君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第7章 結婚と同棲

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「刑事という仕事は、やっぱり危険が伴って、いつも死と隣り合わせです。俺にもしものことがあったら雪子を悲しませる。結婚なんかで縛ったら、苦しめるだろうと思ってる。すみません。そこまでの覚悟は、足りません。今は、一緒に住むことだけを思ってました。すみません」

俺はそう言って頭を下げると、雪子は俺の手をギュッと握りしめて、

「け…結婚なんかしなくていい。私は…理さんといたいの」

「雪子」

俺は雪子の手を少しだけ引くと、雪子はまた動揺した眼差しで俺を見つめて、今にも泣きそうになっている。

「この話は一旦保留にしましょ。今のままだと、危惧してる通り次郎に反対されて終わるわ。2人とも、よく話し合ってね。さ、この話は終わり。ご飯作るわよ。今日はお鍋にしましょう」

真波さんは微笑んでそう言って立ち上がると、雪子も俺の手から離れてキッチンに向かった。

「手伝うわ」

「あら、ありがとう」

2人がキッチンに向かうと、俺はなんだか疲れて「はあっ」と小さくため息をついて俯くと、松林はコーヒーを飲みながら、

「俺たち刑事って…ほんと、結婚なんて夢、見れないですよね。結婚したいですよ、俺も。でも、それで妻になる人を不幸にはしたくないですね」

と、まるで独り言のように呟いて目を伏せた。俺もコーヒーを飲んで、チラッと雪子を見た。

今は笑って真波さんと話してるけど、本当は傷ついてるんだろうな。こんな本音な話、したことなかったもんな…。
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