることを知って張り込んでいたところ、家の前にいる男女の間に入って男の方に抱きついているのを見たら、ついカッとして、近くの家の塀が崩れて煉瓦が落ちていたのを見て、咄嗟に煉瓦を取って、西片さんに投げつけたんだ。
バイクで襲ってきたのも、脅迫状を送ってきた人物と同一犯だったそうだ。
犯人の名前は、永田忍という25歳の女性パティシエだった。
西片さんが、とあるレストランのパティシエを差し置いてデザートの提案や考案を出して、テレビで紹介してしまったそうだ。もちろんそのデザートは人気が出て、レストランとしても人気に火がついたけれど、そのパティシエの居場所は無くなってしまった。挙げ句の果てに、西片さんは永田忍の恋人であるレストランのシェフを誘惑し、彼は永田忍に別れ話を切り出したと言う。やがてレストランからも解雇を言い渡されて、仕事も恋も失ってしまった。
その後、テレビで西片さんを見かけたり、雑誌に取り上げられたりして騒がれている姿を見て、悔しくて復讐心に燃えてしまったのだ。しかも、永田の元恋人だけではく、他にもテレビ関係者やスタッフ、レストランの従業員など、あちこちに手を出している噂も聞きつけて、憎悪は膨大し、殺意さえ芽生えてしまったのだと言う。
そして、私の家に寝泊まりしていることを知って張り込んでいたところ、家の前にいる男女の間に入って男の方に抱きついているのを見たら、ついカッとして、近くの家の塀が崩れて煉瓦が落ちていたのを見て、咄嗟に煉瓦を取って、西片さんに投げつけたんだ。
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