96 / 260
第6章 おじさんが恋人ですが、何か…?
10
しおりを挟む
そうして俺と雪子が家に入ると、松林がお風呂から上がってきて濡れた髪をタオルで拭きながら、
「お、おかえりぃ!雪子ちゃん」
と微笑んで言うと、俺は思わず松林のタオルで首を絞めた。
「お前、何速攻でくつろいでんの?!」
「ぐるじいでず!」
松林は俺の腕をバンバン叩くと、雪子は隣でクスクス笑っている。リビングに入ると、雪子は白いコートを脱いで、
「ただいまぁ」
と言ってカウンターキッチンに向かった。真波さんが食器を洗いながら振り向いて、
「お帰りなさい。クリスマスデート?」
と微笑んで言うと、雪子はニッコリと笑った。
「彼氏は仕事で私のことは放置なの!」
ワザとか!
てか、放置されたの、俺な!俺!
俺はチッと舌打ちした。雪子はチラッと横目で俺を見て、ニヤッと笑っている。
「二階にもお風呂あるのよ。坂井さんは二階どうぞ。着替え… 雪子、大きなトレーナーとかあるなら貸してあげなさいよ」
真波さんが言うと、雪子は俺を見て、
「何日も同じ服着れるタイプみたいだから、大丈夫でしょ」
と言うと、真波さんは眉をしかめて俺を見た。
「汚いわよ。そんなダメなおじさんなの?刑事さんたら。そんなんじゃ彼女いても、逃げちゃうわよ」
「え…逃げるかな」
「逃げるかもね」
真波さんに更にダメ出しのダメ押しされて、俺はまたチラッと雪子を見た。
「お、おかえりぃ!雪子ちゃん」
と微笑んで言うと、俺は思わず松林のタオルで首を絞めた。
「お前、何速攻でくつろいでんの?!」
「ぐるじいでず!」
松林は俺の腕をバンバン叩くと、雪子は隣でクスクス笑っている。リビングに入ると、雪子は白いコートを脱いで、
「ただいまぁ」
と言ってカウンターキッチンに向かった。真波さんが食器を洗いながら振り向いて、
「お帰りなさい。クリスマスデート?」
と微笑んで言うと、雪子はニッコリと笑った。
「彼氏は仕事で私のことは放置なの!」
ワザとか!
てか、放置されたの、俺な!俺!
俺はチッと舌打ちした。雪子はチラッと横目で俺を見て、ニヤッと笑っている。
「二階にもお風呂あるのよ。坂井さんは二階どうぞ。着替え… 雪子、大きなトレーナーとかあるなら貸してあげなさいよ」
真波さんが言うと、雪子は俺を見て、
「何日も同じ服着れるタイプみたいだから、大丈夫でしょ」
と言うと、真波さんは眉をしかめて俺を見た。
「汚いわよ。そんなダメなおじさんなの?刑事さんたら。そんなんじゃ彼女いても、逃げちゃうわよ」
「え…逃げるかな」
「逃げるかもね」
真波さんに更にダメ出しのダメ押しされて、俺はまたチラッと雪子を見た。
0
お気に入りに追加
29
あなたにおすすめの小説
転生したら養子の弟と家庭教師に好かれすぎて、困っています。
ももね いちご
恋愛
普通のOL高坂真姫(こうさかまき)が、転生したのは 、フランス王国だった!?
養子の弟と家庭教師の好き好きアピールに悪戦苦闘の毎日。
しかも、その家庭教師は元〇〇で……!?
揺れ動く、マキの心情に注目しながらお楽しみください
「休刊日不定期であり」
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
続・上司に恋していいですか?
茜色
恋愛
営業課長、成瀬省吾(なるせ しょうご)が部下の椎名澪(しいな みお)と恋人同士になって早や半年。
会社ではコンビを組んで仕事に励み、休日はふたりきりで甘いひとときを過ごす。そんな充実した日々を送っているのだが、近ごろ澪の様子が少しおかしい。何も話そうとしない恋人の様子が気にかかる省吾だったが、そんな彼にも仕事上で大きな転機が訪れようとしていて・・・。
☆『上司に恋していいですか?』の続編です。全6話です。前作ラストから半年後を描いた後日談となります。今回は男性側、省吾の視点となっています。
「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる