48 / 260
第3章 いびつなトライアングル
14
しおりを挟む
お母さんはコーヒーを三人分入れてくれて、私はコーヒーを運んでソファに座る翔平のそばに来た。お母さんは買い物してきた食材などを片付けて、エプロンを外して私達のそばにくると、
「えっと、翔平さん、と言ったかしら?お付き合いしてどれくらいなの?」
と翔平に訊ねると、私と翔平は顔を見合わせて私は彼の隣に腰を降ろした。
「一年くらい、ですかね?」
「そうなんだ。早く教えてくれてもよかったのに」
「お母さん、ずっと忙しかったし、なかなか話す機会もなかったでしょ。機会があれば、話そうと思ってたわ」
私は冷静にそう言ってコーヒーを飲むと、お母さんは少し肩をすぼめて、
「そうね。でも、こうやって会えて良かったわ。今度三人でご飯でもどう?外で食べてもいいし、うちで食べてもいいわ。私、そういうの、憧れてたの。娘の彼氏と一緒にご飯って、素敵。あ、でも主人は動揺するかもね。あの人結構ビビリだし」
と言いながら、ププッと吹き出して笑った。私はお母さんの言葉に、お父さんの様子を思い浮かべてみて、確かに動揺しそうだな、と思って笑ってしまった。範子おばさんがそばにいたら、絶対にそんなお父さんを叱るんだろうな。もともと、お父さんと範子おばさんが幼馴染みだったから、お母さんより範子おばさんのほうがお父さんに強い存在だ。
「えっと、翔平さん、と言ったかしら?お付き合いしてどれくらいなの?」
と翔平に訊ねると、私と翔平は顔を見合わせて私は彼の隣に腰を降ろした。
「一年くらい、ですかね?」
「そうなんだ。早く教えてくれてもよかったのに」
「お母さん、ずっと忙しかったし、なかなか話す機会もなかったでしょ。機会があれば、話そうと思ってたわ」
私は冷静にそう言ってコーヒーを飲むと、お母さんは少し肩をすぼめて、
「そうね。でも、こうやって会えて良かったわ。今度三人でご飯でもどう?外で食べてもいいし、うちで食べてもいいわ。私、そういうの、憧れてたの。娘の彼氏と一緒にご飯って、素敵。あ、でも主人は動揺するかもね。あの人結構ビビリだし」
と言いながら、ププッと吹き出して笑った。私はお母さんの言葉に、お父さんの様子を思い浮かべてみて、確かに動揺しそうだな、と思って笑ってしまった。範子おばさんがそばにいたら、絶対にそんなお父さんを叱るんだろうな。もともと、お父さんと範子おばさんが幼馴染みだったから、お母さんより範子おばさんのほうがお父さんに強い存在だ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる