君につづく道〜禁断の13〜

第3章 いびつなトライアングル

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私は…どうして、坂井さんと寝てしまったんだろう。どうして、こんなに私の体全身が坂井さんで満たされてるんだろう。

私は茫然としたまま、雑貨屋でアクセサリーを見ていると、

「雪ちゃん？どうかした？」

と翔平が訊ねてきて、私はハッとして顔を上げて翔平を見た。

「う、ううん」

「昨日、いつの間にか帰っちゃったんだな。心配してたんだぞ。電話もメールも捕まらなくて」

「ごめん。なんか、疲れちゃって。ほら、スカート汚れちゃったし。ちょっと飲みすぎちゃったのよ」

「強いくせに」

そう。前にクリスマスに翔平と過ごした時、ワインを飲んだ。はじめてのワインは思ったより美味しくて、あっという間に2人でボトル一本空けた。そこで、私はお酒に強いことを自覚した。

「なぁ。今度の連休さ、うちの実家に来ない？」

翔平はそう言って私の手を繋いだ。私はドキッとして翔平を見ると、

「え？それって」

「両親に、ちゃんと紹介したいんだ」

「翔平…？」

翔平は振り向いて私を見て、もう片方の手も握りしめた。

「雪ちゃん。結婚してほしい」

翔平は真面目にそう言って、まっすぐ私を見つめていた。



プロポーズ！！




その日の帰り。

車で自宅前まで送ってもらって、家の前で少し話をしていた。

「今日、泊まりに来たら良かったのに」

翔平は少し寂しそうに言うと、私は苦笑いになった。