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第6章 おじさんが恋人ですが、何か…?
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「刑事なんて命の危険がある。一緒にいたら、不幸になるぞ」
「お父さん…!」
「もう、そろそろやめてあげて、次郎くん」
やっと真波さんが助け舟を出してくれた。ナイスアシスト!真波さん!!俺は顔を上げて真波さんを見てニコッと笑ってみせた。
「なんで真波はそんなに冷静なんだ?いいのか?大体13も年上って、年取ってからのことを考えろ。若い人を選ぶならまだしも、年上は早死にして、死に別れして、辛い思いをするのはお前なんだ」
「一体何の心配してるんですか、お父さん!?」
雪子の方がキレそうだ。次郎さんは眼鏡の縁を掴みながら上下に揺らしている。
「とにかく、お前たちの交際には反対」
「次郎くん…」
真波さんも、次郎さんの腕を引っ張っている。
「そうなんだ。じゃあね、お父さん。それなら私も言わせてもらっていい?」
「なんだ?」
「明日から、毎日朝と夜、メールを最低一回ずつ送ること。私が送ったら即返信。お母さんとも年末年始に旅行にでも行ってきてください。忙しくて出来ないっていう言い訳は一切聞きません。家族サービス一つも出来ないくせに、交際反対なんて横暴です。横暴!」
なんかよく分からないけど、雪子が反撃に出た。が、何故か次郎さんは組んでいた腕をゆっくりと解いて、苦い顔つきになった。
「お父さん…!」
「もう、そろそろやめてあげて、次郎くん」
やっと真波さんが助け舟を出してくれた。ナイスアシスト!真波さん!!俺は顔を上げて真波さんを見てニコッと笑ってみせた。
「なんで真波はそんなに冷静なんだ?いいのか?大体13も年上って、年取ってからのことを考えろ。若い人を選ぶならまだしも、年上は早死にして、死に別れして、辛い思いをするのはお前なんだ」
「一体何の心配してるんですか、お父さん!?」
雪子の方がキレそうだ。次郎さんは眼鏡の縁を掴みながら上下に揺らしている。
「とにかく、お前たちの交際には反対」
「次郎くん…」
真波さんも、次郎さんの腕を引っ張っている。
「そうなんだ。じゃあね、お父さん。それなら私も言わせてもらっていい?」
「なんだ?」
「明日から、毎日朝と夜、メールを最低一回ずつ送ること。私が送ったら即返信。お母さんとも年末年始に旅行にでも行ってきてください。忙しくて出来ないっていう言い訳は一切聞きません。家族サービス一つも出来ないくせに、交際反対なんて横暴です。横暴!」
なんかよく分からないけど、雪子が反撃に出た。が、何故か次郎さんは組んでいた腕をゆっくりと解いて、苦い顔つきになった。
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