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第3章 いびつなトライアングル
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俺は泣きそうになったけれど、我慢して、雪子の肩に顎を乗せて酔ったフリをすることにした。
「いくつになった?」
「二十歳よ。彼氏もできたから。エッチもした」
そんな言葉を、淡々と言う。お陰で俺は『理性』という瓦を思い切り全部叩き割って、雪子の唇を塞いだ。
エッチした、だと?
俺がどれだけあの時我慢したと思ってるんだ。清い体を傷つけたら、梶原守留と同じになる、と思って必死に耐えて、キスだけでなんとか理性を保ってたのに。なのに、見ず知らずの男に、雪子の体を奪われてしまった…。
腹立つ。
無性に、腹が立つ…!!
雪子は俺をいつも混乱させる。
イラつかせて、思ったことと、やってることを、全部混ぜ合わせて、めちゃくちゃにする女。キスの時だけは、女らしく、しおらしくなる。
が、俺は雪子を女として見るつもりは、ない。13も下の女なんて……いや、それ、すでに女として見てるのか?
分からない。何が俺を、こんなに狂わせるんだろう。何度も自分に言い聞かせてきたのに。俺だけのものでは、ない。なのに俺の知らない男が、雪子を抱いた。
いや、それでいいんだ。
なのに…、今はそのことに無償に腹が立ったんだ。
そして、俺は我慢の限界を遥かに突破して、雪子を抱いた。
カーテンの締め切った暗い部屋で、俺は裸の雪子を背中から目一杯抱きしめて眠った。
よし。腹をくくるか!
こうなったら、認めるしかない。この、気持ち。
雪子が、もしこんな俺を選んでくれるのなら……。
「いくつになった?」
「二十歳よ。彼氏もできたから。エッチもした」
そんな言葉を、淡々と言う。お陰で俺は『理性』という瓦を思い切り全部叩き割って、雪子の唇を塞いだ。
エッチした、だと?
俺がどれだけあの時我慢したと思ってるんだ。清い体を傷つけたら、梶原守留と同じになる、と思って必死に耐えて、キスだけでなんとか理性を保ってたのに。なのに、見ず知らずの男に、雪子の体を奪われてしまった…。
腹立つ。
無性に、腹が立つ…!!
雪子は俺をいつも混乱させる。
イラつかせて、思ったことと、やってることを、全部混ぜ合わせて、めちゃくちゃにする女。キスの時だけは、女らしく、しおらしくなる。
が、俺は雪子を女として見るつもりは、ない。13も下の女なんて……いや、それ、すでに女として見てるのか?
分からない。何が俺を、こんなに狂わせるんだろう。何度も自分に言い聞かせてきたのに。俺だけのものでは、ない。なのに俺の知らない男が、雪子を抱いた。
いや、それでいいんだ。
なのに…、今はそのことに無償に腹が立ったんだ。
そして、俺は我慢の限界を遥かに突破して、雪子を抱いた。
カーテンの締め切った暗い部屋で、俺は裸の雪子を背中から目一杯抱きしめて眠った。
よし。腹をくくるか!
こうなったら、認めるしかない。この、気持ち。
雪子が、もしこんな俺を選んでくれるのなら……。
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