君につづく道〜禁断の13〜

びぅむ

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第3章  いびつなトライアングル

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「さあな。雪子のその辺の女の部分ってのは、俺にもわかんないから。でも、あいつはポーカーフェイスだからね。冷静にパニクってるんじゃないか?」

「いや、あれは冷めた目してたし。やりたかっただけなのかも?」

俺は腕組みをしてそう言いながら、ウンウンと頷いている。滋はちゃぶ台に肘をつくと、頬杖をついてソファに座っている俺を見上げた。

「じゃあさ、坂井さんの方はどうなの?」

「え?」

「雪子としてみて、どうだった?素直な…率直な感想」

胡座を解き、片足だけ膝を立てて、滋はニヤリと笑った。俺は少し驚きながら、首を傾げてビールを飲んだ。

「好きだから抱いたんじゃないの?もし、雪子から好きだ、付き合いたいって言われたら、オッケーする?」

滋の質問に、俺は完全にフリーズした。

分からなかった。いや、付き合えるわけないって思ってたし。第一俺を好きかどうかなんて、考えられない。

「もう二十歳になって、あの頃の女子高生だった頃とは違うんだ。2年会わなかったのは、逆に良かったのかもな。久しぶりに会えば、新鮮に見られるだろう。今の坂井さんの目に、雪子はどう映った?女だったか?」

滋の言葉に、更にフリーズの時間が延長した。滋は何故か、ニヤニヤ笑って俺を見つめている。俺はまったく言葉が浮かんでこなくて、戸惑ってしまった。
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