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第6章 おじさんが恋人ですが、何か…?
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雪子は腹を抱えて声を殺して笑いを堪えている。
「も、もうだめ!限界!!」
雪子はそう言って、ソファに転がって声を上げて笑いだすと、真波さんはキョトンとして雪子を見つめて、
「雪子がそんなに笑うなんて、珍しい」
と呟きながら、「あ!!」と声を上げて俺を見た。
「あなた、もしかして雪子の彼氏なの?!」
真波さんが驚いて言うと、雪子は俺に歩み寄ってきて腕を組んだ。
「そうだよ。彼氏。13も年上だけど、大好きなの」
「まぁ!」
「お母さん。私は、真剣だから。だから、応援してほしいの」
雪子は真面目な顔でそう言うと、俺は少し驚いて雪子を見つめた。すると、真波さんはニッコリ微笑んで頷くと、
「私は応援してるわ。雪子が幸せならね。ただ」
と言いかけて止めた。雪子と俺は「ん?」と前のめりになると、俺と雪子の後ろから、
「俺は反対だぞ!」
と男の声がして、俺はギクッとして一瞬背筋が凍りついた。雪子はパッと振り向いて驚いてその男を見ると、
「お父さん、お帰りなさい!」
と言うと、俺は卒倒しそうなくらい目の前が真っ暗になった。
ここで初登場となった雪子の父親。
渡部次郎。
銀縁メガにほぼ七三分けの優等生タイプな彼が、まさか雪子の父親だとは…。似てるようで、似てないけど。
「も、もうだめ!限界!!」
雪子はそう言って、ソファに転がって声を上げて笑いだすと、真波さんはキョトンとして雪子を見つめて、
「雪子がそんなに笑うなんて、珍しい」
と呟きながら、「あ!!」と声を上げて俺を見た。
「あなた、もしかして雪子の彼氏なの?!」
真波さんが驚いて言うと、雪子は俺に歩み寄ってきて腕を組んだ。
「そうだよ。彼氏。13も年上だけど、大好きなの」
「まぁ!」
「お母さん。私は、真剣だから。だから、応援してほしいの」
雪子は真面目な顔でそう言うと、俺は少し驚いて雪子を見つめた。すると、真波さんはニッコリ微笑んで頷くと、
「私は応援してるわ。雪子が幸せならね。ただ」
と言いかけて止めた。雪子と俺は「ん?」と前のめりになると、俺と雪子の後ろから、
「俺は反対だぞ!」
と男の声がして、俺はギクッとして一瞬背筋が凍りついた。雪子はパッと振り向いて驚いてその男を見ると、
「お父さん、お帰りなさい!」
と言うと、俺は卒倒しそうなくらい目の前が真っ暗になった。
ここで初登場となった雪子の父親。
渡部次郎。
銀縁メガにほぼ七三分けの優等生タイプな彼が、まさか雪子の父親だとは…。似てるようで、似てないけど。
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