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第7章 結婚と同棲
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「タメになります!」
なんの講習会だよ、これ。
俺はそう思いながら、真波さんが俺に差し出してくれたコーヒーを一口飲んだ。あっついコーヒー。なかなかの俺好みだ。ふと、雪子と目が合うと、何か言いたげな眼差しで真っ直ぐ見つめてくる。
ん?なんだ??
と思って少し首を傾げると、俺は雪子と夕べ話したことを思い出して、もう一度雪子を見つめた。その話を真波さん話そうって、二人で決めたんだった!俺は改めて正面に座る真波さんを見つめて!
「あの…真波さんに先に話しておきたいことがあるんですけど」
と話を切り出すと、雪子は俺の手をギュッと繋いだ。
「お母さん。あのね」
「俺、一緒に、雪子さんと暮らしたいです」
俺と雪子は、真っ直ぐ真波さんを見つめてハッキリと言うと、真波さんと松林は驚いて俺たちを見つめた。
「おおっ。あの坂井さんがっ、同棲発言!」
松林が吃驚して言うけれど、何故かニンマリ笑っている。真波さんは微笑みながらコーヒーを飲んで、ゆっくりとカップを置いた。
「そろそろ言い出すのかな、と思ってたわ。私はイイとは思うわよ。でも2人とも分かってると思うけど、一番の難関は…」
真波さんが言いかけると、雪子は頷いて少し身を乗り出して、
「お父さんよね。分かってる。知らないわよ、あんな堅物。でも、説得してみせるわ」
と言って拳を握りしめると、俺はまたコーヒーを一口啜った。
なんの講習会だよ、これ。
俺はそう思いながら、真波さんが俺に差し出してくれたコーヒーを一口飲んだ。あっついコーヒー。なかなかの俺好みだ。ふと、雪子と目が合うと、何か言いたげな眼差しで真っ直ぐ見つめてくる。
ん?なんだ??
と思って少し首を傾げると、俺は雪子と夕べ話したことを思い出して、もう一度雪子を見つめた。その話を真波さん話そうって、二人で決めたんだった!俺は改めて正面に座る真波さんを見つめて!
「あの…真波さんに先に話しておきたいことがあるんですけど」
と話を切り出すと、雪子は俺の手をギュッと繋いだ。
「お母さん。あのね」
「俺、一緒に、雪子さんと暮らしたいです」
俺と雪子は、真っ直ぐ真波さんを見つめてハッキリと言うと、真波さんと松林は驚いて俺たちを見つめた。
「おおっ。あの坂井さんがっ、同棲発言!」
松林が吃驚して言うけれど、何故かニンマリ笑っている。真波さんは微笑みながらコーヒーを飲んで、ゆっくりとカップを置いた。
「そろそろ言い出すのかな、と思ってたわ。私はイイとは思うわよ。でも2人とも分かってると思うけど、一番の難関は…」
真波さんが言いかけると、雪子は頷いて少し身を乗り出して、
「お父さんよね。分かってる。知らないわよ、あんな堅物。でも、説得してみせるわ」
と言って拳を握りしめると、俺はまたコーヒーを一口啜った。
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