君につづく道〜禁断の13〜

第5章 奇跡のあと

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坂井さんはハッと我に返り、私の体を抱き上げてベッドに乗せるとすぐに私の中に入ってきた。

「ああっ」

それだけで、私はすでに絶頂を迎えそうだった。

だめ。動かないで。
動いちゃだめ。
私がおかしくなる。
何も考えられなくなっちゃう。

そう思っているのに、構わずに坂井さんは腰を動かし始めた。

「だ、だめ。それ以上、だめ」

「俺が無理。とめらんないから。あんなの聞いたら、抑えられない」

「あん…なの…って？」

「…名前…っ」

そこなの？！

好きって言った言葉の方かと思ったら、名前呼びしたほうに、その反応？！

「だ、だめ。あっ」

一層、深くなる。強くなる。

私は坂井さんの腰を撫でると、さらに坂井さんが辛そうに眉をしかめた。

「腰は、くすぐったい」

坂井さんの弱点は、どうやら腰らしい。いや、そんなことを思ってる場合じゃない。

「理は？私のことどう思ってるの？」

喘ぎながら私がそう訊ねると、汗だくになって動いている坂井さんは私の唇を再び重ねて息を乱して私を見つめた。

「愛してる」

その言葉が、あまりにも嬉しくて。衝撃的すぎて、私のほうが先に絶頂を迎えてしまった。



それでも、まだ私も止まらない。

「あっ、締め付けきたっ。イッたあと、絶対締め付けてくるよな」

「わかん、ない。そんなこと」

「ヒクヒクしてるくせに」

そう言っている顔が、悪い顔になっている。私は感じながらも、かすかに笑ってしまう。