君につづく道〜禁断の13〜

第7章 結婚と同棲

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リビングには、松林と雪子と真波さんがいて、真波さんがコーヒーを入れていた。松林と雪子がソファに座っていて、真波さんがキッチンでコーヒーを運ぼうとトレイにカップを乗せている。

「ごめんなさいね、坂井さん。麻美と木村くんに手を焼くよね」

真波さんはそう言って苦笑いになっている。

「変な人には慣れっこですよ」

「そんな変わらないでしょ」

そう言うのは、雪子だ。俺は雪子の隣に座って、腕を組んで目を閉じた。

「まさか。一緒にすんな」

「でもさ。今ハヤリの壁ドンやら頭ポンポンやら、そういうのが世の中の女の子みんなが憧れてると思ったら、大間違いなのよね」

雪子は、真波さんが運んできたコーヒーカップを持ってそう言って、コーヒーを一口飲んだ。すると、向かい側にいる松林の方が身を乗り出してきて、

「え？！あれって鉄板じゃないの？」

と真剣に言うと、雪子と真波さんは顔を見合わせて微笑みあっている。

「ほら、出た。こういう勘違い」

雪子がため息をついて言うと、真波さんはクスクス笑って松林さんの隣に腰を下ろした。

「あのねぇ、松林さん。好きな人にされるから、ドキドキするの。好きでもない人に壁ドンされたって何とも思わないと思うわよ」

真波さんまでそう言うと、雪子はウンウンと頷いている。