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第8章 さよならの予感
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忘れてた。この女の存在。めんどくさいのがいたか。
門を開けて俺に飛びついてくると、雪子も驚いて目を丸く見開いている。
「あのなぁ。ほんとに、これ、やめろよ」
俺はそう言って西片の肩を掴んで必死に引き剥がそうとすると、さすがに雪子も西片の腕を掴んだ。
「ちょっと、西片さん。飲んでるんですか?離れてください」
「何よぉ。あんたは関係ないでしょ?てか、なんで一緒にいんの?私の彼氏なのに」
いや、違う。あんたが1番関係ない人!
俺はそう思ってやっと引き剥がすと、そこにバイクが勢いよく走ってきて俺たちの近くまで来ると、何故か少しスピードを緩めてきた。俺は不審に思ってバイクを見ると、そのバイクの運転手は、フルフェイスのヘルメットだから顔は全然見えない。そして、右手に掌サイズくらいのレンガを持っていて、西片を目掛けて投げつけた。
「あぶな…っ!!」
俺が踏み出そうとすると、西片の前に雪子が踏み出してきて、レンガは思い切り雪子の頭に当たった。
「キャッ!!」
「きゃあっ!!やだ!」
西片は頭を抱えてしゃがみ込むと、バイクの運転手は驚いて、慌てたように猛スピードで走り去っていった。雪子は表情を歪めながらフラリと前屈みに倒れそうになって、俺は咄嗟に雪子の肩を引き寄せて抱きしめながら片膝をついた。
門を開けて俺に飛びついてくると、雪子も驚いて目を丸く見開いている。
「あのなぁ。ほんとに、これ、やめろよ」
俺はそう言って西片の肩を掴んで必死に引き剥がそうとすると、さすがに雪子も西片の腕を掴んだ。
「ちょっと、西片さん。飲んでるんですか?離れてください」
「何よぉ。あんたは関係ないでしょ?てか、なんで一緒にいんの?私の彼氏なのに」
いや、違う。あんたが1番関係ない人!
俺はそう思ってやっと引き剥がすと、そこにバイクが勢いよく走ってきて俺たちの近くまで来ると、何故か少しスピードを緩めてきた。俺は不審に思ってバイクを見ると、そのバイクの運転手は、フルフェイスのヘルメットだから顔は全然見えない。そして、右手に掌サイズくらいのレンガを持っていて、西片を目掛けて投げつけた。
「あぶな…っ!!」
俺が踏み出そうとすると、西片の前に雪子が踏み出してきて、レンガは思い切り雪子の頭に当たった。
「キャッ!!」
「きゃあっ!!やだ!」
西片は頭を抱えてしゃがみ込むと、バイクの運転手は驚いて、慌てたように猛スピードで走り去っていった。雪子は表情を歪めながらフラリと前屈みに倒れそうになって、俺は咄嗟に雪子の肩を引き寄せて抱きしめながら片膝をついた。
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